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今日は「東武アーバンパークライン」こと東武野田線に関する内容を投稿します。
野田線は大宮から国道16号沿いを通り、東へ回り込むような形で船橋まで至る路線です。途中、柏でスイッチバックするため起点・終点で列車の方向が変わります。以前は普通のみの運転でしたが、2016年からは急行、2017年からは特急が走るようになりました。路線データは次の通りです。
【路線データ】
【全体マップ】
野田線は元々「千葉県営軽便鉄道」から始まり、その後「北総鉄道」⇒「総武鉄道」と名前を変え、1943年に東武鉄道と合併して現在に至ります。なお、現在の北総鉄道や総武線の前身企業とは無関係です。
各区間の開通年は次の通りです。
- 2014年から東武アーバンパークラインの愛称が設けられた。
- 全線開通時は船橋~海神の京成連絡線があったらしい。
- かつては西船橋への分岐線を建設して東西線と直通する話があった。
- さらに大宮以南では京浜東北線との直通構想があり、
現実的に考えられないのだが現在でも協議会が存在する。
車両
車両配置は次の通りで、東武スカイツリーラインから乗り入れるリバティを除けば全て6両編成です。
【6両編成】
8000系:16本、10000系:9本、60000系:18本
【3両編成】
500系:17本
- 本数は2023/3/18(土)現在。
- 500系(リバティ)は七光台ではなく春日部の車庫に配置されている。
- 8000系はすでに車齢50年を迎えている車両があり、2024年以降に5両編成で導入される新型車両へ置き換えとなる模様。
ダイヤ
現行ダイヤでは「アーバンパークライナー」を除き全て野田線内のみでの運転です。基本的にスイッチバックのある柏で運転系統が分離されますが、急行は日中こそ全線運用が存在します。一方の普通は区間電車も数多く、特に単線区間の春日部~運河では本数が少なくなります。
また、時間帯によっては車庫からの入出庫の関係で七光台発着が設定される事もあります。
【日中時間帯】
- 複線区間は8本/時で、単線区間が6本/時。
- 1時間当たりに急行が2本あり、普通は区間ごとに本数が上下する。
【朝ラッシュ時】
柏以北:最大14本/時
- 単線区間へ入線するのは10本/時未満。
- 基本的には普通のみであるが、大宮方面へ向かう区間急行が2本設定されている。
- 柏発着の急行が2本/時程度運転される。
【夕方~夜】
平均4~9本/時で、大宮~柏に限り特急・区間急行の設定があります。
種別・所要時間
大宮~船橋の所要時間は急行で75分、普通で97分(運賃830円)です。ちなみに、JRで行くと最短70分(運賃950円)となります。停車駅は次の通りです。アーバンパークライナーは後述。
2017年からはリバティ使用による有料特急「アーバンパークライナー」が運転を開始しています。停車駅は次の通りです。
【特急(アーバンパークライナー)停車駅】
(画像:東武鉄道)
- 現在は平日夜間のみの運転で、浅草行きは設定されていない。
- 東武スカイツリーラインでは6両編成で運転し、春日部で切り離した後は大宮方面と柏方面に3両ずつ分かれていく。
- 停車駅は基本的に急行と同じ(ただし、浅草始発は北千住~せんげん台がノンストップとなり、大宮行きは春日部~岩槻で各駅に停車する)。
- 野田線内のみの運用として、大宮発運河行き及び柏発春日部行きが1本ずつ、大宮~柏を走る運用が2往復設定されている。
アーバンパークライナーの料金は次の通りです。
- 適用区間(右側)の駅より先では特急料金なしでも乗車できる。例えば浅草始発の場合、野田線内のみで乗車の際は特急券が不要である。
【アーバンパークライナー利用の場合】
(現行時刻表)
https://www.tobu.co.jp/pdf/timetable/time-table_03.pdf?20230320
(北千住からの時間を比較)
【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】
※所要時間が短い順に並べ替えてある。
ちなみに、アンサイクロペディアの野田線の記事がかなり面白いので読んでみて下さい。
【アンサイクロペディアの記事】
しかし、なぜ「東武アーバンパークライン」なんて名前にしてしまったのだろうか…。野田線じゃ田舎臭いのは分かるのだが、「東京さくらトラム」や「南町田グランベリーパーク駅」並みのダサさはどーにかならんのか。
つづく