南條恭二郎の想い。サイドストーリー、命日、墓前より...。

時は少し1年ほど先に進む。現在は1999年7月某日。

そう早雲姉妹の両親である晴輝と亜紀が中国地方防衛戦で戦死してから1年後のその日。
(亜美と真木、西は少佐に、後に合流している上月副官は大尉に、奈月は中尉に進級している)

早雲姉妹は戦隊の後ろ盾である、南條中将から用があると言う事で彼が司令を務める基地へ来ていた、それと同時刻。
南條は執務室で書類仕事を片付けた後、窓を見ながら物思いに耽っていた。
南條中将「今日は晴輝と亜紀さんの命日か...あれからどのくらい経ったかな...。」

そこに早雲姉妹が南條中将に呼ばれ、司令官の執務室前でノックをしようとしたが、、、
姉妹の心に南條叔父様の想いが聞こえてくる。

南條中将(亜紀さん、天国で晴輝の奴と仲良くしているのだろうか...私の、初恋の人...。
あの人は晴輝と末永く幸せになって欲しかった...。)



ノックする、瞬間。
亜美と奈美はあ、と声を出しかけ口を二人とも塞ぐ。
??「あら!亜美少佐殿と奈美准尉殿。出迎えを寄越さず申し訳ありません。」

三芳隆文法務官と共に執務室前に現れたのは、切り揃えた黒髪短髪に黒縁眼鏡、キッチリと日本帝国陸軍制服を着た女性。
南條中将の秘書官である七瀬瑠姫(ナナセ ルキ) だった。
七瀬秘書官「今し方、三芳中将殿をお迎えに参ってましたので...。」

奈美准尉「(やはり前にお聞きした通り南條叔父様はお母さんの事が好きだったんだ。)」
と、どう言葉をかければいいのか二人は解らなくなり、司令官室に入るのをためらっている。

亜美少佐「あ、七瀬秘書官殿、お疲れ様です。大丈夫ですよ。」
奈美准尉「お疲れ様です。お迎えは不要ですよ私達には。大丈夫ですよ、あわあわ。」
と奈美は特に焦っているのがバレバレである。

三芳法務官「お、二人とも久しぶりだな。元気にしてるか、困ったことは無いか。
おいたをする奴が亜美の戦隊にいるとは思わんが、スパイ等には気をつけるんだぞ。うん?どうした。」
と二人の感じが何かあるなと思う。



七瀬秘書官「入りにくそうなのでしょうか、とにかく執務室へ。中将、お客様をお連れしました。」
南條中将「おぅ!入ってくれ!」
七瀬秘書官「失礼し、って何をなされてるんですか!」
七瀬が執務室に入ると、テーブルに右足を乗せて足の爪を切っているダラシない格好の南條の姿があった。

南條中将「七瀬ちゃん〜ありがとね。ん?見ての通り足の爪切りさ。
昨日切るのを忘れてたからね〜仕事は済んでるから、問題ないよ。」
七瀬秘書官「そう言う問題ではないです中将!せめて服装を正して下さい!お客様の前なんですよ!」

南條「んな固い事言わないでおくれよ七瀬ちゃん〜
おぅ!隆文!亜美ちゃん!奈美ちゃん!いらっしゃい〜!。」
マイペースの南條中将に、七瀬秘書官は呆れて溜息を吐いていた。

それを見た三芳法務官。諦めの表情で
三芳中将「、、、だからお前はモテないのだ。せめて女性が入室するときは止めておけ。」

亜美少佐「南條叔父様、それは私達でも引きますわよ┐(´д`)┌ヤレヤレ。」
奈美准尉「、、、(昔から、南條叔父様のこういう所が苦手、、、。言えないけど)。」
と七瀬秘書官の後ろに隠れる。

南條はそれを気にせず笑う。
南條中将「ハハハ!こんな感じに相手を振り回さなきゃ政治交渉や裏工作なんぞ出来んさ!
まぁ、今後はなるべく控えるかな...。」

三芳中将「これだから、(諦め顔)もう知らん。(# ゚Д゚)」
亜美少佐「(でも、あ母さんが生きていた時は頑張ってたんですよね。。。悲しい。それもあってこうしてる所もありそう。
あまり言ってはいけないか。)南條中将、お呼びにより参りました。」
と敬礼する。
奈美も慌てて隣に戻り敬礼する。

南條は亜美の僅かに変化した表情を見たあと、
南條中将「敬礼は大丈夫だ。今日呼んだのは他でもない、君達姉妹の両親 輝樹と亜紀さんの墓参りに行くって事なんだが...
せっかくだから最近の戦隊内の報告でも聞こうか。
隆文、すまんが先に七瀬ちゃんと行っててくれ。頼む。」

三芳中将「、、、(何か二人に話がありそうだな。)解った。先に行っている。

では七瀬秘書官、こんなじじいだがエスコートさせてくれ。
よろしく頼む。」
とキリッとして言う。

南條と三芳の言葉で察した七瀬は。
七瀬秘書官「了解しました。三芳中将殿、宜しくお願いします。」
三芳は七瀬をエスコートし、墓参りに向かう。

南條は2人が行ったのを確認し、だらしない服装を正して改めて姉妹に向き合った。
南條中将「亜美少佐、何か私から読み取ったようだが...一体何を読めたかね?」
亜美少佐「、、、(さすがに、奈美の表情で解るか)、申し訳ありません。南條叔父様。
この部屋に入る前に聞こえてしまいました。母の事が好きだったのですね。」
奈美准尉「申し訳ありません。心の声が聞こえてしまいました。ここまで
私達をご支援してくれるのは、お母さんの事があるから、、、でしょうか、ありがたいことですが。」

それを聞いた南條は吹き出した。
南條中将「わ、私の亜紀さんへの恋心が君達に!
なんて事だ...いや、いつかは知られるとは思ったがね...
あぁ、私は君達の母親。亜紀さんが好きだった...
このまま、こんなオジサンの話を聞いてくれるかな?」

亜美少佐「もちろんですよ。父の同期の桜な戦友で、母親とも戦友で好きになっていただいて
しかも私達をも護ってくれる南條叔父様は素敵な方ですよ、さっきなような事がなければなおよしですが、
はい、それは冗談として、お聞きします。」


奈美准尉「もちろんです。亜美姉さんと私も同じ思いですよ。」



南條は苦笑いをしながら話し始めた。
南條中将「亜紀さんとは、彼女が戦術機のテストパイロット時代からの知り合いでね...。
その頃から恋をしていて今みたいなだらしなさを本格的に直そうとした程惚れていたよ。
ある時、戦術機のテスト中に海難事故にあってね。晴輝から連絡があって横須賀の病院に駆け付けた時には、
既に亜紀さんと晴輝は良い雰囲気だったよ...。それを見て私は静かにその場を去って、影で泣いていたね。」

亜美と奈美は何とも言えない顔をしている。
(それは毛嫌いしていると言う表情ではなく、どう言えばいいのか、二人の人に好かれて
片方の方に対してはどうすればいいのかが解からないという感じに見える。
それに戦友思いでもある方でもあるので、、複雑な思いを感じ取って聞いている。

南條中将「私は彼らの仲を引き裂く事もできたがそれをしなかったよ...何故ならあんなに、
あんなにも仲睦まじい2人を引き裂ける訳ない...だから涙を亜紀さんへの思いを殺して、
2人の友人として接して来た。末永く幸せを願っていたよ。あの日、中国地方防衛戦で2人が逝ってしまうまでね...。」
普段は誰にも見せない、悲しい顔を南條はしながら話す。

亜美「両親の事をそこまで思っていただきありがとうございます。二人も喜んでいると思いますよ。
中国地方防衛戦は、、、あれは悔やんでも悔やみきれません。たどり着けなかった。。」
悔しさで涙でにじむ亜美。
それを気遣う奈美、自分の手で亜美の手を包む。

そして二人を優しい表情で見つめる。
南條中将「私も虎の子の空挺部隊を向かわせたのだがね...。」

亜美少佐「今更、たらればですが、上層部の判断が悪すぎました。
超大型の台風が来ていたからと言いますが、BETAが来る時期を楽観視しすぎでした。
私はそれを大陸に派遣されて思い知らされました。言いたくありませんが両親は上層部に殺されたようなものです。」
と怒りの表情で言う。
奈美は悲しそうにそれを聞き亜美に抱き着く。

南條は、2人を見つめて言った。
南條中将「確かに、私もその責を負う1人だよ...私は亜紀さんが好きだったから君達姉妹を支援してるだけじゃない。
輝樹と亜紀さんが愛した、2人の宝物だからだよ。私にとって2人はかけがえのない存在だったからね。」

それに対しては、、、悲しそうに首を振ってこたえる。
奈美准尉「有難うございます。でも私達は、、人ではありません。お父さんもお母さんも私たちの事をそんなこと
関係ないと、愛情を注良いでくれましたが。。私達はだから、南條叔父様にも三芳叔父様にも、、、。」
と言葉が続けなられない奈美。

それを引き継いで言う亜美。
亜美少佐「ここまで支援していただき本当にありがとうございます。
それに上層部の責任に南條叔父様は入っていませんわ。出来る事を最大限してくれてるではないですか、
私も南條叔父様のその空挺部隊にも入れてくれてた。あれは本当にうれしかった。
陸軍だから、両親を助けに行けないと思って絶望していましたから。。。
ですが、結果は。。。奈美がいう事は私も同じ思いです。」

南條中将「人じゃないか...、私は沢山の人間を見てきたから分かる。
君達は人だ、誰に何を言われようとも早雲輝樹と早雲亜紀の娘達なんだ。
君達も私にとって大切な存在だ。君達だけは必ず守ってみせる。それが、私が君達に出来ることだと思う。」

二人は泣きながら答える。
亜美少佐「有難うございます。私達は南條叔父様達に護られてここまで生きてこれました。
私たちは、早雲家の娘でいたい。この先も。。そして叔父様達と共に笑って生きていきたい。」
奈美准尉「うれしいです、南條叔父様。私は早雲家の娘で良かった。前世のような事にはしたくありません。
皆さんと笑って暮らせる世界を見たいです。」
と、二人は南條中将に寄り添う。

南條は微笑む。
南條中将「うむ、私も出来る限りのことをしよう。これからも君達が早雲家の人間であるように守って行くよ、
さて話が長くなったな。我々も向かおうか。」

基地を出て早雲家の墓があるお寺へ向かう。
南條中将の少し後ろをついて歩いていたがその途中姉妹は思い出した。
小さい頃の記憶だ。南條叔父様が私達をあやしながら、右手で亜美を、左手で奈美を夜店や遊園地に連れて行ってくれた記憶が。
二人はちょっと恥ずかしそうにしながらもうなずきあい、
南條叔父様失礼しますと、当時と同じように寄り添い、手を繋ぐ。

南條中将は驚き。
南條中将「おや、いきなりどうしたのかい?私の手を握るなんて、両手に花でいいが...。」

亜美少佐「思い出したのですよ。私達が小さいころにこうやって手を引いて色々なところにつ入れて行ってくれましたよね。」
奈美准尉「そうです、私は特に夜店や色々なところに連れて行ってもらえてうれしかったですよ。
いつも楽しみにしてました。両親は懲罰的な内勤で忙しかったので、南條叔父様と三芳叔父様が
よく遊んでくれたこと、だから寂しくなかったです。」

微笑みながら奈美はさらに。
奈美准尉「当時私達は仲良くなった友達達にも気味が悪いと、言われ友達もできずに泣いていました。
それを南條叔父様が色々連れて行ってくれたのを思い出したのですよ。本当にうれしかった。」
亜美少佐「ああ、そうでした。南條叔父様ほんとそういうところは子煩悩と言うか、失礼ですが、お友達のような感じでしたよ。」
と話す。

南條は懐かしむように言う。
南條中将「そうだったね...晴輝と亜紀さんからもお願いされて、連れて行ったね。家で待っている2人を見て、
そして遠くから友達に嫌われているのを私は目撃していたんだよ。
本当は、私達が色々連れて行きたいと2人とも嘆いていたよ。連れて行った話を、2人に聞かせて、感謝されたっけな...。」

思わず、涙が出そうになるのを被っていた軍帽を深く被り。涙を隠した。
それを見て二人は一層手を握るのを強めた。
奈美准尉「泣かないで、南條叔父様。叔父様に泣かれると私達も悲しいです。」
と奈美は悲しそうな顔を向ける。

そうこうしてるとお寺につき、三芳中将と七瀬秘書官の二人と合流する。
七瀬秘書官は南條中将を見て。
七瀬秘書官「遅かったですが...、流石に墓前ですから服装はしっかりとされてるみたいで、良かったです。」
胸を撫で下ろし、そう言う。

南條中将「流石に酷くないかい?普段がだらしないのは認めるけどさ。
改めて七瀬ちゃん、隆文。待たせたね。」

三芳中将「そりゃ、日頃の行いが悪すぎるんだよ、まあ、言っても仕方ないがな恭二郎は。。、では行くぞ。」
とみんなをそくし、早雲家の墓の前へ行く。

南條中将「よぉ晴輝。そして亜紀さん、今年も来たよ。ちゃんと娘達も来ている。こんなに立派になったぞ...。」
墓前で南條中将は語り掛けた。

三芳中将「彼女達は自分の居場所を作りそして仲間と一緒に進んでいるぞ。
二人のしたことに間違いはなかった。俺たちが引き継いで見守っていくよ。」
と同じく語り掛ける。

亜美と奈美は。
亜美少佐「お父さん、お母さん。いつも見守ってくれてて有難うございます。今は素敵な仲間がたくさんいます。
皆と共に教えを守り、日本帝国軍の軍人として恥ずかしくない戦いをしていきます。」
奈美准尉「お父さん、お母さん。いつもありがとうございます。私も少しは皆さんのお役に立てているのか不安ですが、、
叔父様方や真木さん達が助けてくれて助かっています。だがらかんばります。」
とそれぞれ語り掛ける。

南條中将「2人とも、あっちでは元気でやってるか?仲のいい夫婦で楽しくやってるんだろうな...。」
南條中将は一度黙った。それを見た七瀬秘書官は、心配で声を掛ける。

七瀬秘書官「中将、どうされたので?」
南條中将「...なぁ隆文。今日で何年経ったっけか?私達が無力だと痛感したあの日から。」

その言葉に愕然として答える。
三芳中将「...恭次郎。短いようで長い日々だった。俺なぞは何も支援すら出来なかった。
あの時ほど、衛士の適性があればと思ったことはない、俺は司法一筋だ。BETAには何の役にも立たん。。。。」

その悲愴な二人の心が見えてしまった姉妹は
二人に寄り添う。何も言わないが泣きそうになっている。

南條中将「あれからたまに思うんだよ。虎の子の空挺部隊を送る事以外、私に何が出来たのだろうかと。
無理にでも晴輝をウチに引っ張って来ればよかったのか、あるいは...何が陸軍中将だ。
こんな地位にいるのに、親友とその妻さえ救えないなんて。なんであの2人なんだ...。」
被っている帽子を再び深く被り、涙を見せないようにする南條中将。

その表情を見ても三芳中将は泣かなかった。だが心では。。。
三芳中将「、、、俺も同じだ。同期の桜な戦友達すら守れない法務官なぞクソくらえだ。
あの二人は上層部の怒りを買ったのだ。そこを何とかしたが、それでも最前線送りにされてしまった。
せめて、海で逝かせてやりたかった。なのにちっぽけな補給基地。。あの二人は生きていれば必ず護衛艦隊司令とその副長だったはずだ。
だが、だが、それでは亜美と奈美は救ってやれん。両方を護ってやることが出来なかった。」

南條中将は墓石を触り。
南條中将「この墓の下には何もないただの墓標だ、だが今はそれで良い...必ず日本を取り戻して、少しでも良いから2人の骨を拾いに行かないと。
すまない隆文、亜美ちゃん、奈美ちゃん、七瀬ちゃん。
これ以上は墓前で無様な姿を晒してしまいそうだ...今日はこれで引き上げよう。
晴輝、亜紀さん...来年も必ず来るよ。」

墓石から手を離し、そう言うと墓に背を向ける。
その姿を静かに見守る三芳中将。
三芳中将「それは私も同じだ、その時は私も同行する。俺も引き上げるよ。失礼する。」
と制帽をかぶり早雲家の墓に敬礼をして一人立ち去る。

その二人を見て姉妹は何も声をかけられない。無念さが胸を揺さぶる。
帰り道、南條中将は姉妹へ口を開いた。

南條中将「ごめんな、亜美ちゃん、奈美ちゃん。しんみりした墓参りで...。」

亜美少佐「いえ、それは仕方のないことです。ですが、、今更ながらに両親は、、私達を助けるために。。。」
奈美准尉「お父さんとお母さんを死なせたのは私たちのせいです。叔父様達の無力だとか、
そんなことではないのです。これは私達が。」
と言いかけて言葉に詰まる。。。

南條中将「それ以上は言うんじゃない!
君達は悪くないんだ!すまん。つい声を荒げてしまった...そんな悲しい事を言わないでくれ、2人が悲しんでしまう。」

その言葉に亜美と奈美ははそれ以上両親を悲しませたくないと思った。
亜美少佐「申し訳ありません。確かにその通りです。早く、BETAを殲滅して両親を迎えに行きたいです。 」
と答える。
奈美はどうすればいいかわからず黙ったままであった。

姉妹と別れた南條中将が自身の基地へ戻ろうとしたところ、
先に帰ったと思われた三芳中将は南條中将を待っていた。

南條中将は三芳法務官の近くに向かい。
南條中将「2人を来させるべきじゃなかったかもしれないな...どう言えばいいか...。」
三芳中将「だが、2人には乗り越えなければいけない。育ての親を乗り越えてその先に進まねば。」
と二人は遠巻きに2人を見守る。

南條中将と別れた二人は寄り添いながら戦隊の基地へ戻ろうとした。
しかし奈美が泣き崩れる。

奈美准尉「お父さん、お母さんごめんなさい。私は、私は何もできなかった。」
亜美はどう慰めればいいかわからなかった。思いは一緒だったから。

そこへクラクションが鳴り、そこに見るとハンヴィーが止まっていて真木班長が降りてきた。
真木班長「心配で迎えに来だけど、奈美どうしたんだい?」



運転席からは、上月中尉が顔を出した。
上月副官「亜美さん、奈美さん、お迎えに来ました。」



泣き顔の奈美、真木を見て真木の胸に抱きつく。
奈美准尉「私、私、叔父様達が悲しんでるのに何もできなかった。お父さんもお母さんも助けることもできずに。」
と大泣きする。



亜美少佐「申し訳ない、真木さん、上月さん。ちょっと叔父様方と色々ありまして。」
と奈美ほどではないが、亜美も苦しそうな顔をしている。

真木班長は抱きついてきた奈美の頭を撫でる。


真木班長「過去に起こったことを嘆いても、帰って来ないよ...アタシもその気持ちは分かる。
奈美、思いっきり泣いて良いよ?」

上月副官「私もその気持ちは分かります。真木少佐に甘えて良いんですよ?
私は車内で待ってますので。」
有難うございますと、亜美は上月副官に答える。

奈美准尉「ごめんなさい、ごめんなさい。私は、私は。。。」
と泣き続ける。

それを寄り添いながら亜美は答える。
亜美少佐「どうしようもなかった。だけど、奈美、これからは叔父様方や真木さん達と道を切り開いていこう。
過去は変えられない。前世もそうだった。だけどこれからはみんなで変えていこう。」
と決意を新たに亜美は奈美に伝え奈美もそうしたいと思った。
END

闇夜の空挺降下作戦後編

前日夜、準備は整い、気象情報等取り寄せたが明日は小雨との予報が出ている。
果たして、雨でもやれるか、延期するか。亜美は悩んでいた。



亜美戦隊長「(、、、果たして、イレギュラーなことを含めて、雨となるとかなり厳しい状況になるかもしれない。
延期も必要だが、そろそろ前線が持たないはずだ。皆の意見を聞くか。)」
と選抜メンバーと、整備班を会議室に召集する。

亜美戦隊長「明日の気象情報を取り寄せた。雨らしい、イレギュラーな事を含めて夜間の空挺降下が可能か
確認したい。だが、そろそろ前線も危うい状況だ。これ以上は、戦線崩壊もあり得る。
各位の意見を聞きたい。まずは輸送機部隊はどうか。

藤田中尉「雨自体は問題ないけど、確かにイレギュラーの可能性はあるね。例えば偵察漏れのBEATの群れとかね。」


槙村中尉「まぁ、そんな事が有れば今頃前線は既に崩壊している筈だ。可能性は低いさ。」

葉吹大尉「そうね、二人がそう言うなら問題ないわ。雨自体も問題なし、私たちは必ず衛士達を目標地点に

降下させて、回収するわ。行けますわよ、戦隊長。」
と答える。



亜美戦隊長「有難うございます、輸送機隊は問題無しですね。
次、戦術機部隊、基本問題は無いと思うが、夜間しかも雨だ、脚部に注意して降下は全員可能か?」

凜大尉「我々戦隊メンバーに雨で滑って転ぶ練度の低い衛士はいないと思うわ。ねえ奈月少尉。」
と凜大尉は茶化す。



奈月少尉「はい、問題が有れば即座に対応するのが手練れ衛士かと。」



それに続くゴースト。
ゴースト准尉「私も何度も空挺降下の経験もあります、夜間でも天候が荒れていてもは問題ありません。」
とやる気満々である。



それに満足して答える亜美。
亜美戦隊長「そうだな、我々なら確実に任務はこなせるはず。戦術機部隊も行ける。
最後に整備班、雨による戦術機、武装等の問題はありませんよね。」

真木班長「あぁ問題ない。だよな落合?」

 

落合整備兵「はい、各種武装と機体自体に急ピッチで防水加工を施してます。
川や海に落ちない限り、不調が起きる事はまずないかと。」



亜美戦隊長「いつも、急な対応有難うございます。整備班あっての戦術機部隊。完璧な仕上がり助かります。
これなら、行けるな。よし、明日の夜中の1時に作戦は決行する。各位十分に英気を養って準備に努める事、解散。」

こうして、作戦は決行する事となった。
翌日小雨の降る中、南條中将の基地に選抜メンバー隊は集結し時間を待つ。
1時きっかりになり、亜美が発進の指示を出す。
亜美戦隊長「第零独立強襲戦隊、選抜部隊発進せよ。」



夜間の小雨で視界が悪い為、機長は全員暗視ゴーグルを付けての発進。
葉吹大尉「了解ですわ。空挺輸送機部隊1番機より各機、全機発進よ、続きなさい。1番機発進します。」

藤田中尉「腕が鳴るぜ!2番機発進する!。」
槙村中尉「調子に乗って落ちるなよ?3番機発進する。」

空挺輸送機隊は綺麗に編隊を組み、奈美が突入コースを考え、低空飛行の指示を出す。
奈美准尉「進路そのまま、しばらくは山なりですので、谷間を山から見えない程度に飛んでください。
超低空ではなくても大丈夫そうです。」
と伝える。



後ろの奈美をパイロット特有の広い視野で見ながら藤田は指示に従う。
藤田中尉「了解、ここまでは順調...、いや順調過ぎるぐらいだ...。」
何か胸騒ぎがする藤田。

副長「中尉?順調なら良いじゃないですか。」
藤田中尉「阿呆!そんな油断が命取りだ。こりゃ何かあると考えるべきだな。」

その歴戦のパイロットのカンを何かあると、また自身でも寒気がする気配を感じつつ
奈美は小型携帯端末でで突入コースと索敵をせわしなく行う。
奈美准尉「、、、光線級部隊確認しました。αポイントです。谷間を抜けましたらコース進路そのまま、
超低空でβポイントにて戦術機の投下をお願いします。左旋回のち、そのまま直進で行けます。」
と指示を出す。
亜美戦隊長「戦術機隊は全機降下準備用意。」

左旋回した瞬間、奈美は何かを感じ取った。
奈美准尉「!!!、全機緊急回避。左方向から、何か嫌な感じがします。」

奈美の言葉にすぐさま反応し、藤田は回避行動をとる。
藤田中尉「そらよ!。」
数発のレーザーが横切り、2番機を掠める。
2番機副長「あ、新たな光線級?そんな聞いてないですよ!。」
藤田中尉「当たり前だ!此処は最前線だぞ。数日・数時間の間に状況が変わるなり、
偵察漏れなりは日常茶飯事だ!准尉、呆けてないだろうな!指示をだせ!。」

奈美は藤田の言葉に反応して考える。
(インターバルはあと10秒程度、それまでに何とか、位置特定を。)
奈美准尉「は、はい。今索敵を行ってます、、、、出ましたγポイントにも光線級部隊が、もう1部隊います。」
奈美の言葉に即座に答える亜美。
亜美戦隊長「部隊を二部隊に分ける。第二小隊と第六警戒小隊は当初の予定通りαポイントの光線級部隊を殲滅せよ。
γ地点の光線級部隊は我々戦隊本部小隊単独で行う。葉吹大尉。頼みます。」

それに対し、葉吹は返答する。
葉吹大尉「承知しました。1番機は進路変更、奈美准尉誘導よろしく。」
凜大尉「了解、第二小隊と第六警戒小隊、あたしが指揮をとる、ついてきて、よろしく!」



奈美准尉「は、はい。1番機はδ(デルタ)ポイントにて戦術機を投下願います。」
そうこう言ってるうちに12秒が立つ。
奈美准尉「第二射来ます、各機ランダム回避お願いします。」

藤田中尉「おう!回避は任せろ!第二小隊は降下体勢で待機、タイミングをミスるんじゃねぇぞ!」
そんな檄が飛び、奈月が答えた。
奈月少尉「了解!墜落はゴメンですよ?。」
藤田中尉「ヘッ!誰に行ってやがる!任せとけ!。」

通信でそれを聞いた槙村中尉の3番機も続く。
槙村中尉「最悪だ。あの馬鹿の予感が当たったよ...。ゴースト准尉、悪いが私は藤田よりも余裕がない。吐かないでくれよ?」
ゴースト准尉「了解です、自分は問題ありません、乗り物酔いはどんな時も今までなかったのでどんな飛行でも問題ありませんよ。」
と気合を入れて答える。

光線級の第二射も何とか回避し、奈美の指示にて誘導され、各機が降下ポイントに到達する。
葉吹大尉「1番機、戦隊本部小隊を投下する、投下今。グットラック。」
と言いつつ切り離しを行う。

だが、その降下の固定時を2番機が狙われる。
奈美准尉「藤田中尉、狙われてます、あと4秒水平飛行耐えてください。戦術機を降下させないと。」
と言った瞬間レーザーが発射される。

藤田中尉「くっ!。」
少ない動きで、なんとかレーザーを掠める程度に抑えられた。
藤田中尉「クソが、今のは流石に危なかった...。」

そのかすめたレーザーのせいで内部に破片が飛び散る。
それは、奈美の肩に小型の金属片が突き刺さる。悲鳴を右手で口を押えて出さないようにする。
痛みであぶら汗をかく。


奈美准尉「(、、、う、だめ。今声を出したら、皆動揺する。手当ても後回しにして最適なルートを割り出さないと。痛い、出血してる。それでも)
、、、2番機、3番機降下行けます。藤田中尉、槙村中尉お願いします。そののち1番機、3番機はそのまま離脱、2番機は旋回をお願いします。
最適ルートを戦術機部隊に伝えます。」



奈美の言葉に違和感を持つが、自身も頭から流れる物を擦り。
藤田中尉「あぁ!降下開始!2番機はこのまま旋回する!こっからが正念場だ!。」
槙村中尉「今掠っただろ!本当に大丈夫なのか!。」
藤田中尉「ここまで来て無しになったら、全部パァだ!最悪、早雲だけでも脱出させるさ...、良いから離脱しやがれ!。」

奈美は首を振って。
奈美准尉「嫌です、藤田中尉さん達と一緒に帰るのです。だから、私も最善を尽くします。、1番機、3番機離脱してください。
凜大尉、αポイントへは、少し右から迂回しつつ、突入してください、側面奇襲行けます。
亜美ねえ、いえ、早雲戦隊長、γポイントへは直接そのまま直線でお願いします。
こちらは強襲攻撃しかありません。迂回ルートは時間がかかりますので、!!、第四射きます、回避行動ねがいます、藤田中尉、う。。」
痛みをこらえる為に腰に付けたポーチから簡易応急キットの中から、口にガーゼを見えないように入れ、悲鳴が出そうになるのを噛んで抑える。」



凜大尉「こちらブラックキャット1、了解。ブラックキャット2(奈月少尉)、ゴースト1右翼からつっこむ!ついてきな!。」
亜美戦隊長「こちら、シルバーフォックス1了解、シルバーフォックス2(橘副官)、最短ルートで突っ込む。後ろは任せたわ。」
橘副官「了解です、後ろは気にせず突っ込んでください。」



奈月少尉「ブラックキャット2、了解。手早く終わらせます!。」


ゴースト准尉「ゴースト1了解、ブラックキャット1、2の援護をしつつ交戦します。」
奈月はゴーストと共に凛大尉に追従する。

藤田はレーザーを回避するが、間に合わず後部に命中する。
2番機副長「後部翼中破、火の手が上がってます!。」
藤田中尉「大丈夫だ、俺とコイツ...、ムリーヤが簡単に落ちるかよ!。」

なんとか、光線級の2部隊ともに迅速に攻撃を仕掛け撃破に成功する。
奈美准尉「敵、2個光線級部隊撃破完了、戦術機部隊は速やかにこちらの指示するルートにて離脱してください、藤田中尉、離脱、、し、てください。」
と、ふらふらになりつつも何とか携帯端末を震える手を動かし操作しつつ伝える。
亜美戦隊長「こちら、シルバーフォックス1了解、全機速やかに撤退せよ、BETAの部隊に補足されるなよ。」

戦術機部隊は無事待機していた輸送機隊に合流、しかし、輸送機隊の2番機は火が出ている。
葉吹大尉「早雲戦隊長、2番機はこのまま南條中将の基地へ帰還させましょう。あれでは、回収時間も惜しいです。」
亜美戦隊長「やむを得ない、ゴースト准尉の機体は、ここに置いていく、アサルトライフルのみ回収する、奈月少尉頼む。
ゴースト准尉すまんが、降りて奈月少尉の機体に乗って帰ってくれ。あとで南條中将に回収は頼んでおくわ。」

ゴースト准尉「仕方ないですよね。奈月さん申し訳ありませんが宜しくお願い致します。(奈美さん、、、大丈夫かな。)」
と回収を依頼しつつも奈美を心配する。

奈月少尉「了解です。ゴーストさん、こちらへ。」
ゴースト准尉「助かります。補助席借りますね。」
と奈月の機体に乗り込む。」

そうしている中、2番機は燃え続けている。
藤田中尉「よし、基地へ帰還するよ...まだだ、まだ飛べるさ。基地へ着いて俺たちが降りるまで保ってくれよ...。」
何故か意識が朦朧とし始めるが、自分の顔を殴って目を覚まして操縦する。
それを見た奈美は無言で藤田中尉の頭の止血と包帯を巻く。
そして、ふらつきながら席に戻る。

葉吹大尉「回収完了、基地に帰還する。2番機は一番最後に着陸せよ。」
と戦術機を回収して飛び立ち基地へ戻る。

1、3番機は問題なく着陸する。
南條中将「無事に帰って来たか、流石亜美ちゃんの部隊...ん?あの輸送機火が出てるだと!。」
南條の言葉を後目に、2番機は滑走路に近づく。

藤田中尉「クッ!ランディングギアが降りねぇ...!胴体着陸するしかない!全員対衝撃体勢!。」



藤田中尉も、副長も忙しく胴体着陸の準備に追われ、後席の奈美に気がついてはいないが、
反応はなかった。

先に着陸した葉吹大尉は地上部隊に胴体着陸の支援を要請する。
葉吹大尉「2番機炎上中、ギアも出ません、空港整備班に直ちに着陸支援と消化対応班をお願いします。」

藤田中尉「2番機胴体着陸を敢行する!。」
2番機はギアを出さないまま滑走路に侵入、輸送機胴体が滑走路に着いて火花を出しながら減速し、左にそれて停止する。
ワラワラと空港整備班と消防車が横づけし、消火作業を行う。

藤田中尉「なんとか、なったみてぇだな...いつの間にか頭に血がって、包帯付けた覚えはねぇんだが...。
早雲准尉、お前中々やるじゃ...クッ!。」
胴体着陸に成功した藤田は頭から血が出ていた事と包帯が巻かれている事に気づかず、そして奈美が肩から血を流して気絶している事を今気づいた。
藤田中尉「副長!起きろ!早雲准尉が重症だ!俺が連れて行くから連絡しろ!。」
2番機副長「は、はい!」

それを聞いた奈月とゴーストは慌てて、2番機へ向かう。
亜美は奈美の状況を聞き、衛生兵を向かわせるように手配し、助けに行きたい思いにかかるが、部隊長として報告のため、
二人に任せ南條中将に報告に向かう。

藤田は奈美をおんぶして、輸送機から出る。副長も続いた。
藤田中尉「早雲!しっかりしやがれ!。」

それを見たゴーストは血相を変えて、衛生兵を呼びに行く。
ゴースト准尉「衛生兵、どこだ。早く、頼む。」

藤田中尉「待っている時間が惜しい、救急車は!。」
その場に槙村も駆けつけ、藤田に話す。

槙村中尉「今緊急で車両配備をしてもらってる。ってお前も怪我してるじゃないか!。」

藤田中尉「俺のこたぁ良い!早雲が重症だ!。」

奈月も駆けつける。
奈月少尉「奈美!私が奈美をおんぶしますので藤田さんは休んで下さい。」

藤田中尉「馬鹿いえ、俺の操る機体に乗ったんだ。最後まで責任取る。」
そこにゴーストが衛生兵を連れてくる。

ゴースト准尉「衛生兵を連れてきました。救急搬送してもらいます。あとは衛生兵にまかせましょう。
藤田中尉殿も怪我されてます、一緒に行ってください。」
と車両に押し込む。

そして、場所は南條中将の執務室へ。
亜美戦隊長「早雲大尉入ります、任務完了しました。」

南條中将「ご苦労大尉、派手にやったみたいだね。」
苦笑いしながら出迎える南條。

それに対して、プチっと切れかける亜美。
亜美戦隊長「、、、南條叔父様。光線級集団は2部隊もいましたよ。増えたと言う偵察情報は聞いておりません、
せめて、直前でもいいので偵察情報は最新のが欲しいです。奈美が負傷して運ばれてるんですよ。(# ゚Д゚)
それに輸送機隊の2番機の藤田中尉達も、、、。」

南條中将「2部隊いただと?偵察漏れだな...、偵察部隊の連中め...すまない事をしたよ。」

亜美戦隊長「今回のは輸送機部隊と奈美准尉のお手柄です。特に2番機は予想外に2部隊もいたのにも関わらず
光線級部隊に狙われても現場に留まって、支援をしてくれました。
せめて何か特別褒賞でも出してあげてください。あと輸送機の2番機について補充を要求します。
それとゴーストが搭乗していた機体、吹雪を置いてくるしかありませんでした。回収をお願いします。」
と伝える。

南條中将「確かに、こちらの責任問題だからね。何かを出しておこう。
2番機はちょうど新品の輸送機があったはずだから、それを回しておこう。
それと、吹雪の回収はこちらでやっておくよ。」

亜美戦隊長「お願いします。私からはそれだけです。私は奈美の所に行ってきます。
南條叔父様は、、一緒には行けないですよね。。。褒めてあげてほしいですが、、、。」
と残念そうに話す。

南條中将「あぁ、今回の事後処理をしなければならんからな...、奈美ちゃんによろしく言ってくれ。」
亜美戦隊長「承知しました。では失礼します。」
と敬礼して駆け足で奈美がいる医務室へ向かう。

そして奈美の手術中の前室での部屋にて。
衛生兵が藤田中尉の頭の傷を見ている。
衛生兵「、、、出血してすぐに適切な処置と対応でもう血は止まってます。問題ありません。
出来たら2~3日安静にしてください。これは応急処置が適切に行われていたからですね。
良かったですね。お大事になさってください。」
と退出していく。

藤田は頭を掻いてタバコをポケットから取り出し、口に咥え火をつけ吸い始める。
藤田中尉「早雲め、自分の心配をしろってのに...。」

槙村中尉「って何さらっとタバコ吸ってるんだ。医務室は禁煙だぞ?」
藤田中尉「るせぇよ。頭に響くじゃねぇか。俺にとってはタバコ吸った方が治りが早いんだよ。」

奈月少尉「奈美、大丈夫だよね...。」
気弱そうに言う奈月を尻目に、藤田は槙村の注意を無視してタバコを吸い続ける。

ゴースト准尉「、、、奈美さんは自分の事は後回しで、他人を労わる方です。だから自分の事は後回しにしたんですよ。
それに藤田中尉殿が仰った事を優先して、、、だから、こうなる事は解ってた。だから奈月さんか自分が一緒にいるべきだった。」
と自分で意見具申した事を後悔し行き場のない怒りで壁を殴る。

藤田中尉「済んだことを嘆いても、始まりゃしないさ。たられば話はキリがない。
だが、少なくともこれでくたばる奴じゃない事は確かだよ。」

そこに南條中将に報告が終わり駆けつけた亜美が入ってくる。
亜美戦隊長「ゴースト准尉、そこまで。自分を傷つけたら、奈美は悲しむぞ。藤田中尉の言う通りだ。
奈美は、、戻ってくる。絶対に。」
と言う。
そうこうしてると軍医が出てくる。

軍医「、、出血多量に近い状態で危なかったが、何とかなった。あとはしばらく絶対安静だ。
しかし、良かったな、少しずれていたら、金属破片は体に当たって肺か、心臓に刺さっていたかもしれん。
意識は今は少しあるが、面会するならあまり体力を使わせるなよ。」
と言って出ていく。
そのまま奈美は病室へ運ばれていく。

病室で奈美は藤田中尉を見て弱弱しく話す。
奈美准尉「、、、もう、し、わ、けあり、ません。。結局、気、絶して、しまい、ました。わた、しは失格で、すね。」
と答える。



藤田中尉「しゃべるな。そんな状態で言わなくていい...。」

奈美准尉「あり、がとう、ござい、ます。みな、さんが、無事なら、それで、よか、った。」
とそこで目を閉じる。疲れ切って寝たようだ。
藤田中尉「無茶しやがって...認めてやるよ。テメェの事をよ。」

亜美は奈美の頭を撫でて、皆に言う。
亜美戦隊長「皆、お疲れ様。奈美には奈月少尉かゴースト准尉のどちらか1名を付けて後は戦隊基地に帰還する。
動かせる状態になったら、戻ってきて。と事後の事務処理の為に葉吹大尉達と先に戻る。

ゴースト准尉「奈月さん、私が残って後で戻ります。先に皆さんと戻ってもらってよいですか。」
と一声かけて奈美を見守る。

こうして戦隊に被害は出たが、作戦は成功し、終わることができた。
END

闇夜の空挺降下作戦が終わり、戦隊の基地へ奈美とゴースト以外は戻った。

翌日、南條中将より戦隊の輸送機部隊の3名に今回の作戦の褒章で呼び出しがかかり、
葉吹大尉と藤田中尉と槙村中尉が呼ばれた。

3名で南條中将の基地へ向かい、基地のゲートにて南條中将からの呼び出しのため
来たと伝える。

そのまま許可が下り、司令官室へ向かう。
3人で司令官室前に到着し、葉吹が代表してドア越しに伝える。
葉吹大尉「第零独立強襲戦隊戦術機空挺輸送隊、葉吹大尉以下2名南條司令官のお呼びにより参上いたしましたわ。
入室してもよろしいでしょうか。」
と伝える。

入り給えの声が聞こえて入室すると、そこにはいつもの様に着崩した軍服に机に
裸足である左足を出し水虫薬を付けている南條中将と、
ため息を吐きながらそれを見つめる七瀬瑠姫(ナナセルキ)秘書官だった。



南條中将「夜間降下作戦の成功ご苦労だった。流石早雲大尉が選んだ選りすぐりだね。」
七瀬秘書官「中将...せめて爪を切るのをやめてください。」
藤田中尉「あのおっさんが中将?見えないんだが。」
槙村中尉「藤田!。」

一瞬ぎょっとした3人で有るが、葉吹が申告する。
葉吹大尉「お呼びにより葉吹大尉、藤田中尉、槙村中尉3名参りましたわ。
、、、司令官殿。私達を見定める為とは言え、女性の前でそれはちょっとですわよ。」
と┐(´д`)┌ヤレヤレと七瀬秘書官に同情する葉吹であった。

南條中将は突如笑い出し、答えた。
南條中将「ははは!見定めていることも見抜くとは、葉吹大尉失礼した。
だがこのスタンスは変えられないよ。」

葉吹は笑って。
葉吹大尉「もちろん解ってますわ。あの早雲戦隊長の後見人の方ですもの。
いつも早雲姉妹の南條中将を見る視線でわかりますわ。
私たちは早雲戦隊長の部下でもありますが、家族、姉妹ですわ。
ですから、その必要はありません。」
と戦隊結成時に三芳中将からの推薦で戦隊に入隊している古参の士官である葉吹は答える。
(姉妹の秘密は知らいないが、お母さんのような微笑みを浮かべて答える。)

南條中将「さて、まずは陸軍中将としての仕事をだな。今回の作戦の立役者である君達3人に、
勲章を授与しよう。七瀬君、用意はあるかね?」
七瀬秘書官「勿論です、ここにあります。」
勲章授与が始まる中、藤田は独りごちる。
藤田中尉「勲章ね、んなもんより天然物の飯が食いてぇな。」
槙村中尉「あのな...。」

葉吹大尉「有難うございます、謹んで受領致します。
可能であれば、たばこがあれば嬉しいです。私は吸いませんが藤田中尉達や
今回の任務に携わった方々にお渡したいのですが宜しいでしょうか。
それで、我慢してね藤田中尉。」
とたばこの重要性を理解してる葉吹は伝える。

南條は和かに答える。
南條中将「あい分かった。良いタバコも送らせて貰うよ。」

藤田中尉「んだよこの中将殿、分かってんじゃんか!ありがとう葉吹の姉御!。」
槙村中尉「はぁ...、中将ご厚意に感謝します。」

葉吹は藤田へウインクしその後南條中将に話しかける。
葉吹大尉「有難うございます。ご厚意に感謝いたします。
それでは、これにて失礼いたします。(敬礼)」
と答えて3人は退出し、戦隊の基地へ戻る。

南條中将「七瀬ちゃん、この後の書類関係任せて良いかな?」
七瀬秘書官「奈美准尉のお見舞いですね。分かりました。ですが、私にも何か差し入れをお願いしたいです。」
南條中将「分かっているさ。じゃあ頼むよ。」

そして病室の奈美の個室部屋に場所は移る。
さすがに奈美はまだ体力も回復しておらず、弱り切った状態でゴーストが流動食を口に運んで食べさせている。
少し食べたがぐったりしている。ゴーストは、奈美の口を拭いて横にさせる。
奈美准尉「もう、しわけ、あり、ません。ごちそ、うさまで、した。」
と食べるのにも難儀な状態であった。

ゴースト准尉「全然、問題ないですよ。ゆっくり療養しましょう。いつも奈美さんのご飯おいしいの作ってくれるし
優しい奈美さんのためなら何でもしますよ( ´艸`)。」
と答える。と、そこに。

南條中将「邪魔するよ。おや、本当に邪魔みたいだね。出直す必要がありそうかな?。」
二人を見てわざとらしく言う南條。

南條を見たゴーストは直立不動になり、敬礼する。
ゴースト准尉「いえ、そんなことはありませんよ(汗。中将閣下殿。」
(たぶん、奈美さんの様子を見に来たんだよな、これは邪魔しちゃいけないよな。)
と考え。

ゴースト准尉「中将閣下殿、申し訳ありません。私、早雲准尉のご飯のトレイを下げて
しばらく病室前にて立哨しておりますので、早雲准尉をお願いできますでしょうか。」
とお願いする。

南條中将「そうか、大丈夫任せなさい。
ああ、空気読んでそのまま外に出てなくて良いから真っ直ぐ帰って来なさい。奈美の彼氏殿?」
ゴーストをからかう南條。

ゴーストは敵わないなと思いつつ、これ後見人の叔父様に公認されたと思っていいのか?と思いつつ
姉妹につく悪い虫と思われて左遷させられるかもとくわばらくわばらと思う。
ゴースト准尉「ハ、恐縮であります。大好きであります。これからも早雲准尉の護衛兵として護ります。」
と配膳されたトレイを片付けに病室を出る。

南條はそれを見て、和かになる。
南條中将「ありゃ奈美ちゃんにホの字は間違いないな。
私も若い頃に亜紀さんに思いを伝える事をすれば...、おっと昔話は老化の証だな。
さて、奈美ちゃん見舞いに来たよ。気分は大丈夫かい?」

ベットを少し頭側を上げて。
奈美准尉「南、條叔父、様ごめん、なさい。まだ、体調戻って、ない、です。
はや、く復帰したい、です。
お母、さんたぶん、あとで、知ったと思い、ます。
でも、その時にはお父さんと。ごめん、なさい。」
と泣きそうになる。

南條はすぐに止めに入る。
南條中将「無理させてしまったか、大丈夫だから横になって良い。
私の心配は良いさ。今は自分の身体の心配をしなさい。」

奈美准尉「叔父、様方があっての、私達、です。いつも、有難う、ございます。
私、叔父様のお役に、立ててます、か?」

南條中将「勿論さ、でも私の為に進んで働こうとしないでくれ。
自分や守りたい者の為に自身の力は使いなさい。」

奈美は首を横に振る。
奈美准尉「私は、衛士の、ように、亜美、姉さんのように、力も能力も、ありま、せん。
守りたい、人の中、に南條叔父、様もです。だからこれ、だけは使い、たいです。
人で、もない、私の我がままをお許し、ください。また同じ、絶望な未来が、くるのは嫌、だから。」

南條はその言葉に嬉しくもあるが、表情には出さなかった。
南條中将「そうか...ならゆっくり休んで治すことを集中しないとね。
私は、そろそろ戻らねばならないから。また来るよ。」

奈美准尉「叔父、様、お忙しい中、お見舞い、ありがとう、ございました。
最後に、我がまま、を聞いてくれます、か?。」
と片手をだして。

奈美准尉「申し訳け、ありません、もう、疲れて落ち、そうです。
落ちるまで手を握って、てもらえません、か。」
と遠慮がちに言う。

南條中将「それは...分かった。これで良いかい?」
その言葉に南條は良い澱むが、奈美の手を握る。

嬉しくてにっこり笑う奈美。


奈美准尉「嬉しい、です。有難う、ございます。南條、叔父様。」
とそのまま寝落ちする。
疲れ切っているのか、スー、スーと呼吸が聞こえる。
南條中将「奈美ちゃん、私は君に手を握って嬉しいと思われる人間じゃないさ...。」

そこに戻ってきたゴースト。
ゴースト准尉「そんなことありませんよ、中将閣下殿。早雲准尉は本当に慕っておられますよ。
司令官として色々な事があるかとは思いますが、それでも早雲准尉がそう思うのならその通りです。

それに現に戦隊を護って頂いております。私や弥栄少尉だけでは早雲准尉を護る事は出来ないこともあるので。。
菅中尉殿の件の時は特に、痛感の思いでした。今回もそうですが、、、申し訳ありません。
輸送機に乗せる意見具申をしたのは自分で有ります。空挺降下に慣れさせるのには時間が足りませんでした。
自分の責任です。」
と頭を下げる。

南條中将「君が悪い訳じゃない。奈美ちゃんも覚悟があってやったんだからね。
彼女達を守るのは、彼女達の両親の墓前で誓った事だ。君のせいじゃない。」

ゴースト准尉「恐縮であります。でも、次は必ず隣にいて護ります。
司令官殿もどうぞ、戦隊長殿と早雲准尉を今後ともよろしくお願い致します。」
と話す。

南條中将「愚問だよ。本来ならこちらでやる作戦だったんだ、
感謝するのはこちらだよ...、さてそろそろ失礼するよ。」
そんな事を言い医務室を後にした。

敬礼をして見送るゴースト。
(この方々がいなければ、戦隊どころか、姉妹は、どうなっていたことか。
ありがたいことだな。しかし学の無い俺には政治とか情報員とかはさっぱり解らん。。。
でも、それでもそんな事は関係なく奈美さんは絶対に護りたいな、これからも。)
と振り返り、寝ている奈美を見つめるゴーストであった。



南條中将は司令官室へ戻ると、デスクの椅子に座りメガネを外し目を擦っていた七瀬秘書官へ声を掛けた。
南條中将「戻ったよ七瀬ちゃん。お土産が良いのがなかったから天然物の紅茶葉を出そうか。
紅茶好きだろう?」

七瀬は変わらずため息を吐きながらも、あまり見せない和かな顔になりながら応えた。
七瀬秘書官「そんな事を言って、淹れるのは私なんですから...、お茶請けは合成ビスケットしかありませんよ?」

七瀬秘書官がお茶菓子と紅茶を淹れに行くのを横目に見ながら
奈美の思いを聞いて嬉しく思い、彼女の任務中に守ることは何か無いかと考える南條であった。
今度こそEND

闇夜の空挺降下作戦前編
とある日南條恭次郎中将は、いつもの様に第零独立強襲戦隊長 早雲亜美大尉を呼んでいた。



南條中将「亜美大尉、すまないが戦隊に一つ任務を頼みたい。
私の空挺部隊宛に、深夜での光線吶喊任務が来てね。しかも此処の基地から輸送機で行かねばならん場所だ。
だが、私の空挺部隊は問題があってね。」

亜美戦隊長「、、、中国地方防衛戦で中隊主力と第一小隊がほぼ全滅し現在夜間空挺降下できるほどの

腕を持っている衛士がいないと。」



苦笑いをしながら、南條は話を続けた。
南條中将「そう言うことでね、ぶっちゃけ練度だけなら戦隊の方が上さ。
成功確率も戦隊がやった方が高い、と言う事で空挺部隊の代わりにこの任務を遂行して貰いたいが、受けてくれる...よね?」

亜美戦隊長「まあ、、中国地方防衛戦では私が率いる第二小隊のみ生き残れましたからね。
しかもその中核は戦隊に異動させていただきましたし。。。
もちろんです、ただ1週間程度時間をください。メンバー選出と特に奈美准尉を、第六警戒小隊は必須となります。
奈美をどうにかして空挺降下させられるようにしなければなりません。」

南條中将「なるほど、分かった。君に一任するよ。」

敬礼して答える亜美。
亜美戦隊長「承知しました。わが第零独立強襲戦隊にお任せください。
あと偵察情報等ありましたら私の端末宛に送っておいていただけますか、
些細な情報も含めて全てお願い致します。」

南條中将「了解した、偵察機での情報を共有させよう。頼んだぞ。」

承知しました。と敬礼し司令官室より退出し、戦隊の基地に帰る亜美。
早速亜美は戦隊長室で送られてきた情報を確認する。

その内容を確認すると、
光線級の群れが名古屋方面に向かってレーザー照射をしている。
立地が狭く、昼は他のBEATが付近を進軍しているため近づくなら夜しか無い。

という事は移動中に索敵を行いつつ輸送機を夜間低空飛行で山の谷間を縫いながら移動し、発見次第
光線級の集団を補足殲滅、その他のBETAは無視して速やかに撤退し、輸送機隊と合流し基地に帰還。

そしてその光線級の集団の位置特定には奈美の電子戦術オペレーターの能力が必要か、、、
奈美に果たして、空挺降下ができるのかまたGに耐えられるのか。。
体力をつけさせる訓練と衛士強化服以外にG対応用の服を何か着させる事は可能か。
それを考えねば。できなければ光線級の補足は不可能だ。
とりあえず、衛士部隊の選抜と整備班と空挺輸送機隊を集めてブリーフィングだな。
と考えつつ、夜遅くまで思案する。

翌日戦術機の衛士達と整備班と空挺輸送機隊を集めてブリーフィングを行う。
亜美戦隊長「~と、南條中将からの任務を受けた。本来は南條中将の虎の子である空挺部隊で対応予定であったが
現在、再編成中のため我が戦隊に任務が回ってきた。私たちの力を見せる時だ。
それにあたり、今回は時間的制約もあるのと、敵が大群である事。そのため、人数を選抜して対応する。
戦術機部隊の衛士は機動編成で行う。
私が直接指揮を執る。メンバーは戦隊本部小隊の私、橘副官。
第二小隊の甲本大尉、弥栄少尉。
復帰してすぐにで大変だろうが、第六警戒小隊のゴースト准尉、早雲准尉
で対応する。

以上だ。あとは選抜メンバーと整備班、空挺輸送機隊とで詳細を詰める。一度解散する。」

そして残ったメンバーで詳細を詰める。
亜美戦隊長「忌憚のない意見を求める。作戦内容について何か有りますか。
私として懸念しているはまず行きの夜間低空飛行、夜間のそれも谷間を縫うように目標地点までに行くことになる。
空挺輸送機隊からは何か意見はありますか。」
と葉吹大尉、藤田中尉、槙村中尉に声をかける。

藤田中尉「戦隊長、飛ばす件に関して...、俺と葉吹の姉御は良いとして、問題は槙村か。」


槙村中尉「輸送機パイロットとして、夜間飛行の経験はありますし谷間を縫う芸当は一応できます。
其処の馬鹿と同じ技量を求めるなら、話は別ですがね。」
藤田中尉「おう、槙村。また馬鹿って言いやがったな!」
槙村中尉「話が進まなくなるから黙れ藤田。葉吹大尉は問題ないとは思いますので、輸送に関してはお任せ下さい。」

葉吹大尉「そうね。私達3人で空挺輸送機隊は選抜で行けるわ。ただ問題が、その光線級補足にどれくらい時間がかかるか、
燃料の問題もあるし、そこまで補足されない航空高度0に近い侵入経路を割り出し、誘導してくれるのであれば行けますわ。」
と空挺輸送機隊の総意をまとめて亜美に伝える。



それに対して亜美は答える。
亜美戦隊長「そこは問題ない、第六警戒小隊の早雲准尉が対応する。
彼女は衛士では無い、だが電子戦術オペレーターとして戦術機に登場している。輸送機に乗っている間に、光線級の集団を
補足して最短距離を割り出し、侵入経路を誘導してくれる。それに従ってくれれば問題はない。
空挺輸送機部隊については問題はなさそうね。」

そしてその後は亜美は奈美を見つめて話す。
亜美戦隊長「あともう一つの問題は、、戦術機部隊の方だな。早雲准尉が元々通信科と衛生科を兼ねた人員だ。空挺降下の経験も無い、。」

奈美准尉「、、、はい、訓練はこれからシュミレータから始めますが、、正直自信がありません。
最悪降下中に気絶するかもしれません。」
困った顔をする奈美。



亜美戦隊長「それについて整備班と戦術機部隊に相談がある。。早雲准尉を空挺降下させることは可能か。」
それに対してゴーストが手を挙げて答える。
ゴースト准尉「私が空挺降下なら教えることができます。ですが、期間が短すぎます。他に何か方法をさらに考えなければなりません。」



亜美戦隊長「真木整備班長、戦術機の件ではないが何かGに耐えられるもしくは軽減できる衛士強化服以外で何かできることはないでしょうか。」
と話す。

真木班長「うーむ...補助席に付ける対G装備を加工するのが今一番思いつく対策かね。」



亜美戦隊長「やはり、それぐらいしか手はありませんか。
そうですね。とりあえず、体力強化と空挺降下の訓練と戦術機の対G装備で様子を見て、それでもだめなら
他を考えるしかなさそうだな。。一週間の猶予はあるので、とりあえずは他の案を考えつつそれでやってみましょう。
他に何かありますか?」
と全員に声をかける。

奈月少尉「私は問題ないですが、どうやら藤田さんが何か気に入らないみたいですよ。」

 

どことなく不機嫌な藤田は口を開いた。
藤田中尉「作戦に必要とは言え、早雲准尉を降下作戦に参加させるのは無謀としか言えないね。
実際本人も気絶するかもと言っている奴を、輸送機に乗せてあまつさえ降下させるのか!
俺は納得できねぇ!。」

奈美は半泣きになりそうになるのを耐えて下を向く。

 


ゴースト准尉「藤田中尉殿、納得できないことも解りますが、そこを何とかする必要があります。
他の方法含めて考えますので少し時間をください。」
とゴーストは言う。

亜美戦隊長「それは、解った。だが、この作戦は早雲准尉の参加可否によって成功率は変わる。
参加されられないのであれば、中止も検討するしかない。その場合の責任はもちろん私が取るが
今後の戦隊の評価に影響が出る。」
と答える。

藤田は不機嫌なのは変わらずだが答える。
藤田中尉「ふん、なんとかしてくれよ?気絶した奴のお守りなんかゴメンだ。」
槙村中尉「藤田っ!すみません、藤田が...。」

亜美戦隊長「いや、言っている事は解る。だが、早雲准尉は必要だ。何とかさせる。
申し訳ないが、頼む。」
と頭を下げる、亜美戦隊長。

藤田中尉「分かったよ。納得はしてないが戦隊長の頼みだ。だが対策が出なかったら絶対俺は飛ばさないからな!。」

それに対して奈美が答える。
奈美准尉「申し訳ありません。空挺降下ができるようにいたします。ですので、お待ちください。」
と泣きそうになりながら答える。

亜美戦隊長「一旦この件の会議は終了とします。」

愕然としている奈美。
それに声をかけるゴースト。
ゴースト准尉「奈美さん、大丈夫ですよ。何かしらやれることがあるはずです。一緒に頑張りましょう。」
と伝える。

奈月少尉「奈美、大丈夫よ。私たちで何ができるか考えよう。手伝える事があれば手伝うから。」
真木班長「奴の言う事も一理あるが、流石に言い方が悪すぎる...。心配するな。アタシも着いてるからよ。」

それを聞いた奈美は。
奈美准尉「、、、あ、有難うございます。うれしいです。私もできることからやってみようと思います。」
と泣きだす顔を見られたくないので会釈をしてそのまま顔を下にして会議室を出ていく。
慌てて追いかけて行くゴースト。

それを見ていた亜美。
亜美戦隊長「申し訳ない。だがどうしても今回もだが、それ以降も、奈美の能力は必要だ。
二人とも奈美の事をよろしく頼みます。私も他の方法を考えて、作戦は遂行できるようにします。」
と、橘副官を連れて戦隊長室へ戻る。

奈月と真木は戦隊長室へ戻る亜美と橘を見送りながら話す。
奈月少尉「真木さん、他に手は無いんですか?。」
真木班長「奈美に限らないが、対Gは本来訓練で身に付けるのが普通だよ。
悔しいが藤田の言う通りだが、1週間の間に手を考えてみるさ。」

そして場所は戦隊基地内のグラウンドに移る。
早速奈美はできることから始める。まずは体力をつけるために、グラウンドを走るが。。。
一周したところで、ふらふらになり、さらに半周したところで、倒れそうになる。
それを見ていたゴーストが倒れかけるのを支える。

奈美准尉「はあ、はあ。。ごめんなさい。ゴーストさん、私やっぱり体力もないし、駄目かも。。
迷惑になってる。これでは任務が。。」
と言う。

ゴーストはそれに対して、首を振る。
ゴースト准尉「それはしかたない、でも奈美さんは電子戦術オペレーターとして第六警戒小隊のバックアップ要員として
そして、奈美さん自身の優しさが皆を助けています。迷惑ではないですよ。とりあえず今日はここまでにして、
明日シュミレーションで輸送機からの戦術機の空挺降下してみましょう。それで駄目なら、、また違うことを考えましょう。
真木整備班長や奈月さんも考えてくれているんだ。できることから頑張りましょう。」

と伝える。奈美は弱々しくそれに返事をする。
奈美准尉「はい、私も他にできることを考えてみます。藤田中尉さんに迷惑をかけないように何ができるか。。」

それを見ていた藤田は声を掛けた。
藤田中尉「おい、早雲准尉。お前こんなんで、本当に降下作戦に参加するつもりか?
今からでも出来ないって言えば良いだろ?」



苦しそうに、泣きそうな表情をしながらそれでも答える。
奈美准尉「それでも、皆さんのお役に立ちたい。参加したいです。皆さんの生存率を少しでも上げるために。
藤田中尉さん達も夜間低空飛行で目標地点までに確実に行くことは可能ですか?天候が雨だった場合は?
その為の電子戦術オペレーターです。私も行きます。」
と答える。

奈美の言葉に切れず、聞いた後。
藤田中尉「その度胸だけは認めてやるよ。だがな、降下出来ない足手まといをお守りする余裕は戦場にはねぇ。
べそかく暇はねぇぞ。」

奈美准尉「もちろんです、衛士ではありませんが私も戦術機部隊の一員です。
ゴーストさん達と何度も単独でも危機を乗り越えてきました。
私にできることを行って、皆さんの支援をします。」
と答える。

ゴースト准尉「藤田中尉殿、まだ時間はあります。それに早雲准尉がいなければそもそも索敵ができない。
これは必須事項です。再度意見具申しますが、私達でできることをやります。
だから、待っていてください。作戦は中止にはさせません。その時は私も責任を取ります。」

藤田中尉「そうかい、俺を納得させてみるんだね。」
(今のままじゃ怪我なら良い方、悪けりゃ死だ...諦めて欲しいがな...。)

そう言って立ち去った後、入れ替わる様に槙村が現れた。
槙村中尉「どうやら入れ違いになったみたいだな。早雲准尉、あの馬鹿...藤田に悪口を言われただろう?すまない。」
代わりに槙村が謝っていた。

槙村に対して奈美はあぶら汗をかきながら首を振りほほ笑みながら答える。
奈美准尉「いえ、悪口ではありません。藤田中尉さんは私の事を心配して言ってくれてるのです。
でも、それでも私にもできることがあるのなら、皆さんの生存率を少しでも上げられるのであれば、
私が怪我をしても、たとえ死でしまうとしても、私は皆さんのサポートをやめません。
それが私の電子戦術オペレーターとしての任務、、う、、、。」
とそのまま、気絶する。

ゴースト准尉「奈美さん、ああ無理させ過ぎた。槙村中尉殿、有難うございます。
早雲准尉は藤田中尉殿の優しさを解ってますよ。絶対に輸送機部隊も戦術機部隊も護ってくれます。
彼女なら。だから時間をください。たとえ戦術機で降下できなくてもできることはあるはずです。」
と敬礼して奈美を自室へ寝かせる為に抱っこして連れて行く。

槙村中尉「あの馬鹿...いつもながら心配なら素直に言えば良いのに。何故いつも棘のある言葉を...一発殴っておくべきか?」

槙村は藤田を追いかけ、誰もいない廊下で追いつく。
藤田中尉「おう、槙むぐへっ!何しやがる!」

開口1番に藤田の顔面を殴りつけた槙村は、そのまま怒鳴り付けた。
槙村中尉「お前はいつもいつも!なんであんな棘のある言い方ばかり!早雲准尉は何故か心配してくれてると、
お前の気持ちを汲めてはいたけどよ!」

藤田中尉「るせぇな!本人がそうならそれでいいだろ!事実アイツは今のままじゃお守りが必要で、怪我する事は確実なんだからよ。」

槙村中尉「だがな、准尉がいなければ飛ばす事もできない事を分かれよ!」

藤田中尉「別に俺なら、アイツがいなくても飛ばせるさ!まぁ、確かにいた方がいいのは事実だけどね。俺の考えは変わらないよ!」
そう言ってその場から去る藤田に、槙村はまた溜息を吐いた。

そして翌日、、
目覚めた奈美はゴーストと一緒に。
戦術機のシュミレーターで輸送機から降下するシュミレーションを行う。
そこには心配して奈月少尉やシュミレーターの調整をする真木整備班長達整備班もいる。

ゴースト准尉「奈美さん、大丈夫ですよ。降下の瞬間、腹に力を入れてくださいね、今回は低空飛行でパラシュートも無いから
着地も注意です、着地のショックはなるべく大きくならないようにはしますが、、耐えられるように頑張りましょう。」

それに青い顔をして緊張しながら答える奈美
奈美准尉「は、はい。頑張ります。」

ゴースト准尉「では、降下スタンバイ、第六警戒小隊。降下開始する。」
と同時に夜間降下訓練をシュミレーターで行う。
対Gについては実践と同様に設定してある。
降下の瞬間重力がかかり、奈美は意識が飛びそうになる。
奈美准尉「ぐ、降下速度、降下位置確認、ゴーストさん、αポイントに着地しそのまま前進で光線級BETAの側面を取れます。」
ゴースト准尉「了解、降下位置確認、αポイントに降下します。」
と、低空からの降下で、戦術機の足と脚部分にダメージが行かない程度にブーストを吹かせつつ、地面にたどりつく。
が、地面に接地した瞬間のGでかなり負荷がかかり、奈美はそのまま前面のパネルに項垂れた状態で、気絶する。

ゴースト准尉「ああ、駄目か。。これは、、時間がかかりそうだ。いずれはできると思うが、、、
1週間では難しいか。。。」
と今まで部下の下士官以下の兵達に教えた経験を含めて判断する。
奈美を抱きかかえてシュミレーターより出てくる。

真木と奈月は駆け寄り、気絶しているだけと言うのが分かるとホッとしたが不安な表情をする。
真木班長「予測はできたけど、これ程耐Gが無いとはね...。」
奈月少尉「真木さん、何か手は無いんですか?」
真木班長「落合を始めとして砂原や皆と話し合ったけど、前に言った補助席の簡易耐G装備の改造は既に着手して順調。
それとは別に警戒型不知火の管制ユニットに更なる耐G性を付与出来ないか思案してるけど、芳しくないね。
できたとしても、警戒型不知火の機動力は更に落ちる事になる...と思うよ。」

待機させていた看護兵に奈美准尉を任せて医務室へ運ばせる。
それを聞いたゴーストは
ゴースト准尉「、、、たぶん今すぐには無理だと思います。こればかりは慣れが必要ですね。空挺降下は
しかも今回は、パラシュートもない。1週間では無理かと思います。
、、、いや待てよ。戦術機にこだわらなくて済むならどうでしょうか?」
と考えるゴースト。

その言葉に真木は続く。
真木班長「戦術機にこだわらない...まさか輸送機に乗せたまま、戦術オペレートをさせるのかい?」
奈月少尉「確かに、降下するよりも現実的ではあるのか...。」

ゴースト准尉「そうです。20年ぐらい前のボーイング系は操縦士2名以外に機器の監視対応の為に航空機関士を1名乗せていたそうです。
輸送機ならそれが可能ではないかと考えます。
ただ、葉吹大尉や特に藤田中尉がそれを認めてくれるかですが、それができれば行けるはずです。
ただ奈美さんを載せた機体は戦域を長い時間飛ばないといけません。直ぐに後退できません。それが可能かどうか。。」

藤田中尉「へぇ、面白れぇ話をするじゃねぇか。」
そんな話を丁度聞いていたのは藤田だった。彼らの前に行く。
藤田中尉「確かに、20年前はそうだったし輸送機で可能さ。ゴースト准尉、もっと詳しく話を聞かせな。」
鋭い顔で聞く藤田。

見ていたのかとやはり心配してくれているのかなと思うゴースト。
ゴースト准尉「はい、藤田中尉殿。内容はこうです。
第六警戒小隊の自分は吹雪で出撃し、早雲准尉は輸送機より操縦士席の後ろに簡易席などを設け、
侵入経路の支援及び光線級の集団を索敵します。
そして発見次第、戦術機部隊は降下、2機の輸送機はあらかじめ、指定された後退時の合流ポイントに移動し待機。
1機については戦術機部隊の光線級吶喊の支援の為に上空で旋回を繰り返してもらいます。
そうすれば早雲准尉は今回降下せずにはすみます。デメリットはありますが、
それでも早雲准尉がいれば輸送機に手出しはさせませんよ。
ただ、燃料の問題がありますが、行けますか?藤田中尉殿。」

藤田は不敵に微笑んだ。
藤田中尉「俺をなんだと思ってる?輸送機をどうにかするのが俺たちの仕事だ、掛け合ってみるし、手は尽くすさ。」

ゴーストは思った。さすがだな。この方は、単なる粗暴な方ではないと思った。
ゴースト准尉「有難うございます。では、私は早雲戦隊長に意見具申してきますので、
藤田中尉殿は今の内容を葉吹大尉に掛け合っていただけますか。」
と相談する。

藤田中尉「よし、頼む。俺は葉吹の姉御のとこに行って来る。」

ゴースト准尉「こちらも承知しました。戦隊長に意見具申してきます。奈月さんは時間があるなら奈美さんに付き添っててもらえますか」
と言う。
奈月少尉「ええ任せて。」

そして真木さんにもゴーストは言う。
ゴースト准尉「真木さん大変申し訳ない、吹雪をまた機動タイプ設定でG3の調整もお願いできますか。
今回は、存分に奈月さん達と存分に暴れてちゃんと帰ってきますよ。」
と久々の単機行動に気合を入れる。

真木はにっこりして答える。
真木班長「実はな、丁度砂原が突撃支援砲調整の為に吹雪を機動タイプに設定していたんだよ。
それを使おう、直ぐに掛からせるか!。」

ゴーストは嬉しそうに答える。
ゴースト准尉「それでお願い致します。では、私は戦隊長に意見具申してきます。お二人ともよろしくお願い致します。」
(だがそれでも不安はある、無防備な輸送機を戦域を周回させるにはリスクがある。藤田中尉殿の腕は確かだが。。。)
と思ったがやれることを今はしなければと敬礼し駆け足で戦隊長室へ向かう。

そして輸送機部隊の葉吹大尉と亜美戦隊長から承認が下りた。

翌日、実際に似た地形を探し、輸送機部隊は夜間演習に取り掛かる。
戦術機は載せずに、その重さの重量の模擬貨物を積んで。

葉吹大尉「では、空挺輸送機部隊出撃、藤田中尉、奈美准尉をよろしくね。ちゃんと運ぶのよ。
1番機より順次発進する。2番機、3番機続きなさい。」
と指示を出す。

藤田は奈美に話しかける。
藤田中尉「シートベルトはしたか?オペレートの不備はないか?飛び立ってからじゃ調整は効かないと思え。」
キツイ言葉は変わらないが、淡々と慣れた手つきで輸送機を動かし1番機に続く。

それに対して緊張しつつも奈美は答える。
奈美准尉「は、はい、シートベルトOKです。確認2回いたしました。戦術オペレートの対応に不備はありません。現場の状況に応じて
対応できます。、発進どうぞ。」
と答える。

藤田中尉「一つ言っとく、リラックスしろ。
緊張したままだと本来の力が発揮できなくなるからな。自分自身を信じてやれ。
2番機、出撃する。」

それに対して奈美はこの方、言い方はきついがとても心の中では優しい方なんだなと思い。
優しい微笑みを藤田に向ける。
奈美准尉「はい、有難うございます。自分自身を信じて皆さんのご支援に集中します。」
と答える。

槙村中尉「こちら3番機、進路クリア出撃する。」
そうして全輸送機は星明かりしかない夜の空に飛び立った。

藤田中尉「早雲准尉。ようこそ、夜の空へ。侵入経路の指示を頼む。」

奈美准尉「承知しました。1番機もう2度機首上げ、そののち左旋回、2番機続けてそのままの高度で1番機につづいて10秒後に左旋回、
3番機は3度下げて低空飛行を、19秒後に左旋回願います。」
と次々に3機体の誘導を始める。それは各機共に危なげない夜間飛行を確実に行っている。
またその間に、光線級がいる地点を想定し、仕込まれていたビーコンをものの5分で選別(偽物も含まれているがそれを選別する)指示を出す。
奈美准尉「目標はβ地点と判明、戦術機の降下地点はそれより東に少し離れたγ地点で投下願います。」
と支援指示を伝える。



それを聞いた葉吹は。
葉吹大尉「(これは、さすがね、全機の高度を把握しつつ、誤差修正、的確な侵入経路を割り出して即座にサポートしてくれる。
ここまで夜間の低空飛行が楽にできるとは、それに瞬時に敵の索敵を行っている。得難い存在ね。奈美准尉は)
1番機了解、機体制御2度あげその後左旋回、γ地点で戦術機を投下する、全機準備はいい?」

藤田は内心感心しつつも、淡々と答える。
藤田中尉「へぇ...2番機了解、機体制御3度さげ、ワザとタイミングズラされても対応可能だ。」
槙村中尉「あのな...はぁ3番機了解、機体制御そのまま、いつでも行けます。」
槙村は呆れながらも答えた。

そしてγ地点に到達し、1番機より戦術機を投下させる。
葉吹大尉「1番機より戦術機を降下させる、戦隊本部小隊降下、今。2番機以降、戦術機を降下させなさい。」
と葉吹大尉より藤田中尉と槙村中尉へ指示を出す。

藤田中尉「はいよ!第二機動小隊降下!次は槙村、ミスるなよ!」
槙村中尉「五月蝿い藤田。第六警戒小隊降下、武器弾薬降下を確認。」

葉吹大尉「1番機及び3番機はαポイントまで後退、一度地上で待機します。2番機そのまま旋回行動に移りなさい。」
と指示を出して離脱していく。

槙村中尉「3番機了解。藤田、頼むぞ。」
槙村にそう言われ、淡々としていた藤田はにやけ顔で答える
藤田中尉「任せな!。」

そして、降下した戦術機部隊を誘導して無事、光線級集団を撃破。速やかに退路を指示しつつ、2番機もαポイントに移動。
戦術機を回収して基地に帰還。
演習は問題なく完了した。

基地に着陸し、演習が終わり、奈美はヘッドセットを外す。
ふぅーと息を吐き、無事に終わったことに安堵する。
(良かった。これなら何とか私も作戦に参加できるかな。)



奈美准尉「藤田中尉さん有難うございました。藤田中尉さんのおかげで演習ですが何とかできました。
それに常に姿勢制御に気を配ってくれたので、安心して、任務の対応ができました。」
と会釈してお礼を言う。


藤田は仏頂面になり答える。
藤田中尉「あぁ?んな事をした覚えはねぇよ。本番はこんな上手く行くとは思うんじゃねぇ気を引き締めな、
まぁオペレート力は良かったよ。」



その言葉に優しく微笑み答える。
奈美准尉「はい、承知しました。本番での予想外の事でも対応できるように気を引き締めていきます。
とにかく有難うございます。」
と伝える。

2人の元に槙村が来た。
槙村中尉「珍しいな藤田、いつもなら荒々しい操縦なのに。早雲准尉を気遣ったのkいで!」
そんな事を言った槙村を藤田は殴る。
藤田中尉「るせぇよ槙村!んな事するかよ!ホラ!さっさと行くぞ。」
槙村中尉「素直になれっての。准尉、あんな奴だが本番も宜しくな?」

それを見た奈美はほほ笑む。
奈美准尉「はい、藤田中尉さんはぶっきらぼうですが、心の中は優しい方です。
私も頑張ります。有難うございます。槙村中尉さんも宜しくお願い致します。」
と頭を下げて礼を伝える。。

そして会議室に作戦参加メンバーと整備班を集めて、亜美が話す。
亜美戦隊長「どうやらこれで、光線級集団殲滅作戦は何とかなりそうだな。
ここまでで質問はありますか。」
と全員に話す。

葉吹大尉「奈美准尉の電子戦術オペレーターの能力はかなりのものね。これなら目をつむっていても夜間低空飛行が可能よ。
輸送機部隊は問題ないわ。」

藤田中尉「姉御の言う通りだ。良い案が思い付いたゴーストには後日、なんか奢ってやらないと行けねぇな?」
槙村中尉「お前にしちゃ珍しい姿勢じゃないか。風邪でも引いたのか?」
藤田中尉「るせぇよ。偶にはそんな事を言っても良いだろが。」

ゴースト准尉「いえ、我々第六警戒小隊は2人で1機です。フォアードとバックアップは一心同体です。
なので当然のことですよ。大丈夫ですよ。それなら、任務が完遂出来たらみんなで飲みましょうよ。」

橘副官「戦術機部隊も機動編成で問題ありません。このまま次の反復訓練で輸送機に搭載、降下し模擬演習を何度か対応して行けます。」



奈月少尉「私も問題ないです。夜間での光線吶喊は慣れてますし、実は夜目が効くので...。」

亜美戦隊長「よし、これで問題は解決できたな。あとは整備班も問題ないですよね。真木さん。」
と聞く。

真木班長「問題ないよ。念のため急造した耐G装備はムリーヤに付けたから、大丈夫だと思うよ。」

亜美戦隊長「有難うございます。これで早雲准尉も何とか戦闘になっても何とかなるな。
では作戦結構まで演習で反復訓練する。各位よろしく頼む。」
と敬礼しブリーフィングを終了させる。
こうして順調に作戦結構前日までが終わった。
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