さて、今回はリニューアル第5弾……となりますが、ここは侍ジャパンのWBC優勝記念となる緊急特別投稿をオリジナルでお送りします。
何しろ2009年以来14年ぶりとなる優勝ですよ、優勝!!栗山監督が二刀流・大谷翔平と共にタッグを組み、2016年の日本一に続いてWBC優勝まで勝ち取ってしまいました。
そして、やはり日本は野球の盛り上がりが凄いですね。何しろ全ての試合が視聴率40%超!!カタールW杯での最高42.9%(コスタリカ戦)をも上回った試合があるというのは驚異的です。しかも昨日の決勝も平日朝でありながら42.4%を叩き込んだのは非常に驚きました。
しかもこれは地上波だけの数字なので、Amazon Prime(アマプラ)を含めた視聴者は日本国民の7割に達していたと思われます(笑)。
【参考データ】
- 日付・時刻は全て日本時間とする。
- 日本が先攻だったのは豪州(オーストラリア)戦のみで、他の6試合は全て後攻であった。
- 今回の日本はサヨナラとなった準決勝を含め、全て9回終了で決着が付いている。
- TBSで急遽放送された再放送(19:00~)は準決勝で19.8%、決勝で22.2%の視聴率を記録した。
- 全体を通した瞬間最高視聴率は準々決勝で源田がタイムリーを打った場面で、何と過半数超えの54.5%に達した。
それでは全7試合を簡潔にまとめましょう。
その前に壮行試合は中日が唯一侍ジャパンに勝った!!
そして、佐々木朗希が日本人最速の165km/hを記録した!!
そして、強化試合では阪神から大谷が挨拶代わりの2連発!!
そしてここからが本番、2週間に渡る侍ジャパンの熱狂をもう一度!!!
予選ラウンド
(第1試合)
日本8-1中国
新型コロナウイルスの影響で2年遅れて開催されたこの第5回大会。この試合は大谷が先発、そしてその大谷が3回に先制タイムリー、……全ては大谷から始まった!!
ただ、この試合はやはり8回に「やまーだてつとー」からの山田のタイムリーで一気にムードが高まった!!声出し解禁を象徴するこの光景は山田自身も感動した旨のコメントを残した。
日本列島におけるWBCの熱狂はここから始まったと言っても過言ではない。
【詳細データ】
(第2試合)
日本13-4韓国
ダルビッシュが12年ぶりに日本のマウンドに帰って来た!!ただ、流石に固くなったのか韓国の8番梁義智(ヤン・ウィジ)にホームランを打たれるなどして0-3に。
しかし、リードされた後からの日本の猛攻は凄まじいものだった!!すぐに4点を返すとあれよあれよで得点を重ねて気が付けばコールド一歩手前まで韓国を圧倒したのであった。
極め付けは5回のヌートバーのファインプレー!!日本名「榎田達治」がすっかり侍として定着した瞬間だった。
【詳細データ】
(第3試合)
日本10-2チェコ
あの「3.11」の日に岩手出身の佐々木朗希が先発するという運命のいたずら!!そして4回途中1失点でその責任を果たす。
しかし、この試合で凄かったのは後を受け継いだ佐々木と同学年の宮城。5回からマウンドに上がるとそのまま9回まで投げ切ってしまった!!まあ、打線が5回までに8点取ったので安心して見ていられたのもあるが(笑)。
そしてチェコ代表、有休を取ってまで東京へ来た貴方達の誠意は忘れない。ちなみに、佐々木は162km/hを相手の膝に当ててしまった「お詫び」に、当事者であるエスカラにロッテのチョコをプレゼントしたのであった。
【詳細データ】
(第4試合)
日本7-1オーストラリア
試合前に決勝ラウンド進出の一報が届いたので無理して書く事はないのだが、一応簡単に書いておこう。
この試合は先発の山本が無双状態に。先日までは3人の先発がやや緊張感を持っている感じを受けたが、山本はむしろ昨年の日本シリーズの方が危なかったかなって感じで、とにかくいつも通りのピッチングで豪州を簡単に料理する。
打線も準々決勝進出が決まっていたからかリラックス出来たようで、初回に打者・大谷が「自らの」看板直撃弾で先制すると前半で勝負を決めてしまった。
【詳細データ】
決勝ラウンド
(準々決勝)
日本9-3イタリア
今回からは敗者復活戦がなくなり、準々決勝以降は負けたら終わりの一発勝負という緊張感が高まる展開に。
それが影響したのか、3回に日本中がどよめく驚愕の展開が。何と大谷が28年の人生で初(?)のバントをしたのである!!これが相手のエラーを誘い、吉田のタイムリーと岡本の初ホームラン(3ラン)を呼び込んだのだった!!
投手リレーは大谷先発でダルビッシュが中継ぎという豪華なもの。特にダルビッシュは年齢を考えて日本最終登板の可能性もあって記念撮影したファンも少なくないはず。まあ、勝ったからいいんだけどね(笑)。
【詳細データ】
(準決勝)
日本6x-5メキシコ
舞台を舞浜マイアミのローンデポ・パークに移したこの試合はとにかく手塚ゾーンアロザレーナ憎し!!この選手がファインプレーを連発して日本は少なくとも2点は損してる。こんな感じで佐々木→山本と繋ぐが試合自体は終始劣勢の展開で、吉田の3ランがなければ敗色濃厚の状況だった。
そして9回を迎えても1点リードされた展開で、相手はクローザーのガイエゴスを投入。しかし、大谷・吉田でチャンスを作り、ここでここまで不振の5番村上を迎える。
そして……ここで昨年三冠王の村神様大降臨!!ガイエゴスの3球目をセンターへ運んで逆転サヨナラタイムリー!!……こんなドラマがあるのか!!??まさに日本中が史上最も興奮した「春分の日」であった!!!
【詳細データ】
(決勝)
日本3-2アメリカ
14年ぶりに決勝の舞台へ進んだ侍ジャパンは今永に先発を託す。しかし、オールスターを集めた米国が今永のスタミナを奪っていく。初回からヒットを打たれて、2回にターナーがホームランを打つとその後も2人ランナーを出して、結局は抑えるも2回で降板……いや、米国が今永を引きずり下ろしたと言うべきか。
しかし、ここで黙っていないのが村神様。先頭打者で迎えて初球を完璧にライトスタンドへ飛ばし、これが今回のWBC最速の185km/hを叩き出した!!そして、その後もチャンスを作りヌートバーが2点目となる打球を転がした。
その後は細かい継投をお互いにしていき、そしてお互いに1点ずつを取っていく。そして、9回に出て来たのはここまでDHだった大谷。……2016年CSの再現をここでやるか栗山英樹!!先頭打者こそ出したが、しっかりとダブルプレーを取ってからのトラウトとの対決!!
これは「MAJOR」最終78巻(あるいは65巻?)の茂野吾郎vsギブソンJr.を思い浮かべたファンも多かったようだ。大谷はトラウトをストレートでフルカウントまで持っていって最後に選んだのは外へ逃げるスライダー!!
……大谷、カッコよすぎ。大谷で始まり大谷で終わる。まさに大会MVPにふさわしいWBCのラストであった。
【詳細データ】
……こんな感じですかね。これで侍ジャパンは2019年の「プレミア12」と2021年の「東京五輪」に続いて今回の「WBC」でも優勝し、これで主要大会3連覇を果たす事となりました!!
ちなみに、大会MVPはもちろん「二刀流」の漫画よりも漫画だった大谷です。しかし、大会新記録の13打点をマークした吉田や「ペッパーミル」を浸透させるなどムードメーカーとして盛り上げた日系人初の「SAMURAI」ヌートバー、さらにコーチングも兼ねてチームを初日からまとめた最年長のダルビッシュ、そして通訳として「言葉の壁」を作らせなかった一平さんを含めて全員にMVPを与えてもいい……それが今回の侍ジャパンだったと思います。
そして、栗山監督は今回をもって退任するようですが、それにしても栗山監督就任後に中日への1敗しかしていないというのは驚異的と言わざるを得ません。そして、前回までは呼びたくても呼べなかったメンバーもいた中で、今回は栗山監督の人情で大谷・ダルビッシュをはじめ日系人のヌートバーまで呼んで最強メンバーを結成した事に対しても「あっぱれ!」を与えたいと思います。
今日はここまでですが、赤坂サカスで「WBC展」をやっていたのでその時の写真もアップしておきます。
【ホームページ】
【侍ジャパン公式サイト】
ちなみに、WBCが終わっても5月にコロナ5類化となり、その後は7月に世界水泳、8月に世界陸上とバスケW杯、そして9月にラグビーW杯と大規模スポーツイベントが今後も続きます。
なお、昨年のサッカーW杯を振り返った内容は以下のリンクを参照して下さい。
(投稿時間は優勝の瞬間からちょうど24時間後に設定)