そこで、PubMedという論文のデータベースでimmune checkpoint inhibitors 

& sick sinusで検索すると、ほとんどは免疫関連心筋炎や免疫関連内分泌異状

に伴うSSSの話ですが、1例だけ日本から2024年に症例報告がありました。

 

Immune checkpoint inhibitor‑associated sick sinus syndrome
and cardiogenic shock

Kitano M, etal: Int Cancer Conf J (2024) 13:504–509

 

この報告でもトロポニン等は正常、心筋炎・心筋梗塞は否定的、内分泌異状なしで

SSSが起こっています。肺腺癌も一緒ですが、違いは薬剤はイピニボで

導入2コース目という早期に起こっています。

やはりチェックポイント阻害薬でもSSSはirAEとして起こりうるのかな?と

思うのです。この報告の結末は、ペースメーカー植え込み後チェックポイント再開、

問題なく終了し、現在寛解維持中とのことです。そして、ペースメーカーを植え込めば

チェックポイント阻害薬治療を継続しても問題ないと結論付けられています。

 

さて、そこで考えてみると、心臓には大きく3種の心筋細胞がある。すなわち、

ペースメーカー筋、心房筋、心室筋です。免疫学的異常であるからには、

なんらかのTarget分子が存在する。今回は心房筋や心室筋に存在せず

ペースメーカー筋に特異的な分子に対する細胞障害性T細胞が悪さをしたのかな?

と考えられます。だからチェックポイント阻害薬を継続しても心筋炎とは

直接は関係ないのかな?と、、、

そうなると、私も予定通り1月までキイトルーダ継続もありなのですが、、、

うーんん・・・と考えてしまうのです。irAEとしての心筋炎は致死率が

30%以上とも言われています。そのかわり、頻度は1%前後と低く、

投与初期に発症することが多いと、、

で、いろいろと考えると、

現在腫瘍マーカーはじめCRであること

すでに35クール完遂していること

来年1月までの投与に科学的根拠がないこと

今回広範な心筋炎でなかったことはある意味ラッキーであること

今回のSSSはなんらかの警告であるかもしれないこと

そして、キイトルーダが決して無効になって訳ではなく、再投与可能であること

などを考え合わせると、ここらで一旦キイトルーダ休薬の時かな?

と考えています。

そうすると、あとはヨウ素溶液がたよりになるわけですが、、

単独で、、たのむぜ、、ヨウ素溶液、、