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今日は東京と横浜を結ぶ国道466号に関する内容を投稿します。
国道466号は「第三京浜道路」を1993年に国道に昇格させたもので、国道246号から玉川ICまでは「環八通り」を連絡路として国道指定しています。路線データは次の通りです。
【路線データ】
【全体マップ】
- 環八通りのキロポストは大鳥居交差点を起点としており、外回り側のみの設置となっている。
- 第三京浜のキロポストは16.3kmまでしかない。なお、キロポストは独自仕様で、0.5kmごとに第三 10 などと表示される。
- 保土ヶ谷料金所の南にある第三京浜と横浜新道を連絡する道路は国道466号の支線とされている(キロポストは横浜新道の仕様のものを使っている)。
各区間の開通年はこんな感じです。
なお、第三京浜は当初こそ4車線でしたが、1965年の全線開通当時から往復6車線が確保されております。これは当時の自動車専用道路としては初めてだったそうです。ただし、建設省(現在の国土交通省)が直轄で建設したにも関わらず、当時は国道どころか主要地方道にも指定されずに一般都道(県道)とされました。
その後法令の改正などもあって第三京浜を国道にしようと思えば出来たのですが、しばらくの間は東京都道(神奈川県道)東京野川横浜線(番号は東京都では175→225、神奈川県では130)として扱われていました。
しかし、1988年から始まった「ないないサミット」をきっかけに国に既存道路の国道昇格を求める陳情が行われました。この流れを受けて、1993年に第三京浜が国道466号へ昇格する事となったのです。
ちなみに、玉川IC以北は首都高速2号線(目黒線)を延伸する話が建設当初からあります。国土交通省では第三京浜に加えて目黒線と横浜新道を合わせた路線を3環状9放射として指定しています。
国道466号の大まかな特徴は次の通りです。
東京都区間
(環八通り)
まず、瀬田交差点からスタートしますが、この区間は東名と第三京浜を連絡する区間で、現時点で外環が計画段階で高速道路空白域となっているため交通量が非常に多いです。道幅こそ6車線が確保されていますが、東京都内でも4番目に多い交通量とあって渋滞が頻発します。
なお、路線標識は国道466号と都道311号の串刺しとなっており、道路標識でも環八通りが優先されて「都道311号」として案内されているものもあります。
(第三京浜)
玉川ICを出ると一直線で多摩川へ向かい、そのまま神奈川県に入っていきます。なお、第三京浜の0kmポストは環八通りのガード下に位置しています。
神奈川県区間
(川崎市)
多摩川を越えるとすぐに玉川料金所が見えてきます(上りのみ)。しばらくは直線的で見晴らしの良い区間が続きますが、京浜川崎ICから1kmほど進むと丘陵地となって緑が多く見られるようになります。道路自体は快走路が続くので目の保養にはなるかもしれません。
(横浜市)
相変わらず丘陵地を縫うように走りますが、ICの周辺だけは見晴らしが良くなります。特に2020年までに首都高が新たに作られた港北ICは要塞のように感じられると思います。また、保土ヶ谷ICは出口や分岐が多いので、初めて使う人は目的地に行くのに多少迷う事もいるでしょう。
なお、前述の通り第三京浜⇔横浜新道の連絡路(キロポストは横浜新道仕様になっている)は国道466号の支線とされています。また、第三京浜自体は三ツ沢出入口まで続き、そこから先は首都高となって三ツ沢線へ続いていきます。
まあ、こんなところです。ちなみに、国土交通省の資料では新東名の正式名である第二東海自動車道の起点が玉川ICとされております。これはおそらく第二東海自動車道が第三京浜を活用した上で、横浜港北jctから計画中の横浜環状道路や武相幹線を経由して海老名南jctへ至るルートを指定する可能性があるものだと考えられます。
今日はこれで終わります。ちなみに、第一京浜は国道15号、第二京浜は国道1号であり、いずれも一般道として供用しています。ここまでなぜこの道が「第三」京浜になったかを説明してなかったので最後におまけとして説明しておいた(笑)。
つづく