強制力が働く。
これは今流行りの異世界物などで、主人公が行ってはいけない行為を無理やり行うと、強制力が働きどうあがいても、元どうりになってしまう。という事なのだが、今回、オヤジの身に起きた不思議な現象を話してみたい。
その為、今回は画像は無しね。
11月の今月は有給消化もあり、連休が2回もできた。
後半の連休は用事があるので、予定があるのだが、明後日の6日から7日まで、何も予定の無い連休が出来たのだ。
連休と言えばすぐに旅に出てしまうオヤジ。
更に今回はS2000も走らせないので、アトレーで車中泊を行おうと決めたのだ。
当初の予定は網走の会社が終えてから、北へ一路走る!!
そして眠たくなったところで、アトレーで車中泊!!
起きたらそのまま宗谷岬に向かい、その足で稚内に入る。
稚内では今回の目的地の開基百年記念塔に入るのだ。
この塔は数年前に娘1号と共に、見に行くために稚内に走った。
その時は台風並みの強風と大雨の為、塔までの道は交通止めとなり、泣く泣く諦めて帰ってきたいきさつがあった。
また稚内に新しい道の駅が出来た事、更に以前、稚内で食事をしたむ蔵(むさしと呼びます。)の食事に凄く感動した記憶があるので、開基百年記念塔と道の駅に行き、む蔵で昼食を食べようと計画していた。
その後、旭川迄南下してまた車中泊。そして帰宅と計画していた。
その時であった。
旭川の隣町の美瑛の青い池が11月からライトアップされると新聞で出ていた。
その為、稚内から南下した後、青い池のライトアップを見てから帰ろう。と第1回目のおおよその計画は終了した。
開基百年記念塔の時間等を調べていたら・・・・・・重大な事がわかった。
な・なんと残念なことに開基百年記念塔は10月31日をもって、冬季間は閉館になるのだ。
急に行先を失ったオヤジ。
以前のオヤジならたった1ヶ所でも行きたいところがあれば、いや、連休があれば行き先が無くても、とりあえずは車を走らせ、車中泊をおこなっていたのだが、何故だか今回は車中泊を行うテンションが低かった。
稚内の行くのをやめて、旭川、札幌方面に走ることも考えたら、行きたいところが思いつかなかった。
「行くのやめようかなぁーーー?」
「そもそも、今月は結構、お金使っているから、正直言って貯金降ろしてまで、無理やり行くのもなんだしなぁーーー。」
という、そんな葛藤が昨日迄、続いていた。
昔、キャンピングカーを買った時、回りの全員が買うのを反対したのだが、かみさんだけは「今買わないと、年を取ったら沢山走れなくなるから、買ったほうが良いんでない??」という後押しがあり、キャンピングカーを数年、所持していたが、その時は大成功であった。
休みがたった1日しかなくても、TVで行楽のニュースが入ると、その週の休みは、仕事が終ってから家族全員でキャンピングカーでその場所まで走り車中泊。
午前中はそこで遊び、午後から半日かけて帰宅してくることが度々あった。
「老いとはこんな事なんだなぁーー。」
北海道中走り回ったオヤジには、今更見て回った所を再び見る為に走る気がしないのだ。
今日は午後から出社であった。
コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた時であった。
青い池がある美瑛から少し離れているが、新篠津に新しく天文台が出来た事が書かれている記事であった。
「ここだ!!ここに行こう!!」
行き先が繋がった!!
今回の車中泊は、新篠津の天文台を見て、美瑛の青い池のライトアップされた光景を見てから帰る旅と決めた。
そう思っていたら、TVで札幌ファクトリーで大規模なフリーマーケットを行うニュースがやっていた。
どんどん旅の内容が固まっていった。
明日の5日、仕事を終えた後、札幌方面に向かって走り、疲れたらそこで車中泊。
6日朝。札幌に入りサッポロファクトリーでフリーマーケットをみて、札幌の一番大きなブックオフにより、古本を見て回る。
午後からは美瑛に向かって走り、5時から9時まで行われる青い池のライトアップを見る。
その後、どこかの道の駅で車中泊!!
翌日は新篠津で天文台を見た後、ゆっくりと帰宅。
計画は完全に出来上がったので、早速、寒さ対策にアトレーの床に銀マットを敷き、着替えを用意して、アトレーに入れた。
後は明日、会社に行く前に布団と毛布。それに枕をアトレーに入れれば準備完了!!
午後からオヤジは明日は車中泊に行く気満々で出社した。
そして・・・・閉店近くになった頃であった。
店長がすまなそうに「おやじさん。すまないけども頼みがあるんだ。」
「急に用事が出来て、この日とこの日の勤怠を交換してくれないか??」と、言い出してきた。
「あっ!!別に用事は無いから、全然良いですよ。」と交換する日を確認すると・・・
連休の7日を8日にしてほしいとのことであった。
その時オヤジは連休が無くなり残念だ!!という気持よりも、何故だか強制力が働いて、オヤジの旅行を止めてくれたんでないか??という気持ちになっていた。
多分、あのまま無理やり車中泊を決行すると、重大な事故を起こすのを、神様が止めてくれたのではないかと、感じているオヤジがそこにいた。
以前のオヤジは連休が潰れて腐っていたのだが、最近のオヤジは、世の中には偶然は無く、必ず必然な出来事だと思っている。
よくいるでしょ。山とか海で遭難した人。
普段全然そんなことをしないのに、どうして行ってしまったとか。
まるで遭難するために、無理やりその行動を起こしてしまった人とか。
だから今回も連休が無くなったというネガティブな考えよりも、やはり行くのを止めようと考えたほうが正解だったんだな。というポジティブな考えとなってしまったオヤジである。
まあ、連休が無くなった分、家でやりたいことをやれば良いし、心配していたお金も使う事がなくなったしね。
もし、良かったら今のオヤジの生き方に、多大なる影響を与えてくれた、この二人のブログに遊びに行ってみて下さい。