ほぼ休み無しの私の泊まりがけの外出となると、帰省を除けば、おととしの沖縄旅行以来。 推しの俳優さんを山形まで追いかける(;・∀・)

山形自体、もうかなりご無沙汰。 以前来たのは、今は就職して子どもも3人いる元孫弟子が、今の奥さんと結婚前に一度別れかけた時、仲を取り持つ感じで温泉旅行に誘った時以来だから、もう15年程前になる。
今回は、初の高速バス利用。 山形は電車のアクセスが悪いので、ほぼ車で行き来していたが、高速バスで1時間という近さと一時間に3~5本という時刻表に驚いた。いつも行列が長いなあと思っていたもん。
山形駅周辺は再開発されていて、おそらくその中核施設として西口に今回の「やまぎん県民ホール」(2019年)が完成したのだろう。 宿泊は山形国際ホテルさん。 山形宿泊割2000円分に朝食付きの格安プランを利用。コロナ禍の前からずっと仕事漬けで御利益に預かることがなかったので、ちょっと嬉しい。笑。 駅周辺は特に見るべきものもなく、開演まで少し休憩してから、ついに会場へ。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『蜘蛛巣城』は、かの黒澤明監督の映画『蜘蛛巣城』(脚本/小国英雄/橋本忍/菊島隆三/黒澤明 1957)の舞台化。

 

駅構内吊り幕に市の歓迎ムードは好感。

 

ただ舞台は、『マクベス』はもちろん、こちらの舞台の原作脚本のほうが古いのだが、最近のシェークスピア作品の舞台化作品や、劇団☆新感線さんの作品などとモチーフや設定、筋立てが被ってしまって既視感も拭えない。

そうなると、どうしても舞台装置や設備などのハード面で見劣りしてしまうのは仕方ないところ。 加えて(これは私の問題だが)老齢難聴で台詞は届きづらいし、音響だけやたらと煩く、なかなか物語の機微に同調できない。

さらに新しい劇場なのに、座席の設えももう一つ。

クッションが柔らかすぎてお尻が痛いし、傾斜配置が無く、4〜6列目は前のお客さんの頭の隙間を探して右往左往。

さらに空調のせいなのか、私の席は途中から冷え込んで来て辛かった。私だけかと思ったら、帰りのエレベーターでも、「寒すぎた」と言う御婦人と「暑くて汗かいた」というおば様が同乗していたからやはり設備的な問題だろう。

 

そんなこんなで、折角の早乙女太一さんたちキャストの熱演にもこちらも乗りそこねてしまった。でも台詞は聴き取れなくても粗筋は知っていたので話は追うことができた。

 

 

そしてラストシーン。

とてもとても美しかった。

狂気に生きるしかない浅茅(倉科カナさん)に、いつまでも降り注ぐ桜の花びらの美しさと儚さ。

そしてそのことの切なさ・・・。

もう言葉はいらない。

大千穐楽でもあり、オールスタンディング。

 

でも、ラストは地元で締めた方が双方にとっても良かったような・・・。

 

舞台が終わり、次の目的の有名ラーメン店へ向かうが、まだコロナ対応なのか早目に閉店されていたので、コンビニで済まし、けっこう深酒して就寝。 翌朝、どうせ無料朝食だから、軽く済ませて朝ラーと決め込もうと思ったら、この朝食バイキングが凄かった。 17品目の小皿、惣菜に、味噌汁、芋汁、ご飯にカレー、パンも3種類。

さらに、この後デザートも2種類! 基本、全て試さないと気の済まない性分に、残せない性格。笑。食の細くなった私の胃には、もうラーメンなんか入る余裕があるはずもなく、やむなく断念(T_T)
結局、エスパル山形さんで、そのラーメン屋さん監修のラーメンなどを宿泊割で購入し、帰宅の途に。

仙台で、少しいつもの趣味ブラブラをしてたら、偶然、ちょっと気になる珈琲屋さんのキッチンカーを見つけた。

レア豆の"エチオピア・ゲイシャ"があったので注文。

聞くと5年前に開店したらしい。

 

 

煎りたて、淹れたての、かなりクオリティの高い珈琲でした。

今度お店にお邪魔しよっと。 そろそろ脚も限界。

早目のバスで帰宅し、今回の観劇旅は打ち止m(__)m