(N027)東京メトロ半蔵門線 | BLUEのブログ

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今日の内容は有楽町分岐線(豊住線)とも大きく関わる東京メトロ半蔵門線についてです。

 

 

半蔵門線は渋谷から皇居の北を回り、そこから東へ迂回して押上<スカイツリー前>まで行く路線です。全て各駅停車として運転し、今後分岐線を除けば唯一延伸の可能性がある路線です(都営地下鉄を含めると大江戸線にも計画がある)。路線データは次の通りです。

 

【路線データ】

 

【他社乗り入れ路線】

 

【全体マップ下矢印

 

車両基地は田園都市線の鷺沼駅の東側にあり、東急との乗り入れを終了したはずの日比谷線車両も新型の13000系を含めて未だにここで検査を実施しています。

 

他社路線の乗り入れは渋谷以西は田園都市線に入り、ほとんどが終点の中央林間まで直通します。押上以北は東武スカイツリーラインに入り、優等種別(急行準急)として久喜・南栗橋まで直通します。

 

なお、東武は2017年のダイヤ改正で快速区間快速を廃止にしたため、半蔵門線直通の急行が「無料」最速達列車となっています。初期の通勤準急区間準急といった準急運用しかない時代とは大きく変わりました。

 


 

各区間の開通年は次の通りです。

 

  • 東急田園都市線とは新規開業時より直通運転を開始している。
  • 2025年までに田園都市線を含む全駅にてホームドアが設置される予定(東武を含めると久喜・南栗橋まで予定あり)。
  • 押上駅と東武のとうきょうスカイツリー駅は同一駅として扱われている。

  延伸計画

 

半蔵門線には松戸までの延伸計画があり、押上駅の2・3番線はこの計画を想定したホームとなっています。押上から先は四ツ木駅(京成とは別の位置)で東京8号線(住吉~四ツ木で重複)の野田市方面と分かれた後、概ね国道6号の下を通るルートとなるでしょう。

 

また、住吉駅は2・3番線が留置線となっていますが、これは有楽町分岐線である豊洲~住吉(通称:豊住線)の建設に伴う用地です。なお、豊住線は近く事業化され、2030年代半ばの完成を予定しています。

 

豊住線は10両ホームで建設される予定なので、完成すると押上発着あるいは東武スカイツリーライン直通が設定される可能性が高いです。ただし、和光市以西の東武東上線へ行く東武⇔メトロ⇔東武の運用はないと思われます。

 

なお、東武伊勢崎線は館林駅まで10両ホームとなっており、館林発着の半蔵門線直通運用の設定は物理的に可能です。なお、日光線(南栗橋以北)に関しても一部は10両対応のホームになっています。

 

  車両

 

現有車両は次の通り(乗り入れ車両含む)。随時更新予定。

 

【10両編成】

(東京メトロ)

8000系:8本、08系:6本、18000系:11本

(東急)

5000系:18本、2020系:30本

(東武)

50000型:2本、50050型:18本

  • 本数は2023/3/18(土)現在。
  • 運用記号は東京メトロが「S」、東急が「K」、東武が「T」となっている。
  • 2020年に18000系が落成し、将来的には8000系の全編成を置き換える計画となっている。
  • 東急は2020系を順次導入する予定で、2023年1月までに8500系の全編成を置き換えた。
  • 東武50000型は東上線からの転属車で、地下鉄乗り入れ機器を新たに搭載した。

なお、半蔵門線は他の路線よりも車両限界が狭く、東武50050型は他の50000系(及び転属してきた51008・09F)より車体幅が30mm狭くなっているといった特徴があります。ただし、住吉~押上は有楽町線規格で建設されているため、この区間だけは50070型はもちろん特急型の「リバティ」も物理的に入線する事ができます。将来的に豊洲~押上間は色んな車両が見られるかもしれません。

 

  ダイヤ

 

現行ダイヤではほとんどの電車が渋谷駅からそのまま東急田園都市線に入ります。いずれの運用も半蔵門線内は各駅に停車します。

 

行先は渋谷方面が基本的に長津田か中央林間行きで、メトロ運用の一部が鷺沼行きとなっています。押上方面はラッシュ時を除けば、押上駅到着時で押上止まりと東武線直通が交互に来るように設定されています。

 

【日中時間帯】

(東急線方面)

 

(東武線方面)

  • 両方向共に5分間隔(12本/時)。
  • 押上発着と東武線直通が交互に走るパターンで、全列車が田園都市線まで直通する。

 

【朝ラッシュ時】

清澄白河発着が多く設定されており、時間帯によっては直通先での優等種別が準急しかない事もあります。

 

押上方面:最大26本/時(東武直通が8本)

  • 東武への直通のうち、2本は全区間で準急として運転する。

渋谷方面:最大22本/時(東武直通が8本)

  • 一部はS運用の鷺沼行きが存在する(いずれも半蔵門線内始発)。
  • 東武からの直通のうち、4本は全区間で準急として運転する。

【夕方~夜】

平均12~18本/時であり、渋谷方面の方が本数は多いです。

 

なお、渋谷駅には2面3線化計画があり、これが完成すると田園都市線への直通運用が減少する事が予想されます。ただし、これを実施しなければ住吉~押上が日中でも銀座線並みの過密ダイヤになる可能性が極めて高いため、少なくとも渋谷駅再開発が終わる2027年までには何らかの動きが生じているでしょう。

 

  所要時間

 

渋谷~押上の所要時間は29分(運賃260円)です。ちなみに、銀座線⇒都営浅草線(新橋または日本橋乗り換え)で行くと35分(運賃330円)となります。各区間の所要時間は次の通りです。

 

(全体図)

 

【各区間の所要時間】

 

【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】

※所要時間が短い順に並べ替えてある。

 


 

ちなみに、半蔵門線は駅こそ最も少ないものの他の東京地下鉄12路線全て接続する唯一の路線で、横浜市営地下鉄を含めてもグリーンライン以外は全て「直接」乗り換えられる大変便利な路線です。まあ、ブルーラインに乗るためには田園都市線のあざみ野駅まで行かなければいけないのですが(笑)。

 

では、これで終わります。それにしても東急線内はもとより東京メトロ側でもスカイツリーへの案内があまりないのが気になる。東京スカイツリーまで一直線!押上<スカイツリー前>まで○○分みたいな広告ぐらいあってもいい気がするのだが。

 

つづく