そしてキリンへ   ドリーム・プライスー自分の夢にかけるお金ー | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

  多くの人は自分の夢をかなえるのはいったいいくらのお金が必要になるのだろう?ある人は自分の家を持つのが夢。という人もいるだろう?また、ある人は高級車を乗るのが夢という人もいるだろう。また、ある人は海外に行きたい。という夢を持つ人もいるだろう・・・・

 今回、僕は母親の遺産でだが、自分の夢をかなえる事ができたのだが、つい10ヶ月程前までは、1万円2万円の金額にピリピリし、通勤で飲む缶コーヒ代もけちっていた毎日であり「ZZ-R1400に乗りたい。」という夢は多分死ぬまでかなえられないものだと思っていた。

 自分の夢がかなえられるとなったときに、不思議なもので夢に対するプライスダウンは全然考えなかった。それどころか、自分の夢をかなえるものに対しての金額は不思議と高いとは感じなく、またそのぐらいは当然だ。と考えている自分がいた。

 

 会社にいるパートさんの旦那さんが、今回、僕と同じように大型自動2輪の免許を取り、自分の小遣いを貯めて最近大型バイク買った。という人がいた。

 正直、僕はこの人には一生勝てない。と思った。また、自分の小遣いを貯めてバイクを買える努力は僕には出来ないとも思った。

 しかし、僕も大型バイクへの情熱はその人にも負けないし、また、欲しいバイクを買えるお金も今はある。

 せめて、その人に勝てないのなら、自分がZZ-R1400に乗れなくなるまで、バイクに対する情熱だけはその人に負けないように持ち続けたいと思った1日であった。


 そして、いままでなんて自分は心が盲目であっただろうか?本当にバイクが好きなら、大型バイクに乗れなくても今まで中型のバイクに乗り続けていれば良かったのに。とも思う。しかし多くの人達が沢山の自分の夢を諦めながら生きていかなければならない中、人生の終焉に近づくときに自分の本当の気持ちに気が付き、その夢がかなえられた自分はまだ良かったのだとも思う。