ムリーヤ輸送機改修計画
藤田中尉「砂原、テメェ輸送機を改造しやがれよ。」
始まりは藤田のこの一言だった。

砂原整備兵「は?いや、藤田さん何言ってるんすか。俺の専門は戦術機ですよ?
輸送機なんて弄れないですから。」
困惑する砂原に、藤田は詰め寄る。
藤田中尉「じゃあ兵器開発部のガラクタ置き場にある、
いかにも戦術機に付けるにしてはデケェ奴があるが、ありゃなんだ?。」
砂原整備兵「そ、それは...。」
藤田中尉「淀んでねぇでさっさと答えろ!。」
砂原整備兵「はい、輸送機用の追加ブースター...です...でもあれは単なる出来心で...。」
藤田中尉「輸送機弄れるんじゃねぇかよ!なら早く搭載してくれよ!。」
そう言って更に砂原に詰め寄る藤田。
その後ろからぬぅ~と出てきた葉吹大尉。
拳骨を藤田中尉の頭の上に落とす。
葉吹大尉「ふ、じ、た中尉?何を越権行為してるのですか?
しかも自分の上長に相談もなく、輸送機部隊の整備班を通さずに何をしてるのですか?(# ゚Д゚)。」
とおでこに怒りマークが入っている。

藤田中尉「ゲェ!葉吹の姉御!
いや、その...最近ムリーヤの機動力とスピードに不満があるから、
兵装の独自開発やら改造している砂原なら出来ると踏んでよ...。
話しても絶対やらないじゃねぇかと思ったから...。」
口を尖らせながら藤田はそう話す。
砂原整備兵「戦術機だけで精一杯なのに、勘弁して下さいよ。」
静かに切れている葉吹大尉。
葉吹大尉「その前にまず言う事が有るでしょう?
それとも拳骨がまだ必要ですかね。(# ゚Д゚)」
藤田中尉「すみませんでした。」
速攻で謝っていた。
それを聞いて優しい顔つきに戻る。
葉吹大尉「はい、よくできました。グラウンド50周で許します。
そして砂原整備兵、いきなり脅迫まがいな依頼申し訳ありませんでしたわ。
こちらでしっかり焼きを入れておきますので納めて欲しいですわ。」
と砂原に頭を下げる葉吹。
藤田中尉「えぇ!50周は勘弁...すんません!まま言いました!。」
直ぐに葉吹に睨まれ直ぐに謝る。
砂原整備兵「構いやしませんよ。ですが、輸送機の改造は面白そうっすね。」
葉吹大尉「そうですわね。確かに生存率が上がるならそれは興味がありますので
後日、正式にうちの整備班より戦隊長に上げられたらお願いしたいですわ。
それで宜しいすか砂原整備兵。」
と砂原に聞く。
砂原整備兵「良いっすよ。まぁ、開発部の連中が勝手に作った物ですからね。追加ブースターは。」
葉吹大尉「有難うございます。通れば正式に依頼したと思いますのでその時はよろしくお願いいたしますわ。」
と敬礼して藤田を連れてグラウンドに行く。
藤田中尉「姉御、結局依頼はしてくれるんだな。」
葉吹大尉「もちろんです。我々輸送機部隊は護衛手段がありません。
ですから改善するのは良い事です。ですからそれは良いですわ。
ですが、いきなり現場の戦術機整備班に話を持っていくのはダメですわよ。
はい、では一緒に走りながら聞きますわ。」
と答える。
藤田中尉「は?俺だけ走れば良いだろ...まぁ良いけど。」
葉吹大尉「部下がしでかしたことはすべて私の責任です。だから一緒に走ります。
で?何を見てどうしたいのかをまず聞きたいですわ。」
と藤田に言う。
藤田中尉「兵器開発部のガラクタ置き場に、明らかに戦術機に付けるにしてはでかいのがあったんだ。
で、砂原に詰め寄った結果、開発部の連中がまたもや趣味で輸送機用の追加ブースターを作ったんだと。」
走りながら聞く葉吹。
葉吹大尉「なるほど、、、それは藤田中尉以外でも扱える代物であるのか、そのあたりの確認も必要ですわね。
藤田中尉、そういうのはまず見た、思いついたなら私に言いなさい。
いきなり現場の方に迷惑をかけるのはダメですわ。
しかも彼らは戦術機の整備班です、しかるべき手続きを踏んでからですわよ。良い?解りましたか?。」
と言う。
藤田中尉「はいよ、分かったよ姉御。」
葉吹大尉「はい、よくできました。今後同じことをしましたら、、、
解ってますよね。拳骨とグラウンド50周以上の事をさせてあげますわ。
しかるべき手続きをこの後取ってくるのでしばらく待ってなさい。」
と藤田中尉のペースでグラウンド50周して藤田中尉の頭を撫でてその場を離れる。
藤田中尉「ったく、ガキ扱いすんなよ...。」
その言葉が聞こえたのか一瞬戻ってくる葉吹。
葉吹大尉「何か言いましたか?藤田中尉(# ゚Д゚)」
藤田中尉「なんでもないですよ。」
葉吹大尉「、、、それなら良いですわ。」
と言いシャワーを浴びて輸送機部隊の執務室へ戻る。
藤田中尉「本当地獄耳なこった。まぁ、前の上官に比べれば凄く良いから文句ないけどな。」
そんなことを呟いていた。
こうして葉吹は執務室で調整をする。
葉吹大尉「あ、整備班長?実はこう言う改善がありまして、はい可能であれば実施したいと考えてますが
いかがですか?整備に手こずらないなら良い?有難うございます。では戦隊長に相談して許可が出れば
戦術機整備兵と共同でお願いできますでしょうか?。」
と輸送機部隊の整備班にまずは許可を取り付ける。
そして亜美戦隊長に改善提案を依頼する。
亜美は戦術機整備班が承認すれば対応して良いと言ってくれた。
こうして夜遅くまで改善依頼書を作成し、翌日になった。
翌日藤田中尉と槙村中尉を呼び出し説明する。
葉吹大尉「と、言うわけで通りました。事前に戦術機整備班には戦隊長から話をしてくれていて調整会議よ。
これから戦術機整備班に相談に行くので二人ともついて来て欲しいですわ。」
と言う。
そんな葉吹の話に、槙村が藤田を細目で見る。
藤田中尉「んだよ、俺になんか付いてんのか?。」
槙村中尉「藤田...昨日姿が無いと思っていたがまた大尉や他の人に迷惑を掛けたのか?。」
藤田中尉「悪いかよ。既に姉御に処されたから、2度同じことは言うつもりはねぇよ。」
槙村中尉「はぁ...後で謝りに回らないと...。」
葉吹大尉「槙村中尉、そこは私がフォローしてるから大丈夫ですわ。じゃあ、行くわよ。」
と二人を促して戦術機整備班の整備ハンガーに行く。
ハンガーに着くと、砂原を始めとした兵装開発部が戦術機ではなく、輸送機をいじっていた。
砂原整備兵「葉吹大尉、来ましたか。丁度改造中と言う所ですよ。」
葉吹大尉「砂原整備兵、有難うございますわ。無理はしないでくださいね。」
と機体を見る。
砂原整備兵「輸送機整備班の連中の協力もあり、大きな問題は今の所ないっすね。
開発部で作っていた追加ブースターを搭載して、操作性の追従向上に、軽量化、更に追加装甲に使う
対レーザー蒸散塗膜加工と、出来うる限りの改造を施す予定っすよ。」
葉吹大尉「有難うございます、砂原整備兵。今度差し入れ持っていきますので。藤田中尉に作らせますわw。
ね、ちゃんと要望をしかるべき所を通してやればこう言う風にやってくれるのよ。
筋は通してね。藤田中尉?」
と娘をあやすように言う葉吹。
藤田中尉「おぉ!ムリーヤがまるで戦術機みてぇに動かせるって訳か!すげぇな!。」
葉吹のことを無視して、改造されている輸送機に目を輝かせる藤田。
槙村中尉「藤田!葉吹大尉に返事をしろって!。」
藤田中尉「おっと、はい!分かりました姉御!。」
ごごごとちょっと怒り始める葉吹(# ゚Д゚)
葉吹大尉「、、、うふふ。ちゃんと解ってますか?それならば良いですわ。」
砂原整備兵「ま、まぁそんなに時間は掛からないはずだから。試験飛行の準備をお願いします。」
葉吹の怒りの表情に引きながらも、砂原はそう言って改造作業に加わる。
藤田中尉「じゃあ副長達を呼ばなきゃな。」
葉吹大尉「そうね。宜しくお願い致しますわ。藤田中尉みんなを呼んできて貰える?」
と言う。
そして、副長達を呼び試験飛行をすると説明すると。。。
二番機副長「嫌です。」
藤田中尉「はぁ?今更じゃねぇかよ?」
藤田が機長を務める二番機の副長が、明確に拒否した。
二番機副長「何時も何時も、何でウチの機体だけ色々被弾して着陸していると思ってるんですか!
しかも、光線級の群れに突っ込んで被弾しまくって墜落したのだって、もう数えてませんよ!
それだけじゃなく、色々改造した輸送機に乗るって...お願いですから、勘弁して下さい!。」
藤田中尉「そ、そりゃあ俺がぶん回してるからな...。」
様子を見ていた葉吹は。
葉吹大尉「(そりゃそうよね。長年の付き合いですし)まあ仕方ありませんわ。
今回の試験飛行は藤田中尉がメイン、サブが私で対応します。
この改良は良い事だと思うので、ただみんな試験内容はちゃんと見て頭に叩き込んで欲しいですわ。」
と言う。
二番機副長「葉吹大尉〜!ありがとうございます!。」
喜ぶ二番機副長。藤田は、少し納得してないが葉吹の意見を肯定した。
藤田中尉「...了解姉御。改造した輸送機の試験飛行こそ、何時ものメンツでやった方が良い気もするけどな...。」
二番機副長「嫌です、絶対!嫌です!」
葉吹大尉「そうね。それは後で習熟訓練で対応して、今回は思いっきり回していいわよ。
ここで不具合等全部出し切る形で行きましょう。」
藤田は葉吹の言葉に、ニヤける。
藤田中尉「へぇ...良いぜ、飛んだ後に止めろと言っても聞かねぇからな?。」
ケロッとした顔で言う。
葉吹大尉「良いですわよ。たとえ気絶しても構わないわ。実践で何かあった時にどう対処できるかが
解るようにしたいので。好きになさい。」
と答える。
藤田中尉「よっしゃあぁ!腕が鳴るぜぇ!」
そう言って、輸送機の方に行く藤田を槙村が止める。
槙村中尉「まだ改造作業中だぞ藤田。大人しく待ってろ。」
藤田中尉「そうだったな...んだよ、焦ったいぜ。」
葉吹大尉「(まったく、現金な子ですわねえ。槙村中尉が倒れなければいいけど)」
とやれやれと思う葉吹であった。
2時間後、改造作業が終わりぐったりしている整備兵達。
砂原整備兵「お、終わった...慣れない作業で皆んな疲れ切ってやがる。
輸送機パイロット達、お待たせしたっすね。今燃料を...。」
そう言って砂原も、片膝を付いた。
槙村中尉「相当疲れているじゃないですか!試験飛行は後日にでも。」
砂原整備兵「いや、せっかく完成まで漕ぎ着けたんだ。鉄は熱いうちに打たないと。」
それを見ていた葉吹は。
葉吹大尉「、、、ですがここまで疲労が出てるのは、判断は戦術機整備班の真木少佐殿か落合副長殿に任せますが
確認して欲しいですわ。」
砂原が確認を取った結果。
真木少佐「ダメだ。」

即却下された。
真木少佐「アンタと兵装開発部、これで何徹目だと思ってるんだい?これ以上は許さないよ!。」
落合副長「休まないと、兵装開発だけではなく全体の整備精度にも響きます。
整備不良の理由が整備兵の体調不良なんて、笑えません。絶対休んで下さい。」
砂原整備兵「だ、そうです...畜生。」
葉吹大尉「ですわよね。。はい、調整はお任せします。
申し訳ありませんが後日よろしくお願いいたします。」
と頭を下げる。
藤田中尉「えぇ!直ぐにでも飛ばしてぇのに〜!」
砂原整備兵「直ぐにでも改良してぇのに〜!」
アホの2人による残念な雄叫びが上がる。
やれやれと思いながら。
葉吹大尉「藤田中尉、あのね、皆貴方達のようにできるわけではないし、
倒れてしまっては困るのよ。戦隊長が普段言ってる事をちゃんと解って欲しいですわ。」
と言う。
藤田中尉「整備兵あっての俺たち、だろ?
分かってるさ。ほら砂原、休んでこいよ。」
砂原整備兵「うぅ...直ぐ目の前に改良の余地ありそうなブツをみすみす放置するのは、俺のポリシーに...。」
真木少佐「さ〜は〜ら〜!。」
砂原整備兵「はい、すみません。直ぐに休んできます!。」
真木に睨まれ、駆け足で仮眠室に急行する砂原を始めとした兵装開発部の整備兵達。
藤田のその言葉ににっこりして
葉吹大尉「解っているのであればいいのよ。
では真木少佐あとはよしなに、輸送機部隊も整備班を含めて解散ですわ。
皆様お疲れさまでした。」
とねぎらう。
真木少佐「おう、作業終わった連中から片付けの2〜3班残して後は飯を食いにいけ。駆け足!。」
そう言って、今日は解散になった。
葉吹は真木達と相談し、一週間後に試験飛行となった。
そして当日。
再度戦術機整備ハンガーに集まる。
真木少佐「さて、砂原。これ以上の調整は不用かい?。」
砂原整備兵「そうっすね。これ以上は一度飛ばしてみないとなんとも言えないです。」
葉吹大尉「了解ですわ。じゃあ、藤田中尉思いっきりやっちゃっていいわよ。」
藤田中尉「了解!フライトの時間だオラァ!。」
そう言って、輸送機に乗り込む。
葉吹大尉「(まったく元気な子。まあそこが良い所でも悪い所でもあるけど)。」
とその後ろ姿を見ながらゆっくり乗り込む葉吹。
藤田中尉「内装は特に変わり無し。操縦桿は...へぇ、なんか握りやすい気がするじゃねぇか。
後は飛んでのお楽しみかな。」
手早く発進準備を整えていく。
葉吹大尉「(さすが優秀ね)、、、機長発進準備完了。任せましたわよ。」
副長としてやるべきことを手早く済ませて藤田に伝える。
藤田中尉「了解、管制塔...は今回はないか。滑走路に侵入する。」
輸送機は滑走路に侵入。特に他の航空機は入って来ない。
藤田中尉「滑走路クリア、各機チェック。オールグリーン。発進する。」
輸送機は改造前よりも、加速が速くなり、直ぐに飛び立った。
藤田中尉「ランディングギアアップ。こりゃすげぇ、加速度も段違いだ。」
葉吹大尉「、、、これはすごいですわね。離陸が早い。これなら作戦行動も早めに進められそう。
では、演習区域で項目試験を行いましょうか。」
藤田中尉「了解、これより演習区域に移動する。」
巡航速度で演習区域に移動すると巡航速度でも従来の輸送機よりも速く、早くに演習区域に到着すた。
藤田中尉「演習区域に到着。巡航速度でもこの速さ、こりゃあ項目試験が楽しみだぜ。」
葉吹大尉「では、機長好きに試験項目やっていただいて構いませんわ。
、、、ただ急降下だけは最後に。さすがに私が持たないかもしれないので。」
と言う。
藤田中尉「はいよ、姉御。」
それから試験項目をどんどんこなしていき、光線級レーザーでの回避項目に入った。
藤田中尉「そらよ!。」
いつもの通りに、レーザー警報と準備照射に合わせて回避した。
輸送機は藤田の操縦に遅れる事なく追従し、最小の動きでも回避してみせた。
藤田中尉「おぉ!思った通りに、しかもラグが無く動いてくれるぜ!
その分Gがキツイが...慣れてみせる!。」
葉吹大尉「(さすがね。良い腕をしていますわ。Gがキツイと言いつつ耐えられてる。
むしろ私が、耐えられないかも。)」
と副長として操縦の補佐を行いフォローしている。
バレルロールも行い、レーザーを回避した所で試験項目を全て終え、着陸した。
藤田中尉「すげぇぜ!コイツは!これが戦隊の輸送機になれば、輸送部隊の活躍も更に出来るぜ。」
葉吹大尉「いいですわね。これなら強襲空挺降下でも行けそうだわ。
皆、全機に改修作業が終わり次第、習熟訓練に入りますので。
戦術機整備班は無理のないようにスケジュールを組んでお願いいたしますわ。」
と言う。
真木少佐「戦隊長からも許可は降りたよ。一機ずつになるが、改修作業は行って行くよ。
そっちは任せときな。」
葉吹大尉「有難うございます。ではそれでお願い致しますわ。」
と答えて、解散を伝える。
数日後、突如南條に呼び出された亜美は彼の執務室にいた。
南條中将「すまない呼び出して、早速だが緊急で任務を受けて欲しい。」

敬礼して答える亜美。
亜美戦隊長「構いませんよ。どのような任務でしょうか。」

南條中将「光線級吶喊を頼みたい。しかも離れた2箇所同時にだ。
既に瓦礫ばかりの廃墟と化している市街地で、光線級の群れを観測した。
だがいかんせん数が多くてな、残り2箇所の所でコチラの戦力が疲弊してね...。
しかも、片方の群れは瓦礫の上に陣取っていて、
並の輸送機じゃあ撃ち落とされてしまう...そこで戦隊の出番と言う訳だ。」
少し考える亜美。
亜美戦隊長「、、、承知しました。支援砲撃で援護して選抜メンバーで突入で行けそうですね。
ちょうど今空挺輸送機部隊の機体改修が1機終わりまして、それなら対応可能かと。」
南條中将「あと一つ、2箇所目の群れの移動速度が速いと報告が上がっている。
其方に第二機動小隊を派遣して、速やかに群れを排除してくれ。」
亜美戦隊長「、、、そちらは第二機動小隊ご指名ですかなるほど。
承知しました。第一目標は第二機動小隊以外の選抜小隊で対応します。」
南條中将「頼んだよ、早速かかってくれ。」
亜美戦隊長「了解いたしました。直ちに戻り次第ミーティング、選抜小隊を編成、
明朝出撃で対応いたします。」
と敬礼をして帰って行く。
基地に戻り、紫音に話す。
亜美戦隊長「紫音、南條中将より光線級吶喊任務を頼まれたわ。
2個小隊選抜し対応する。
戦術機部隊、戦術機整備班、空挺輸送機部隊、空挺輸送機整備班の全部隊とのミーティングをすぐに行います。
会議設定お願いね。」
橘副官「承知しました。すぐに招集かけますね。」
と緊急任務のミーティングの対応を行う。
そして会議室にて。
亜美戦隊長「皆、お疲れ様。南條中将から緊急任務を受けました。
うちの戦隊ならできると思います。廃墟の地方都市部に巣くっている光線級吶喊任務です。
一個小隊を選出、もう一部隊は第二機動小隊で対応します。
忌憚ない意見と選抜小隊を選びます。」
と南條中将からのオーダーについて詳しく説明する。
凜大尉「任せて、私達ならできるわ。ね、奈月中尉。あとはもう1小隊ね。
ここは第一戦闘小隊で決まりでは。さすがに第三防衛小隊では無理でしょう。」
と甲本大尉が答える。

西少佐「えー、選抜小隊?誰か付けて欲しいな。
こんな瓦礫のある廃墟で光線級のレーザーよけながら吶喊なんて
うちはせめてエスコート役が欲しいよ。
何なら奈美ちゃんでもいいけど。もちろん私の膝に乗っけるけど、イテ。」

と横に座っている綾子にチョップされる。
東野中尉「こら、ロリコン少佐(# ゚Д゚)ですからそれが余計なのです。
ですが、この状況であれば最低限奈美准尉はできればつけて欲しいですね。」
とも言う。

甲本にそう答えているのを横目に、藤田が立ち上がる。
藤田中尉「問題ねぇ。第一小隊は、俺とムリーヤ改が責任もって送り届けてやるよ。
これで文句ねぇだろロリコン眼帯。」
そう豪語した。
西少佐「可愛いくない、ガラの悪い子だね。まったく、喧嘩売るならいつでも買うけど。
うちに来てもらってる子たちを見習ってほしいものだわ。あと奈美ちゃんとか、
そんなガサツなのは優雅でないし嫁の貰い手ないぞ。
あ、槙村中尉がもらってくれるから問題ないかーw。」
ゴゴゴと燃えてる武子。
藤田中尉「興味ねぇな、って良いかげん自分がドン引かれていることを自覚しろよ。
見習う必要性も、可愛げなんてのも必要ねぇだろ。」
どこ吹く風と、適当に西へ返す。
西少佐「別に良いわよ。知ってるし、ドン引かれても。
うちに帰れば慕ってくる拾ってきた癒してくれる専属のメイドたちもいるし。(ニヤソ。」
とけろりとこちらもどこ吹く風でポンコツ顔で言う。
亜美戦隊長「、、、西のロリコン病は置いといて。そうね。奈美准尉は付けるか。
ただし、輸送機で。」
と思案する。
藤田中尉「戦隊長、今回使う改造した輸送機はムリーヤとは別モンだ。
加速度も機動力も段違い、下手したら奈美は気絶するぜ?なぁ、葉吹の姉御。」
葉吹大尉「、、、そうね。私でも急降下はブラックアウトぎりぎりですわ。
奈美准尉にはきついかも。。」
西少佐「それならば、やはり私の膝に。イテ。」
再びチョップする綾子。
東野中尉「だから、それがいけないのでしょ西先輩。せめて補助席でしょうが。(# ゚Д゚)」
亜美戦隊長「、、、そうね。そうすると西に奈美を付けるか。。。」
東野中尉「正気ですか?戦隊長。ロリコン少佐の毒牙に掛けるつもりですか。」
西少佐「し、しどい。そこまで言う?。」
とがっかりする武子。
藤田中尉「一応、奈美にも聞くべきだなこりゃ。どうする?正直言って輸送機に乗るのも、
あのロリコンの戦術機に乗るのもおすすめしねぇよ?。」
藤田は奈美に直接聞いた。
悩む奈美しかし、決心して答える。
奈美准尉「、、、正直なところ、改造した輸送機の急制動にはついて行けない気がします。
それに、直接戦域でオペレートしたいので、西少佐さんの機体の補助席ですかね。。。」
とびくびくしながらちらっと武子を見ていう。
藤田中尉「マジで言ってんのかそれ?既に乗りたくねぇ気が伝わった来るんだけどよ...。」
槙村中尉「コレばかりは藤田に賛同だが...。それ以外の案が思いつかない以上はな...。」
藤田と珍しく槙村も、奈美に同情した表情をした。
奈美准尉「、、、戦術機ならいつもと変わらないはずですし。
補助席なら何とか。それに西少佐さんはそんなことを言ってますが、
ちゃんと優しくしてくれるはずです。」
と何か思う所があるのか優しく武子を今度は見つめる奈美。
西少佐「ぐは、その顔は反則だよ。解ったよ。ちゃんとするから。
でも補助席に乗せるのと下すのはお姫様抱っこだからね。」
とニヤソとポンコツな顔をして言う。
藤田中尉「可哀想に...。」
槙村中尉「可哀想だな...。」
奈月中尉「可哀想...奈美、変なことされたら隠さないでね?。」
3人は奈美に対してそう言った。
同情の想いを感じ取った奈美。
奈美准尉「、、、恥ずかしいですけど。頑張ります。」
と真っ赤にして答える。

亜美戦隊長「西、解ってると思うけど妹に変な事したら怒るからね。」
とやれやれとため息を吐いて言う。
西少佐「亜美~、信用ないなあ。私が手籠めにするわけないじゃん。
ちゃんと女男爵の流儀と言う物があってな、ちゃんとエスコートするよ。」
と答える。
真木少佐「アンタらコントはそこまでにしな。
戦隊長、今し方落合から機体の準備は終わったとの報告を受けたよ。後は衛士の準備次第だ。」
亜美戦隊長「真木さん有難うございます。
では、第一戦闘小隊および奈美准尉と、第二機動小隊で対応します。
各小隊は準備を行い明朝0400時に出撃します。
以上、健闘を祈る敬礼。」
藤田中尉「しゃあ!遂に実戦投入だ、腕が鳴るぜ!」
敬礼後、意気揚々に藤田はその場を後にする。
槙村中尉「全く、そんなこと言ってまたスクラップにしてくるなよ?」
藤田中尉「ソイツは敵次第だ。落ちる気は更々ねぇよ。」
こうして、会議室より全員が出ていく。
奈美が困った顔をして座っている。
ゴースト准尉「(これは俺も行くべきか。でも選抜だから無理だろうな
奈美さん、大丈夫。西少佐殿はちゃんとエスコートしてくれるよ。」
奈美准尉「、、、いえそれは問題ないかと思うのですが、私が西少佐さんの
戦術機操作に耐えられるかです。正直。。。それに嫌な予感がします。西少佐さんに。。だから戦術機にしました。」
と言う。
ゴースト准尉「あの、西少佐殿にまさかがあるのか、、(いや戦場では最悪の事が起こることは、、、
良くあることだ。奈美さん何か見えてるのかな。。それはそれで心配だ)。」
悩みつつ、仮眠を取りに自室に戻る奈美。
皆解散していく。
明朝、選抜部隊が整備ハンガーに整列して亜美戦隊長が訓示を行っている。
隣には橘副官(大尉)もいる。
見送り組の衛士もちらほら見受けられる。
亜美戦隊長「話すことは一つだけ、戦死は許しません。
だから、万が一任務が達成できない場合や負傷しても必ず帰ってくること。
責任は私が取ります。以上、戦術機部隊、第一戦闘小隊、第二機動小隊出撃せよ。」
選抜部隊の各衛士は戦術機に乗り込む。
洸騎が奈月に駆け寄り。
八島准尉「お気をつけて、無事の生還を祈ってます。(敬礼」
ゴースト准尉「奈美さん、気を付けてね。大丈夫、いつも通りで大丈夫ですよ。」
奈美は緊張しながら答える。
奈美准尉「は、はい。ちゃんと第一戦闘小隊の支援に専念します。」
西少佐「ゴースト准尉、ちょっと奈美ちゃん借りてくよ。」
とひょいと奈美を持ち上げお姫様抱っこして戦術機に乗り込もうとする。
奈美准尉「あ、西少佐さん、は、恥ずかしいです。(汗。」
と真っ赤になりながら連れていかれる。
奈月中尉「はい、洸騎さん。行ってきます。」
洸騎に笑顔を向け答える奈月。
砂原整備兵「洸騎さんだってよ!ったくいつからそう言う関係になったんだ八島さんよ!。」
そう言って、砂原を始めとした整備兵が洸騎に群がっていた。
真木少佐「ったくアイツら...それにアホの西も...これから光線級吶喊だってのに...。
まぁ、変に緊張しているよりは良いけどよ...。」
呆れ顔でそれらを見る真木。
凜が呆れてそれを見ている。
凜大尉「、、、まったくいつの間に仲良くなったのだか。奈月中尉お熱いことで。」
と茶化す。
真っ赤になりながら戦術機から離れようとする洸騎。
八島准尉「ひ、秘密であります。」
武子は武子でニヤソとデレっとした顔をしながら奈美を抱えて戦術機に乗り込もうとして
後ろから蹴りを食らう。
東野中尉「こら、このへっぽこ女男爵。ちゃんと奈美准尉をエスコートしてくださいよ。」
とあきれ顔で言う。
西少佐「痛いなあ、大丈夫だよ。ちゃんと守るよ。」
とふくれっ面で言って乗り込む。
亜美戦隊長「各機、戦術機に乗り込み次第空挺輸送機に搭乗開始。
第一戦闘小隊は2番機、第二機動小隊1番機に。」
と指示を出す。
武子は手早く奈美を補助席に乗せて戦術機を起動させてそれにこたえる。
西少佐「バロネス1よりシルバーフォックスリーダーへ、了解。各機聞こえたな。
手筈通りに抜かりなく対応せよ。」
と答える。
速やかに、輸送機に乗り込んで行く戦術機達。
藤田、葉吹の2人も輸送機に乗り込み迅速に発信準備をしていく。
藤田中尉「こちら2番機、ナイトメア2。機体チェックオールグリーン。いつでも飛べるぜ。」
葉吹大尉「1番機、ナイトメア1もオールグリーンですわ。では出撃します。」
と言い、エンジンをスタートさせて2機が飛び立ってナイトメア2。
明朝の太陽を背にして出撃して行く。
総出で皆が帽子フレーをして見送る。
藤田中尉「奈美、それと第一戦闘小隊。特に具合悪りぃ奴はいないか?
こっからポイント別に分かれる、急行する為に速度を上げるからゲロるなよ?」
回線を開き、奈美を心配する藤田。
気遣ってくれている藤田に感謝しつつ答える。
奈美准尉「ゴースト0よりナイトメア2、有難うございます。急制動さえなければ問題ありません。
(あれ?名前で呼んでくれてる。もしかして。。嬉しい。」
と優しそうな笑顔で答える。
西少佐「バロネス1よりナイトメア2、うちはどうってとこないよ。
それに奈美ちゃん今回いるからすこぶる気分いい(ニヤソ。)
と答える。
東野中尉「バロネス2よりバロネス1。作戦行動中です。
控えてください(# ゚Д゚)。」
と切れ気味に言う。
藤田中尉「悪いがこの先、急制動をやる場面は出てくるかもしれねぇ。覚悟しておきな。」
そうして、途中一番機と分かれる場所に到達する。
藤田中尉「中継ポイント通過を確認、葉吹の姉御。気を付けてな。」
葉吹大尉「了解ですわ。ナイトメア2達もグットラック。」
凜大尉「お気をつけて。(敬礼」
奈美准尉「ゴースト0よりブラックキャット1、2。お気をつけて
大丈夫です。お二人なら必ずやり遂げられます。」
奈月中尉「うん、ゴースト0も頑張って。」
凜大尉「ブラックキャット1より各位、任務を成功させましょう。
グットラック。」
藤田中尉「グッドラック...そんじゃあ、飛ばすぜ!。」
藤田はムリーヤを加速させ、目標ポイントに向かう。
葉吹大尉もバンクしムリーヤを目標方向に向かわせて別れる。
そして、先に目標地点に着いたのは葉吹大尉側の1番機であった。
予定時刻通りで、支援部隊が重金属雲を展開させている。
葉吹大尉「いいタイミングね。ナイトメア1よりブラックキャット1、2。
降下せよ、今ですわ。」
凜大尉「了解、ブラックキャット2、降下後、機動戦にて速やかに光線級を補足。
殲滅するわよ。ついてきなさい。」
奈月中尉「了解、手早く終わらせます。」
降下を行い、手早く残骸のビル群を進んで進攻していく第二機動小隊。
途中、小型種の戦車級に遭遇するも、手早く片付け、目標地点に到着する。
いた、光線級集団だ。周りには小型種が少しいる。
凜大尉「一気に突入して光線級を潰すわ。一撃離脱よ。ブラックキャット2いい?。」
奈月中尉「いつものことですよ。思ったよりも少なそうです。」
凜大尉「そうね、いつもの事ね。少ないから一気に殲滅できそう。
では行くわよ。突入。」
甲本大尉の合図で、2機は一気にブーストをふかし、機動力を生かして小型種の一角を崩し、突入する。
そして瞬く間に光線級を殲滅した。
凜大尉「ブラックキャット2、離脱よ。すぐにこの場を離れる。
味方部隊がいる所まで後退する。」
奈月中尉「了解、あっちは大丈夫だと良いんですが...。」
凜大尉「、、、そうね。あっちは大変そう。でも西少佐はいつもふざけてる感じが
するけど、しっかりやる時はやるしそれをコントロールする東野中尉もいる。
そして奈美准尉も。大丈夫よ。あの3人なら。帰ってきたら奈美准尉を褒めてあげればいい。
でしょう?」
とウインクして答える。
奈月中尉「はい!そうしましょう、褒め倒します!。」
こうして第二機動小隊側の任務は完了し、空挺輸送機部隊と合流し戦隊の基地へ帰還する。
時は戻って第一戦闘小隊側。
藤田中尉が操縦する空挺輸送機部隊2番機。
空抵降下を行うポイント地点に近づいていた。
西少佐の機体の補助席で目標ポイント付近の索敵と支援部隊の無線を聞いている奈美。
ニヤニヤしながら真っ赤になっている奈美を見守って(楽しんでいたw)いたが
奈美が急に顔色が悪くなる。
武子はその顔色を見て心配して声をかける。
西少佐「奈美ちゃん、どうしたの?大丈夫?何かあった?」
奈美准尉「、、、これは。目標ポイント地点に重金属雲が展開されていません。
それに、支援部隊に問い合わせた所、BETAの一群の奇襲を受けて混乱しています。
、、、どうしますか。これでは降下するまでに撃たれてしまう可能性が高いです。」
武子は考える。
西少佐「、、、ナイトメア2、貴官はどう思う。作戦続行できるか?
強行空挺降下(パラシュートを使わない、ぎりぎりの低空降下)でも良いが、
貴官達を戦死させては男爵家としての矜持が許さない。
それなら作戦中止も視野に入れるが。」
と言う。
藤田中尉「愚問だな、こちとら重金属雲が無い状況でレーザーの雨の中を掻い潜ってきた事だって
一度や二度じゃねぇ、こちらの心配は無用だ。確かに、パラシュートを悠長に使う余裕はねぇよ。
だから、強行空挺降下になる。そっちはどうなんだ男爵様?」
西少佐「戦隊に強行空挺降下でへまをする衛士は居ないよ。
それに私なら完璧に奈美ちゃんをダンスでエスコートするように優しく
エレガントに着地してみせるよ。」
と普段とは違うニヤケた顔つきではなく女男爵として貴族としての
キリっとした顔つきて答える。
藤田中尉「よし奈美、降下地点を変更しな。急加速と急制動掛けて目標に素早く到達するから
、第一戦闘小隊は直ちに強行降下。後は俺が輸送機でレーザーの囮を務める...ってのはどうだ?。」
早口にそう言う藤田。
困惑して答える奈美。
奈美准尉「降下地点の変更は割り出し完了しております。
ですが、、、、、、信用してないわけではありません。
ナイトメア2達を危険にはさらせません。ですからすぐに強行空挺降下後に離脱してください。」
西少佐「それは危険だ。たしかにナイトメア2の腕は信頼している。だがそれでは。」
と答える。
藤田中尉「それじゃあ別働隊がいつやられちまうか分からねぇよ。
心配すんな、いまに始まった事じゃねぇだろ?夜にやった降下作戦でも、佐渡島での事も、
確かに輸送機は大破したがちゃんと帰って来てる。
そして、この輸送機の機動力は前のとは段違いだ!それに、危険なのは衛士だって同じだ。
仲間外れは御免だぜ?。」
不敵に笑う武子。
西少佐「その意気や良し。では頼んだぞ。
ゴースト0、『任務に変更なし、第一戦闘小隊はこれより、強行空挺降下を行い、オーダーを完遂せんとす。』
南條中将の司令部と戦隊本部に通信を行いなさい。」
いつものににやけた顔つきではなく戦隊の中隊長として、女男爵として指示を出す。
奈美はその不敵な笑みを見て。
奈美准尉「、、、承知しました。バロネス1の命令を受託します。
司令部と戦隊本部に連絡しました。了解とのことです。
作戦、続行します。ナイトメア2、降下ポイントはここでお願いします。」
と電子戦術オペレーターとしてやるべきことを確実にこなして行く。
藤田中尉「了解、目標地点に急行する。舌噛むなよ!」
サングラスを掛け、藤田はそう言って急加速を掛ける。

場所は変わり、奈美より通信を受けた南條中将が居る司令部の部隊。
南條中将「全く、想定外が起こる事は予想できてない訳ではないが、
強行降下か...作戦後に亜美ちゃんから詰められそうだ。」
ため息を漏らす南條に、七瀬が声を掛ける。
七瀬秘書官「心配はなされないのですか?」

南條中将「奈美ちゃんは心配だが、あの女男爵が下手を打たない事は信用しているし、藤田中尉の事だ。
また輸送機を壊すだろうが帰ってくるだろう。七瀬ちゃん、滑走路に消防車と医療班の準備宜しくね。」
そんな要請に、七瀬もため息を吐いた。
そこに亜美からも戦隊より通信が来る。
南條中将司令部付き通信兵「中将、戦隊の早雲戦隊長より通信が来ております。
内容は、
『作戦内容に変更なし、このまま戦隊本部としては現場の判断に任せます。』
以上です。」
と簡素に書かれていた。
南條中将「おや、詰められる事は無くなったか。こちらも承知したと返してくれ。」
戦隊の本部からは了解と反応があった。
こうして強行降下での作戦は承認されて作戦は続行となった。
そして場所は西少佐達の所に戻る。
奈美准尉「作戦空域に入りました。これより強行空挺降下に移ります。
ナイトメア2、合図お願いします。
合図後、第一戦闘小隊は降下願います。降下完了後、最適ルートで支援します。」
西少佐「バロネス1、了解。ナイトメア2、降下合図任せる。」

東野中尉「バロネス2も了解、ゴースト0無理しちゃダメよ。
ダメなら、ダメで気絶しちゃっても大丈夫だから。」
と心配して言う。

奈美准尉「バロネス2、有難うございます。
正直強行空挺降下はかなり厳しいかと、ですがバロネス1の対応で大丈夫だと思います。
駄目でしたら申し訳ありません。」
藤田中尉「了解...今だ!降下しな!。」
降下する直前、藤田は輸送機のスピードを落とした事により第一小隊の戦術機は降下できた。
だが、光線級のレーザーの標的になり一斉に向けられた。
藤田中尉「っと、来やがったぜ!。」
西少佐「バロネス1より2、降下開始。」
東野中尉「2、了解。降下します。」
と2機が降下していく。
そのまま低空で、姿勢制御を行い着地に備える。
東野中尉は難なく対応する。
ゾクッと嫌な気配を感じて奈美が武子に言う。
奈美准尉「バロネス1、緊急回避。1射線来ます。」
西少佐「ゴースト0、ちょっと乱暴なエスコートになる、ちゃんと補助席に掴まってね。」
しかし、西少佐が着地する地点は光線級のレーザーにより回避した為にずれる。
奈美准尉「、、、降下位置ずれます。これは瓦礫の上に(汗。」
西少佐「何とかする。それより、ゴースト0は自分の身を守って。」
と機体制御に専念しつつ奈美を気にする。
手を付きながら降下に成功するが、そのため左腕に負荷がかかり損傷する。
奈美は着地の衝撃に耐えられず、ぐったりしている。
東野が近づき通信で話す。
東野中尉「、、、バロネス1、ゴースト0無事ですか。。さすがに今のは危なかったですね。」
西少佐「うん、今のは危なかった。さすがにレーザー回避とそれで着地地点がずれて瓦礫だらけの
場所はきついわ。でも、、、ゴースト0のお陰で助かった。あれは直撃コースだったよ。」
よくやったと頭を撫でてあげたかったが、今はぐったりしているのとまだ作戦途中であった。
攻撃目標への場所はすでに奈美から最適ルートを聞けている。
このまま、休ませて東野と二人で攻撃を仕掛けようと考える。
その考えを読み取って答える。
東野中尉「2、了解。そうですね。それで行きましょう。」
西少佐「へ、何で解ったの?」
東野中尉「そりゃ、長い付き合いですからね。先輩の考えることは
ポンコツ顔から真面目な時までなんでも解りますよ。」
とにっこりし、答える。
まったくと思いつつ武子は答える。
西少佐「解ったよ。ではとっとと片付けて帰ろう。
長引けば長引くほどナイトメア2の機体が危険にさらされる。」
と二人は目標地点に残骸に隠れつつ移動する。
その頃、藤田の輸送機にレーザーが殺到していた。
藤田中尉「いつもながら多いな全く!だが、このムリーヤ改なら!。」
慣れた手つきで操縦桿を動かし、急制動を掛けてレーザーを回避していく。
藤田中尉「頼むぜ、いかに改良されたと言ってもキツイからよ。」
副長が泣きそうになりながら言う。
2番機副長「機長~、早く離脱しましょうよ。さすがに戦術機は投下してもう大丈夫でしょう。
うちらの方がやばいですよ。」
藤田中尉「もうここまで来たんだ、辺に離脱しようとすれば其れこそ格好の的だ。
くっちゃべる暇があれば計器と機体の損傷具合を見な!」
半泣きになりながら機体チェックをしながら答える。
2番機副長「(もう嫌だ。今度こそ、異動届を出してやる)わ、解りました。」
こんなやり取りが上空であった中、西達は目標ポイントに到達。
西少佐「、、、バロネス1より2、見つけた。突入するよ。後ろは任せた。」
東野中尉「、2了解。突入を支援する。」
と、二人は吶喊する。小型種を薙ぎ払いながら、近づく。
光線級が輸送機に向けてレーザーを発射する瞬間、西が右手の長刀で素早く、効率よく倒す。
狙いを武子の機体に向ける光線級が居るがそれに対しては東野が倒して行く。
だが左手が使えないのと脚部にも負荷が着地でかかっていたため、まだ数匹が残っていてレーザーを発射されてしまう。
西少佐「しまった。左手も使えていれば、。ナイトメア2、回避。」
藤田中尉「任せ、ん?」
避けようとした途端に、違和感を感じる藤田。それが仇となり数秒遅れ、遂に輸送機は被弾する。
藤田中尉「し、しまった!。」
その後のレーザーを回避するが数発掠める事になり、エンジン二つと、後部に被弾した。
東野中尉「あれって、まずいのでは。。。(汗」
西少佐「考えている暇はない、光線級をまず殲滅だ。」
とすぐに残りを殲滅する。
2番機副長「き、機長〜!。」
藤田中尉「ま、マズった...ここに来て操縦桿周りがガタがきてたか...副長、先に脱出しろ。
俺はこのまま光線級を引き付ける。
...今まで付き合わせて悪かった。帰ったら転属でもしてくれ。」
2番機副長「機長、何言ってるんですか。怖いですけど、最後まで付き合いますよ。」
と話していたが、光線級からのレーザーは来なかった。
どうやら西達が倒したようだ。
藤田中尉「どうやら無事に帰れそうだな。」
その瞬間、更に一つのエンジンが爆発し翼に炎が付いた。
試しにランディングギアを下ろそうとするも、案の定降りなかった。
藤田中尉「あぁ...こりゃあまた胴体着陸だな。大破確定だわ。」
2番機副長「、、、しょうがないです。今回の作戦も無理がありましたから。
でも生きて帰れるなら。それにこれなら怒られないでしょうさすがに。」
と泣きそうになりながら言う。
藤田中尉「あぁ、じゃあ帰るか。」
2番機副長「はい、絶対に帰りましょう。」
と答える。
ムリーヤ改は大破状態で、基地へ向け帰投していく最中。
藤田中尉「く...。」
突然の痛みを感じ自分の状態を見ると、脇腹と頭部に破片が刺さっており出血していた。
藤田中尉「アドレナリンが出ていて気付かなかっただけか...墜落してたまるかよ。」
そう言いながら、なんとか基地へ飛ぶムリーヤ改。
2番機副長「機、機長(汗)すぐに手当しないと。」
と席から離れて手当をしようとする。
藤田はそれを手を出して静止させる。
藤田中尉「やめな、手元が狂って墜落するからもしれない。このまま基地まで行く。」
2番機副長「しかし、、、解りました。
(あの時の早雲准尉だったらすぐに気がついて処置出来てたはずだ。
今回無理にでもこちらに乗せるべきだったか)。」
と渋々副操縦士として操縦のサポートに戻る。
そして、ムリーヤ改は基地に辿り着き胴体着陸を完遂させる。
藤田中尉「へへへ...やってやったぜ...。」
機内から脱出する前に、藤田は気絶した。
機体から出てきて倒れた藤田を見た葉吹大尉が駆けつける。
葉吹大尉「もう、いつも無茶して。衛生兵。槙村中尉、衛生兵を至急呼びなさい。」
と指示を出す。
2番機の副長も何とか脱出したが少し負傷していた。
2番機副長「機長、しっかりしてください。(汗)」
槙村中尉「了解!。」
槙村は駆け足で呼びに行った。
亜美は全体の指揮を取り空港消防隊の指揮や槇村中尉から
藤田中尉の状況を聞き待機させていた衛生兵部隊をすぐに行かせる。
その間に第一戦闘小隊も前線基地より亜美が手配した輸送機で帰還する。
武子がぐったりとしている奈美をお姫様運びしながら亜美に近づき報告している。
西少佐「、、、亜美すまん、奈美ちゃんに負荷かけてしまった。私は奈美ちゃんのお陰で無事だけど、それに藤田中尉も。」
亜美は珍しくシュンとしている武子に優しく話す。
亜美戦隊長「光線級のレーザーに撃たれても回避して低空での強行での戦術機降下、
しかも瓦礫の場所に降りても任務達成できたのよ。誇っていいわよ。」
西少佐「、、、それは奈美ちゃんと藤田中尉のお陰で任務を完遂できたんだ。だから。」
亜美戦隊長「そう思うなら、何か藤田中尉に西家当主として何かしてあげれば。
あ、奈美にもなにかしてあげてくれれば嬉しいわ。
今回の任務達成に関して南條中将から報奨かっぱらって来ないとね。」
と冗談を言う。
西少佐「解った。女男爵として藤田中尉と奈美ちゃんには必ず報いるよ。」
と衛生兵達が藤田中尉と副長を連れて行くのに混ざって奈美を医務室へ一緒に連れて行く。
槇村中尉を見つけて声を掛ける。
西少佐「槇村中尉、藤田中尉が起きたら伝えてほしい、今回の件、感謝すると。
西家の当主として恩を返したいと。なんでもいい、欲しいものがあったら1つ叶えると。」
それだけを伝えて藤田から離れる。
医務室のベッドにて、治療は済み、藤田は大いびきをかいて寝ていた。
槙村中尉「全く、大量出血していた奴とは思えないな...。」
数時間後。
藤田中尉「んあ?作戦は...確か成功したんだったっけか?」
目が覚めた藤田に、いきなり拳骨が飛んできた。
槙村中尉「おはよう、クソ寝坊助。人の心配を返してくれ。」
藤田中尉「起きた早々の怪我人に取る態度と行動かよ!」
槙村中尉「まぁ、それは良いとして。」
藤田中尉「良くねぇよ!」
槙村中尉「西少佐から伝言だ。今回の件、感謝と何か礼をしたいんだとよ。
伝えたからな?」
藤田中尉「ケッ!自分の口で直接言えば良いだろうに...。」
見舞いに来た亜美戦隊長と葉吹大尉は部屋の前で二人のコントを聞いていた。
ドアを開けて一言。
亜美戦隊長「元気ですねえ。」
葉吹大尉「いつも通りですわね。本当に、コントコンビには敵わないですわ。」
二人とも呆れている。
亜美戦隊長「それだけ元気ならもう退院でいいのかしら?。」
葉吹大尉「また機体を破損させて、しかも囮を買って出たそうですわよ。
副長が涙目でしたわ。グランウド100周ぐらいさせたら大人しくなりますかねえ。」
と二人が茶化している。
藤田中尉「ゲェ!戦隊長と葉吹の姉御!。」
その通りとばかりに答える。
槙村中尉「確かに、それが良いかと思います。」
葉吹大尉「『ゲェ!戦隊長と葉吹の姉御!』ではありませんわ。
その言い方やめて欲しいですわ。傷つきますわよ。」
亜美戦隊長「絶対クソババアどもがとか思ってますよねこれ。
まったく、どうリハビリさせてあげましょうかね。
それともせっかく改良した輸送機壊した費用を毎月の給料から差っ引きますかね。」
葉吹大尉「それ、良いですわね。そうしましょう。衣食住は
帝国陸軍が養ってくれてますからお金なくても生きて行けますわ。」
と井戸端会議のおばさんたちがしているように
笑っている顔ではあるがおでこに怒りマークを付けて話す二人。
藤田中尉「か、勘弁して下さい...。」
そう言って推し黙る藤田。
槙村中尉「ハハハ、日頃の行いの悪さが遂に出たな。」
藤田中尉「こればかりは否定できない...。」
亜美と葉吹はクスりと苦笑いし、
亜美はベットの藤田中尉の目線に合わせて足と腰を低くして諭すように話す。。
亜美戦隊長「嘘よ、中尉はちゃんと衛士達と共に戦ってくれた。
機体については戦術機整備班には申し訳ないけど、良いの。何回でも作れるから。
でも人は、そうはいかないの。だから、ちゃんと負傷しないで
帰ってきて。それが私の望み。誰も死なせたく無い。
葉吹大尉も同じ思いよ。だから心配させないで。お願いね。」
と亜美が優しく微笑む。
(葉吹以外は輸送機部隊の隊員は普段見たことがない笑顔で奈美のように優しさにあふれていた。)
葉吹もそうですわと、頷く。
藤田中尉「あ、あぁ。了解だ。(やはり奈美と姉妹だな。似てやがるぜ。)
って、脅かさないでくれよ2人とも!。」
奈美と似た笑顔を見て、少し困惑しながらもそう答え、直ぐに少し怒った。
槙村中尉「ハハハ、許してもらえて良かったな。」
藤田中尉「るせぇよ槙村。」
葉吹大尉「はいはい、そこまでですわ。コントコンビのお二人。
じゃあ、しっかり療養してね。」
と亜美と葉吹は出ていく。
2人は敬礼をし、亜美と葉吹を見送る。
藤田中尉「槙村、手ェ貸せ。あの格好つけ眼帯女の所に行きてぇからよ。」
槙村中尉「だと思ったよ。直ぐに喧嘩越しになったら、無理矢理にでもベッドに連行するからな?
と言うか、手を貸す必要ある怪我に見えないが?」
藤田中尉「良いから手ェ貸せよ!嫌なら嫌って言えば良いだろうが!」
槙村中尉「別に、単に理由を聞きたいだけだよ。まぁ、いいさ行こうか。」
槙村の手を借りて、藤田は西のところへ向かう。
武子は近くの病室に居た。
奈美を司軍医長に見せて、そのまま病室で奈美を看護している。
心配して見に来ていたゴーストが武子の普段とは違う気配に気を利かせて外で歩哨をしてる。

そこへ、頭とわき腹辺りに包帯を巻いた藤田と、彼女に肩を貸している槙村がやってきた。
藤田中尉「ようゴースト。ロ...西少佐はいるか?」
槙村中尉「ゴースト君、奈美さんの見舞いを兼ねて西少佐に会いに来たんだが、入ってもいいかい?。」
その負傷姿に曇った顔をして敬礼して答える。
ゴースト准尉「もちろんでありますよ。しかし、藤田中尉殿、かなり無理をしたとか。
一緒に戦っていただけるのはありがたいですが、無理はなさらないでください。
貴官達は替えの効かない優秀な輸送機部隊の隊員なのですから。」
と選抜で自分が出撃できなかった不甲斐なさに凹んでもいた。
藤田中尉「それを言ったら、テメェら衛士が一番代えが効かないんだからよ、
衛士の生存率上げるためなら俺だって体張るさ。」
槙村中尉「まぁ、こう言う奴だ。何されても聞かないぞ?」
ゴーストは信念は曲げないのだなとやれやれと思い扉をノックして二人が入ることを伝える。
ゴースト准尉「西少佐殿、藤田中尉殿と槙村中尉殿が来られました。入ってもよろしいですか。」
武子の声がする。
西少佐「入っていいぞ。」
と簡潔に答える。
藤田中尉「邪魔するぜ。」
槙村中尉「失礼します。」
2人は入室する。
藤田中尉「よう西少佐、何しけた面してんだよ?。」
西少佐「そんなことはないぞ。どうやって奈美ちゃんを癒してあげようかと
あんなことやこんな事を考えていたんだよ。(ニヤソ。」
とそんな顔を見せないようにうそぶく。
奈美は強行降下時の打撲がひどく、司が睡眠剤を飲ませて寝ている。
藤田中尉「少佐、いやロリコン眼帯女。嘘が下手くそだな、何故こちらに顔を向けねぇ...。
責任感じてんのか?。」
本来なら殴ってでも止めに入る槙村だが、静観していた。
藤田の眼光は鋭く、西を見つめている。
西少佐「、、、それは私が女男爵で指揮官だからだよ。
皆の前で下の階級の者にそんな姿をさらしていては失格だ。
で、用は何だ。さっそく何か叶えて欲しいことがあるのか
私にできないことは死人を蘇らせるぐらいじゃないかな。
空挺輸送機部隊の心意気に報いたい。なんでもいいぞ。」
と答える。
藤田中尉「別に、叶えて欲しい事はねぇよ。何か欲しいから体張ってんじゃねぇ...。
真木の姉御みてぇに、歯がゆい思いをしていた事があったからよ。
だから、あんな風に輸送機をダメにしても体を張ってる。
だが...なら、これでチャラにしてやるよ!。」
そう言って、西の胸倉を掴み平手打ちをした。
槙村中尉「ば、バカ!何やってんだ藤田っ!。」
藤田中尉「責任どうたら言うのは確かにそうだ!
だがな、んなシケた面して何の解決になるんだよえぇ!女男爵さんよ!。」
西少佐「、、、そうか。でも奈美を傷物にしてしまった。護ってやると言ってこの有様だ。
だが、藤田中尉、貴官の言う通りだ。それは有難う。
槙村中尉、構わん。不問にする。わざと焚きつけているのも解っている。
これでも男爵家の当主だからな。一応うちは民間企業だが謀略、暗殺なんでも経験してるし
その対処も知っている。」
藤田の行動を解っていると答える。
藤田中尉「...あぁそうかよ!だがな、強行降下になったのは俺の責任でもあるはずだ。
傷物だ?夜にやった空挺降下作戦の時だって、俺もアイツを傷物にした。
でもアイツは生きている、今だってそうだ。
最善の事をして生き残ったんだ。良くやったと思おうぜ?。」
首を横に振り答える武子。
西少佐「、、、違う。それだけじゃない。
あの強行降下の時、多分私一人なら光線級に撃ち抜かれて戦死してた。
奈美は、それを解ってたんじゃないのかな。だから。。私の機体に乗ると。
あれは、私一人なら避けられなかった。間違いなく戦死した。
だからだよ。良くやったで済む話じゃない。この姉妹は、、、本当に。
だから辛いんだ。」
と普段は絶対に下の階級の者には話さないことを言う。
藤田中尉「俺だって、気付いた時には奈美に手当てされていた。
もしかしたら暫く入院する羽目になる怪我になったんだろう、下手したら死んでたかもな...。
だが、そんな事を言って止めても、止まらないのがあの姉妹だ。
なら、俺たちが出来ることは分かるだろ?」
西少佐「、、、もちろん解っている。解っているが、護ってやれなければ意味がない。
逆に護られていることが多い。だからだよ。」
藤田中尉「じゃあそうやって、いつもいつもそんな気持ちを抱えたままにするってか?
辛いのは俺もだ、この戦隊で思わない奴はいねぇ。それでも次はと、やるしかねぇだろ?。」
西少佐「、、、もちろんそのつもりだ。次はもっとよりよく動いて見せるさ。
気持ちの切り替えができた。有難う。」
と女男爵流の流儀で頭を下げる。
藤田中尉「ったく、手間かけさせやがる...。」
西少佐「、、、もう戻れ、藤田中尉も負傷しているんだ。
そうだな、良いたばこがあるんだ。空挺輸送機隊で分けるんだな。
あとで届けさせる。」
藤田中尉「おう...じゃあ、邪魔したぜ。」
そう言って、ぶっきらぼうに出て行った。槙村は敬礼して藤田の後を追う。
二人が出てから座って一息つく。
武子はやれやれ、下の階級の者に心配されるとはな。私もまだまだだなと思う。
その手を握りしめる手があった。奈美が目をさましたのであった。
奈美准尉「、、、ごめんなさい。西少佐さん、結局私、強行降下に耐えられませんでした。
でも西少佐さん達が、藤田中尉さんたちがちゃんと帰還できたので良かった。。。」
と答える。
西少佐「奈美ちゃんのお陰だよ。有難う。でもね。自分の事も考えて、奈美ちゃんもそうだけど
亜美も居なくなるのは耐えられないから。」
と言う。
奈美准尉「そうしたいと思いますが、私にできることはできる限りしたいですから。」
痛々しい感じで笑顔を武子に向ける。
まったく、この姉妹は、特に奈美は優しすぎるんだからと思いながら
奈美の顔に近づき、おでこにキスをする。
奈美准尉「ひゃっ。え?、、ええ??な、何を。西さん?」
何を考えているのか、読めずその武子の行動に驚く奈美。

西少佐「まったく、優しいんだから。でもそこが大好きなんだよなあ。」
とガバっと両手を奈美の両肩に打撲しているので優しく手をかけて、、、奈美に迫る武子。
奈美准尉「、、、あ。西さん。駄目、、、です。(汗。」
さらに真っ赤になり、何を考えてるのか解らず困惑して目を閉じる奈美。
とそこにドアが開く。
そこには怒り顔の東野中尉と奈月中尉、八島准尉とゴースト准尉が居て
一瞬みんながあっけにとられるが、一番早く動き出した東野中尉が
武子の頭をひっぱたく。
東野中尉「私にはそんなことし、げふんげふん。、、、まったくこのロリコン女男爵。
いい加減にしなさい。。奈美准尉が困ってるじゃないですか。」
と羨ましそうに言う。
奈月中尉「やっぱり変なことしているじゃないですか!奈美大丈夫?」
西少佐「いや、あのその奈美ちゃんを癒してあげようかと。」
奈美准尉「あの、そのなんでもないです。(真っ赤。」
真っ赤になってその顔を見られたくないのか、今の武子の行動に驚いて
布団を頭までかぶってしまう。
ゴースト准尉「(、、、いいなあ。ではなくまあ西少佐殿元気になって良かった?かな)」
八島准尉「、、、ロリコン女男爵ですか、ようやく意味を理解しました。何と言っていいのか。」
とやれやれとため息をつく。

そこに司大尉も来る。
司大尉「こら、病室でうるさくしない。?どしたの奈美ちゃん。」
と頭で布団を被って顔を隠してしてる奈美を不思議がる。

奈月中尉「西少佐!貴方って人は!。」
奈美の姿を見て怒る奈月。
その怒った奈月を見て逃げ出す武子。
西少佐「だってだって~、奈美ちゃんを癒してあげたかったから。
まあ、後は任せるよ。」
とひらひら手を振って出ていく。
やれやれと思う奈月であった。
END
その頃の南條中将の執務室。
亜美と作戦結果等の話をしている。
亜美戦隊長「以上が今回の作戦結果です。その後の偵察情報でも光線級は認められません。
全て殲滅しています。」
南條中将「素晴らしい、流石亜美ちゃんの部隊だ。」
それをジト目で見て答える。
亜美戦隊長「、、、叔父様、おだてても何も出ませんよ。
所で、今回はかなり難易度の高いオーダーでした。
試作型の輸送機の改良機も大破、西の機体は強行降下の影響で中破。
この際、全ての輸送機を改良型にしたいのですがお願いできますでしょうか?
あとこの作戦の参加者には特別褒章をお願いします。」
と輸送機くださいと言うように手を出す。
南條中将「試作型輸送機の事は作戦前にデータを確認したよ。確かにあれは調達すべきだ、支援しよう。
だが、試作型は大破して同じ物を作るのにえらい時間がかかるようだし...。
とりあえず輸送機と、何か褒賞を出すよ。」
とりあえずはこちらの要求は全て通ったので安堵する亜美。
亜美戦隊長「はい、それで構いません。宜しくお願い致します。
今回、特に強行降下に変わったことにより、危うく西少佐を失う所でした。
作戦推移を見ていましたが、、、あれは西が一人で降下していれば間違いなく戦死してましたよ。
直接会って奈美を褒めてあげて下さい。お忙しいと思いますが。喜びますよ。」
と言う。
南條中将「勿論だ。後、西少佐のメンタルケアもな。
恐らく、彼女は奈美ちゃんを傷つけてしまい気負っているだろうからな。
それと...すまんがそのうち、斯衛軍部隊からの作戦参加要請が来るだろう。受けてくれるか?」
亜美戦隊長「もちろんですよ。士官学校以来の同期の桜ですから。
西の事はよくわかっているつもりです。
でも今回は奈美に任せてます。少しはフォローしてますが。
斯衛からの要請?それは例のお方からですか?
参加は可能ですが、内容次第です。裏の情報を含めて。」
とすこし警戒する亜美。
南條中将「何、対人戦をやらせるなどは私が許さんよ。そこは心配しなくて良い。」
亜美戦隊長「、、、解りました。真木さんのご両親経由であれば喜んでですが。
何分、私達は色々ありますから。
承知しました。南條叔父様のお言葉を信頼していますので参加いたします。」
南條中将「ありがとう。その時は頼む。」
では、と敬礼して通信を切る亜美。そして考え込む。
亜美戦隊長「(、、、斯衛が支援要請をか、うちの戦隊も有名になったものだ。
いや、南條叔父様が裏で動いてくれているからだろう。気を引き締めて参加せねば。)」
と新たに気合を入れて今後の戦いに思いをはせるのであった。
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