(A463)首都高速道路レビュー~東京編~ | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

今回は首都高速道路のうち、東京都の区間のみをピックアップしてみました。東京都には全部で17路線あり、湾岸線を除いて往復4車線とされています。

 

では、スタートします。なお、順番は路線番号順としております。

 


 

【全体マップ下矢印

 

 

【  羽田線】

起点:港区浜崎橋jct

終点:大田区高速大師橋

全長:14.3km

 

首都高速道路では最も早く開通した区間の1つで、羽田空港へのアクセス道路としての役割を果たす。主に海岸通りをなぞるように通ると共に京浜地区を南北に貫いている。ただ、4車線は確保されているが道幅が狭いため大型車を対象に湾岸線への迂回を薦める看板が立っている。ほとんどが高架で作られているが、海老取川に限り羽田空港への航路を確保する必要があるため羽田トンネルで通過する。湾岸線が開通する前は京浜間を結ぶ唯一の道であり、その重要度から現在でも渋滞が起こる事が多い。

 

終点から南側はそのまま横羽線へ続いていく。また、東品川付近は老朽化に伴い上り線が新道に作り替えられた。

 

【  上野線】

起点:中央区江戸橋jct

終点:台東区入谷出入口

全長:4.3km

 

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※この写真の国道4号の上を通るのが上野線

 

こちらは首都高速1号線の北側区間。名前の通り上野方面へ抜ける路線で、全区間が昭和通りの上を通っている。ただ、他の路線とは江戸橋jctで都心環状線の南側しか接続していないため交通量が少ない。なお、日比谷線とは秋葉原以北で並行しており、一体構造で作られた区間も存在する。

 

終点から北側は中央環状線まで延伸する計画があるが、都市計画決定はしていない。

 

【  目黒線】

起点:港区一ノ橋jct

終点:品川区戸越出入口

全長:6.0km

 

目黒線を名乗りながら目黒区を通らない路線。この路線は用地買収でケチったらしく北方向にしか出入口がないため、この路線だけの利用が出来ない構造となっている。さらに他の路線とは都心環状線としか接続しないため滅多に渋滞しない。なお、終点は中原街道方面(荏原出入口)と第二京浜方面(戸越出入口)の2方向に分岐する。

 

終点から西側は第三京浜道路まで延伸する計画が存在する。

 

【  渋谷線】

起点:港区谷町jct

終点:世田谷区用賀出入口

全長:11.8km

 

 

都心から神奈川方面へ抜けていく道で、全区間がアジアハイウェイ1号線(江戸橋jct~トルコ・ブルガリア国境: AH1 )に指定されている。大半が六本木通り及び玉川通りに沿っており、渋谷以西は東急田園都市線と一体構造で建設された。日本の大動脈である東名と連絡する道であるため交通量が半端ない状況で、中央環状線が全通した現在でも全区間で渋滞する事がある。

 

終点から西側はそのまま東名高速道路へ続いていく。

 

【  新宿線】

起点:千代田区三宅坂jct

終点:杉並区高井戸出入口

全長:13.4km

 

東京都内を東西に貫く都民の生命線。この新宿線の該当エリアだけでも永田町や国立競技場、さらには都庁のある新宿副都心など日本の中枢を多く通るルートを辿っている。新宿以西は甲州街道の上を通るルートとなるが、手前にある参宮橋のカーブが90度曲がっているため、首都高の中でも特に事故が多くなる傾向にある。

 

終点から西側はそのまま中央自動車道へ続いていく。

 

【  池袋線】

起点:千代田区竹橋jct

終点:埼玉県戸田市美女木jct

全長:21.3km

東京都区間:起点~笹目橋(延長18.4km)

 

※この写真にある高架橋が池袋線

 

都心から埼玉方面へ抜けていく重要な路線で、関越道が首都高と繋がっていないためその連絡路としての役割を果たす。さいたま市中心部を高速で結ぶ唯一の路線であるためか、全線で4車線以上が確保されながら交通量が追い付いていない。なお、池袋線は首都高では珍しく小刻みに延伸しながら完成させた道路であり、着工から全通まで30年も掛かっている。もしかすると、周辺の人口密度だけならこの池袋線沿線が一番かもしれない。

 

熊野町~板橋の両jct間は中央環状線と重複するが、案内上では池袋線が優先される。

 

【  向島線】

起点:中央区江戸橋jct

終点:葛飾区堀切jct

全長:9.7km

 

 

隅田川沿いを北東へ進む路線で、東京都心の「東ゲート」としての目印となっている。隅田川とは両国jctを境に東西が入れ替わる。遮音壁が陸側にしか設置されていないため隅田川が一望でき、写真のように東京スカイツリーを横目に見ながらドライブを楽しむ事ができる。ただし、上り線では両国jctの手前で2→1車線となるため、ボトルネックとなって渋滞が多発する。

 

【  三郷線】

起点:葛飾区小菅jct

終点:埼玉県三郷市三郷jct

全長:10.3km

東京都区間:起点~小溜井引入水門橋(延長4.6km)

 

 

1985年の「つくば科学博」に合わせて開通した。都心から常磐道へ連絡する道で、足立区民の重要な足として機能する。都内の首都高の中では比較的新しい区間であり、加平出入口以北は線形が良いため80km/h制限となっている。

 

【  小松川線】

起点:墨田区両国jct

終点:江戸川区谷河内

全長:10.6km

 

都心から千葉方面へ抜けていく路線で、東京側における京葉道路のバイパス線として機能する。首都高では珍しくかなり直線的な道なりで、全区間が高架となっているためスピードが出やすい。ただし、上り線では向島線と同様に両国jctの手前で2→1車線となるため、ボトルネックとなって渋滞が多発する。

 

終点から東側はそのまま京葉道路へ続いていく。

 

【  欠番】

なぜか欠番となっている。京橋jctから東京高速道路への連絡路(案内上では都心環状線の一部)という噂もあるが、一方で湾岸線 B と見た目が近いので紛らわしさを防ぐためとも言われている。

 

【  深川線】

起点:中央区箱崎jct

終点:江東区辰巳jct

全長:6.0km

 

東京の下町を南東へ進む路線で、レインボーブリッジが開通する前は都心と湾岸線を連絡する唯一の高速道路だった。現在でも京葉線⇔都心エリアを最短で結ぶため重要度は高いが、小松川jctなどの代替路が整備された事もあり交通量自体はそれほど多くはない状況となっている。

 

【  10  晴海線】

起点:江東区東雲jct

終点:中央区晴海出入口

全長:2.6km

 

都内の首都高で最も新しく開通した区間。全区間が有明通りと並行しており、ルート的に豊洲及び築地市場関係者の利用を意識していると思われる。

 

現時点では晴海出入口が終点となっているが、都心環状線までの延伸計画がありすでに都市計画決定している。

 

【  11  台場線】

起点:港区芝浦jct

終点:江東区有明jct

全長:4.3km

 

 

1993年に開通した臨海副都心への連絡線。この道は何と言っても「レインボーブリッジ」であり、もはや東京の象徴として揺るぎない存在となっている。2003年には『踊る大捜査線』シリーズで「レインボーブリッジを封鎖せよ!」というタイトルの映画まで作られた。ただ、湾岸線からは両方向から通れるのだが、羽田線では北向きにしか繋がっていない。

 

なお、レインボーブリッジは実際には封鎖された事がない。時期によってはライトアップされる事があり、2020年に「東京アラート」が出た際には赤く光った橋が話題となった。

 

【  湾岸線】

起点:千葉県市川市高谷jct

終点:神奈川県横浜市金沢区幸浦出入口

全長:62.1km

東京都区間:舞浜大橋~多摩川トンネル(延長23.3km)

 

 

3つの都県を連絡する最も総距離が長い首都高速道路。全線6車線と非常に高規格で、起点から先は東関東道へ続くがこれも成田ICまで6車線となっているため、6車線以上の連続区間は100kmを超える。何だかんだ言っても羽田空港と直結するというメリットは大きく、空港リムジンバスの大半がこの湾岸線を走行する。他の首都高が狭いため、大型車のほとんどがこの湾岸線を通るように促される。

 

【  C1  都心環状線】

起終点:中央区江戸橋jct

全長:14.2km

 

 

羽田線と共に首都高として最初に開通した区間。名前の通り東京都心を回り込むような形となっており、その重要度から昼夜問わず車が行き交っている。川沿いは高架で建設されたが、中央区や皇居周辺では用地の関係からか掘削やトンネルで通過していく。かつては都心環状線をサーキット場のように暴走する「ルーレット族」が存在したが、3環状が整備されつつある今でも現れるのだろうか。

 

都心環状線のうち、江戸橋jct~谷町jctの内回りがアジアハイウェイ1号線( AH1 )に指定されている。また、標識ではかつて「環」と表記されていたが、中央環状線の整備に伴い「都環」と書かれたものに交換が進んでいる。

 

【  C2  中央環状線】

起点:品川区大井jct

終点:江戸川区葛西jct

全長:46.9km

 

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※この山手通りの下に中央環状線の山手トンネルが通る。

 

首都高速の2番目の環状線として2015年までに東側から順次開通していった。そのうちの大井jct~高松出入口の18kmは「山手トンネル」であり、高速道路としてのトンネルの長さはもちろん世界最長である。山手トンネルという名前の通り、山手通りの直下30mぐらいに道路が通っている。ほぼ往復4車線だが、他の路線との重複区間は片側4車線となっている。

 

【  S1  川口線】

起点:足立区江北jct

終点:埼玉県川口市川口jct

全長:13.1km

東京都区間:起点~中居橋(延長6.1km)

 

 

首都高としては昭和最後に開通した区間。都心から東北道へ連絡する道で、東京都へ入る首都高では唯一埼玉線である事を示す「S」が表記される。ただし、全区間が外環以南に位置するため、2012年までの料金体系は他の東京都区間と同等であった。全線で線形が良いので80km/hで走行できる区間が多い。

 

なお、川口線の開通によって、高速道路だけで本州を縦断できるようになった(1995年には九州道の全線開通で日本列島縦断が可能になる)。

 

【  八重洲線】

起点:千代田区神田橋jct

終点:中央区西銀座jct

全長:1.7km

 

東京駅の東側をトンネルで貫く路線で、南側は東京高速道路と接続する。出入口の中には東京駅の駐車場のみと接続する箇所があり、東京駅の重要性を感じさせる。なお、この八重洲線を介して東京高速道路を経由する場合、10分以内に再び首都高に入れば二重運賃を取られる事がない。ただし、日本橋の地下化及び東京高速道路の遊歩道化計画もあり、八重洲線が廃止になる噂が出ている。

 


 

こんな感じでしょうか。ちなみに、以前は東京都区間で700円の均一料金とされ、神奈川県区間とは別料金となっていました。しかし、2012年以降は都県の枠組みがなくなって、首都高全体での距離別料金(2022年以降は上限1950円)に移行する事となり現在に至ります。

 

今日はこれで終わります。なお、東京都の高速道路の一覧は以下のブログを参照して下さい。