われら日本人1 そのからだ。発行日は昭和35年6月20日となっている。
ちょっと表紙が怖いと思うのは私だけか。

こちらはシリーズもので、全5巻である。このシリーズは写真がふんだんに使用されているのが特徴である。ちなみにこの5巻を再編集した本も数年前に出ている。再編集したくなる気持ちもわかるほど、興味深い写真が多い。

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さて、今回はその第1巻目「そのからだ」について。こちらは当時の標準的な日本人男性の体型。



昭和35年当時、20歳代の平均身長は男性163~164cm、女性は152~153cm。ちなみに現在は、検索して出る情報だと男性約172cm女性は約158cmだそう。

この本は多方面から、日本人のこの体型はどのように作られてきたのかを検証しているのだけど、繰り返し記されているのが「どこでも座る・しゃがむ」ということ。

昭和35年当時だと、座るといえば「正座」である。たとえベンチの上でも…



電車の椅子の上でも…



荷物がきれいに結ばれた風呂敷包みというのもいい。

ところでこの女性、洋服なのに足元は草履である。不思議に思ったが、当時では珍しくないみたいで、街中でもこんな感じ。



「靴が普及しても、生活様式が和洋折衷であるために、いまでも下駄やぞうりのような在来のはきものと靴が混在している。洋服に下駄ばきなどあたりまえのことである」そうだ。

そういえば昔の漫画では、学ランに下駄ばきというキャラクターがよく見られたような。

ハイヒールはおしゃれだけど、足が痛くなっちゃうのよね…というのは、昔も今も同じ。



この女性たちの気持ちは非常にわかる。

ところで、座席下のゴミが目立つ。以前何かの機会に同時代の車内写真を見たときも、ゴミが散乱していた。こういうのを見ると諸外国人のマナーの悪さもあまり言えないもんだよなあ、と思う。

しゃがむ。



そしてこの習慣のため、年老いてからは腰が曲がってしまうことも記されている。

姿勢や体つき以外にも習慣についても記されている。

この打ち水の写真など、とても色っぽくて雰囲気もあっていい(こんな半裸で外に出ていいのか?とも思うけど)。


面白い写真が多いので、その2に続きます。



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