3泊3日の函館旅行!!エピソード0。ハインリッヒの法則。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  今回の旅行はオヤジ史上、最高の過酷でエキサイティングで、ちよっぴりと不思議な旅でした。

 

  それでは今回の旅行の紹介などをお送りします。

 

 5月は主夫としてのオヤジの嫌な月である。

その理由は、S2000やアトレーの自動車税の支払い+固定資産税と大型支払いが立て続けに来る月であるからだ。

 

 それと共に今回はS2000のフロントタイヤがもうへたってきているので、新品タイヤの購入も行わないといけないのだ。

 Sがフロントタイヤ2本購入で、約5万円以上かかる。

※Sはフロントとリアのタイヤの太さが違うので、別々に購入しなくてはいけないのだ。

 

 今回だけは貯金をまた崩さないといけないなぁーー。と、頭を悩ましていた時に、ふってわいた3連休。

 

 職場の人の希望休がオヤジの休日と重なったので、交換となったのだ。

それが連休の前の日にさらに休みが重なったので、いきなり3連休となったのだ。

 

 1週間程悩みに悩んだオヤジ。

 

 それはそうだろう、いままでお金を降ろすことを、かなり悩んでいたのに、更に3連休でどこか行こうとなったら、またさらにお金がかかってしまうからだ。

 

 そんな時に職場の人がオヤジに話した言葉で、オヤジの心は決まった。

「僕はオヤジさんと違って、結婚していないので、子供たちにお金を残すという事は無いから、お金を残すという事は考えていません。」

 

(そうだよなぁーー。子供も手が離れた今、自分がやりたいことをしないと、いずれは体力が落ちで、行きたいとこもいけなくなるよなぁーー。)

 

(お金はためればいいだけだし、いま、この3連休を逃すと、こんどはいつ取れるかわからないから、今回はお金を使っても、旅行に行ってみよう。)

 

 そうと決まったオヤジの行動は早かった。

 

 こんかいはめったにけない場所として、函館ともう一つの目的地に向かう事とした。

 

 函館の紹介が専門に出ている、まっぷるという雑誌を買って、函館の行きたい場所を調べて、手帳にリストアップをしていく。

 

 そして今回は、函館に行けば食べたいものをさらにリストアップしていった。

 

 今までオヤジはどんな旅行先でも、ひたすら回転すし、バイキングの2点豪華主義(?)を貫いていたが、今回はブログでお世話になっている主(あるじ)さんの影響で、現地の特産品を食べてみる事とした。

 

食べたいもの。

①函館と言えば、もちろん塩ラーメン。

②ご当地で人気のラッキーピエロのチャニーズ・チキンバーガー

③イカ刺し。

④函館市民のソウルフードのハセガワストァーの焼き鳥弁当。(函館の焼き鳥は、実は豚串なのだ。)

 この4点は何としてでも制覇していくつもりでいた。

 

 旅にお供はもちろんS2000。雪解けも終わり、夏タイヤのSには丁度いい旅であろう。

 

本来は網走から函館までは、高速道路を使って帯広経由で千歳→苫小牧→函館に向かうのが一番近いルートである。

 

 しかし今回、Sで行くため、仕事を終えてから夜中、遠軽→バイパスを通って旭川→下道を走って岩見沢→苫小牧を目指す事とした。

 

 理由はSのシートはガチなバケットシートに近いシートの為、シートをたおして休むことが出来ないので、疲れたらどこかモーテルに泊まろうと思ったからだ。

 

 旭川ルートは遠回りではあるが、モーテルの発見できる数が段違いに多いからだ

 もちろん、函館も同じ方式て、疲れたらモーテルに宿泊する作戦とした。

 

 5月9日。旅立ちの朝!!オヤジはいつものアトレーではなく、S2000に少し早く乗りこんだ。

 

 会社に来るお客さんで、ガソリンスタンドの従業員がいたので、そこのガソリンスタンドでガソリンを入れて、お客さんにS2000を見せようとしたからだ。

 

 で、行くと・・・な・なんとそのスタンドは定休日であった。

 第一のガックシ!!

 

何とか仕事も終えて、24時間営業のガソリンスタンドでSにガソリンを給油。

 いきなり7千円近くの出費!!

まあ、これは想定内!!

と、思ったら・・・今度はSの後部の窓に当たる、透明なビニールが破れていたのだ。

真ん中の斜めの線がそうである。

 

うーーん??修理代??いくらかかるかなぁーー??

第二のガックシ!!

 

 ハインリッヒの法則というのがある。

 

 重大な事故の陰には30近くの軽微の事故があり、更に30近くの軽微の事故の陰には300件のヒャリハットという異常が現れるというあれである。

 

 この段階でオヤジは、旅行に行くのを段々ためらってきた。

 

 しかし、いったん運転したらやはりSは楽しい。

 

 オヤジは遠軽の旭川に通じるバイパスに向けて、Sのハンドルを切った。

 

 時刻は10時ぐらい。バイパスに嫌な標示が現れた。

 それは上白滝から上川まで路面凍結。これ以降、夏タイヤでの通行は禁止!!という表示だ。

 しかし路面は全然乾いていた。

 

 バイパスを折りて帰ろうかどうしようか悩んでいたが、不意に前を走っていた車が、バイパスを降りた。

前の車も夏タイヤなのだろう。

 

 オヤジもそれにならって降りた。

万が一バイパスで立ち往生したら大ごとになるからだ。

 そして下道から旭川に向かった。

回りを見たら、気のせいか草が白くなっている。

しかし、全然路面は乾いていたので、順調に峠を登っていった。

 

そこで、不意にその時は来た。

第三のガックシ!!

 

 峠の頂上はあたり一面雪であった。

急ブレーきをかけて、なんとか凍結路面に突っ込むのは免れた。

 

 このまま、路面にそって走ることは出来たが、それは無謀以外何物でもなかった。

 

 凍結した路面の中、10分以上、時間をかけて何度も何度も切り返して狭い道路をUターンをする。

 

 ここで滑ってカメになったら、間違いなく走って来た車に追突されるからだ。

 少しだけリアが大きく流れたが、無事にUターンが出来ので、今度はそろり、そろりと峠を控えした。

 

 一旦、戻ろう。という事で、引き返したオヤジであったが、今度は平地でも気温2度。

路面凍結の恐れがありと出てきた。

 

 今度はぼやぼやしたら帰る事もできなくなる。

慎重に運転を続けてようやく家にたどり着けたのは、午前1:00であった。

 いったん仕切り直しで、仮眠をとってから出直そう。

と、家の鍵を開けようとしたら・・・・

 オヤジはすっかり忘れていた。

 

 じつは家の玄関の鍵は、前に壊れていて、自分で直したのは良いのだが、二つあるほうの一つは、中から鍵はかけれるが、外からは開けられないのだ。

 第四のガックシ!!

 

 しかも悪い事に、カギはS2000と家の鍵のみである。

ここでアトレーの鍵があれば、荷物を積みかえてすぐにまた走り出せたのだが・・・・

 

 こうしてオヤジは近所の手前、アイドリングもできないで、外気温がほぼ0度、ジャケットを着こんだだけで、S2000の狭いシートで、約4時間ほど、娘が起きるのを待っていたのだ。

 

 この段階ですっかりオヤジは旅行に行く気が無くなった。

 

 だって旅立ちから4度のケチがついた旅行だ。

 このまま強行したら、絶対に事故が起きてしまうのは明白だからだ。

 

 しかも一旦家に帰って仮眠してから走ったら、絶対に函館は夜中についてしまうからだ。

 

 

 もし、良かったら今のオヤジの生き方に、多大なる影響を与えてくれた、この二人のブログに遊びに行ってみて下さい。

 

 

 

ロントタイヤ2本購入で約5万円かかる。