今日は、急遽N社の臨時監査があった。
事の発端は、N社のユーザーでのクレーム。
N社は隣国にも、別会社で工場を持つほどのメーカーで、今回はその隣国の工場から同国の大手企業に納入した製品でのトラブルらしい。
その製品に当社の製品も使われているので、トラブルの要因の一つとして当社の製品にも疑いの目が向けられた訳だ。
で、N社の日本の工場からと、わざわざ隣国の工場から責任者が調査のために来社した次第。
しかし、そのN社のユーザーで起きているトラブルの内容が今一、はっきりしない。
海外と言う事もあるが、どうも情報が錯綜しているようだ。
N社も、当社の製品よりも、ユーザーでの使用方法に何か問題があったのではとの疑念を抱いているとの事。
が、N社のユーザーは、今や世界にその名が知られる大企業。
そこを相手に無実の証明をしなければならない・・・
無実の証明ほど、難しいものはない。
まずは、何かにつけて、エビデンスを要求される。
要は、その製品が正しく作られた証拠を示せと言う訳だ。
で、証拠となる記録やデータを提出すると、そのデータの信頼性を示す根拠を示せと言う。
例えば、1ロットに2つのサンプルを抜き取って検査をして、そのロットを合格と判定するとしよう。
そのデータを元に出荷検査では異常はなかったと言うと、1ロットにつき、2つのサンプルを検査する事で、ロット全体の製品が全て合格と判定できる根拠を出せと言う具合なのだ。
マジで、ブチ切れそうになる。
こちらが1ユーザーとして、そのメーカーの製品を買ったとして、付いてくる保証書は大抵は1年間。
その保証書に、保証期間が1年間の根拠なんて、書いてねぇじゃないか
それどころか、誤った使用方法や取り扱いの不注意で生じた故障は保証対象にはならない。
こんなのありか((o(-゛-;)
納入業者には、無理難題をふっかけて自社の工程に変更点があったかどうかは一切、開示しない。
更に、自社製品については、分厚い取説に小さな文字で注意事項を書き込んで、自己防衛を図る。
今回の件は、長期戦になるな。
やむを得まい。
この世は
強い者が栄える
ためにのみある!