あるライダーの死。 | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

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TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 一昨日、一人のライダーが事故で亡くなった。

 もちろん、オヤジはその亡くなられた方とは面識も何もない。ただ、彼の亡くなった場所がオヤジのテリトリーとする場所での事故であっただけだ。

 後日、ネットのニュースで確認すると、トンネル内でのオーバー・ランで対向車線にはみ出して、軽自動車との正面衝突と放送されていた。
 その場所を見ると、トンネルとは名ばかりの、防雪シェルターという鉄板のトンネル状の囲いであった。
 新聞には亡くなられた方は35歳。衝突した軽乗用車の相手は軽傷ということを書かれていた。


 なんで、あんな場所で??なんで、オヤジよりもはるかに若く、運動能力も高い人が。ということが朝からオヤジの頭を駆け巡っていた。

 オヤジがバイクに乗っていた20代の頃から30年間。バイクを取り巻く環境は確実に変化を続けていた。

 まず、道路。オヤジが20代の頃はメイン道路の舗装はともかく、幹線道路は砂利道がメインであった。
 今はどんな道を走ってもまずは、砂利道は見当たらない。

バイク自体も大幅に変化していた。
400cc並みの軽さの750cc。アクセル一発で直ぐに加速。急ブレーキでさえABS機能が付いているバイクもある。
正に30年前のバイクと比べると雲泥の差がある。
 
 魔の時は公道を運転するバイク、車に等しく訪れる。しかし、それは明らかにバイクを運転するライダーの方が確率が高いということだけである。

 バイクの運転はメンタル的な要素が多く含まれると思う。

 今日の休みは昼からまた、2時間ばかし軽くバイクに乗ったのだが、どうも自分の体のリズムがおかしかった。

 常に頭からバイクで事故死のニュースが離れななかった。

要するにバイクに乗っていても全然楽しくないのだ。
レディの声もついに聞くことが出来なかった。

ただ、単にバイクに乗って時間を消費している。ということに過ぎなかった。

あれほど軽い車重でさえ、信号待ちの時にフラフラと揺れていた。

その為、トイレタイムに寄った道の駅で今日はもう走ることは辞めることにした。













 トイレの鏡に映ったオヤジを自身で映す。
なんだか悲しいねーー。
しかし、このメタボ体型。何とかしないと、本当にやばいなぁーー。




   亡くなられた方は35歳。結婚されていたら、小さいお子さんがいたかもしれない。人生これからという時だったと思う。

 バイクを乗るのは楽しいものだと思う。また、事故はどこか他人のこと。自分は絶対に起こさない。と、思っている自分がいるのも事実である。

  そんなオヤジにまた、バイクは裏を返せば非常に危険なものであることを再認識させてくれた事実であった。

亡くなられた方のご冥福をここでお祈り致します。



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