夏の日差しの中、長男をベビーカーに乗せて兼六園に来たのが２８年前。
松が雪吊りされる冬の兼六園に憧れていました http://gazo.emoji7.jp/img/055pp_760490/%E8%A1%A8%E6%83%85_m.GIF
で、念願かなって 冬の兼六園、しかもライトアップされる時期に
訪れることができました。
兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀藩主により、
長い歳月をかけて形づくられてきました。
兼六園は、「廻遊式」の要素を取り入れながら、
様々な時代の庭園手法をも駆使して総合的につくられた庭です。
廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、
土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山を築き、
御亭や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園です。
すぐれた景観の代名詞 「六勝」
六勝とは、［宏大（こうだい）］［幽邃（ゆうすい）］［人力（じんりょく）］
［蒼古（そうこ）］［水泉（すいせん）］［眺望（ちょうぼう）］のこと http://gazo.emoji7.jp/img/054se_755308/%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%82%AD%E3%83%A9_m.gif
宋の時代の書物『洛陽名園記（らくようめいえんき）』には、
「洛人云う園圃（えんぽ）の勝 相兼ぬる能わざるは六 宏大を務るは幽邃少なし 人力勝るは蒼古少なし 水泉多きは眺望難し 此の六を兼ねるは 惟湖園のみ」
という記述があります。
庭園では六つのすぐれた景観を兼ね備えることはできない。
広々とした様子（宏大）を表そうとすれば、静寂と奥深さ（幽邃）が少なくなってしまう。
人の手が加わったところ（人力）には、古びた趣（蒼古）が乏しい。
また、滝や池など（水泉）を多くすれば、遠くを眺めることができない。
この六つの景観が共存しているのは湖園（こえん）だけだ。
すばらしい景観を持した庭園として賞された湖園。
兼六園は、この湖園に似つかわしく、六勝を兼ね備えているという理由から、
文政5年（1822）、奥州白河藩主・松平定信によってその名を与えられました。
噴水
この噴水は、上にある「霞ヶ池」を水源としており、自然の水圧で上がっています。
通常、水の高さは３．５ｍで、霞ヶ池の水位の変化によっては高さが変わります。
１８６１（文久元）年に、金沢城の二の丸の居間先に噴水が上がっていましたが、
兼六園の噴水はその試作と言われており、日本最古と言われている噴水です。
この頃、東京では大雪で大変なことになっていたようですが、
金沢は残っている雪はわずか、時々青空から陽が差す いいお天気でした http://gazo.emoji7.jp/img/054ik_754515/%E3%81%86%E3%81%95%E3%81%8E_m.gif
眺望台からの金沢市街地
そびえたつあの大きなビルは何なんでしょう？ マンション？ホテル？
池にかかる橋の上には 雪で滑らないように むしろがひいてありました http://gazo.emoji7.jp/img/05100_761847/%E5%86%AC%E3%81%A0%E3%82%88%E3%80%82%E9%9B%AA%E3%81%A0%E3%82%8B%E3%81%BE_m.GIF
雪吊りされた唐崎松。雪をかぶった徽軫灯籠（ことじどうろう）
兼六園といえば この徽軫灯篭の景色が有名ですね http://gazo.emoji7.jp/img/05100_720011/%E5%86%AC%E3%81%A0%E3%82%88%E3%80%82%E9%9B%AA%E3%81%AE%E7%B5%90%E6%99%B6_m.gif
徽軫（ことじ・琴柱）とは、形が楽器の琴の糸を支え、
音を調整する琴柱に似ているため、その名が付いたと言われています。
雪から樹木を守るために毎年11月1日から 雪吊りの作業に入られるそうです。
兼六園の松だけでなく、金沢のあちらこちらで 雪吊りされた樹木を見ました http://gazo.emoji7.jp/img/05100_762106/%E5%86%AC%E3%81%A0%E3%82%88%E3%80%82%E9%9B%AA%E3%81%AE%E7%B5%90%E6%99%B6_m.GIF
さあ、お昼に金沢についてから ひがし茶屋街、21世紀美術館、兼六園と
歩きまわって 少し疲れてきましたので、いったんホテルに戻り 夕食をとった後で
ライトアップされた兼六園に戻ることにします http://gazo.emoji7.jp/img/055ht_759649/%E3%81%86%E3%81%95%E3%81%8E_m.gif
