初売りに行ってきた。狙いはコンパクトのデジカメ
で、買ったのがSonyのCyber-shot DSC-W350。
後継機の380が発売されているので、在庫品限りで、安くなっていたので買っちゃいました。
これまで使っていたのが、同じ系列のDSC-W30。
幅は同じ位だが、厚みと高さが小さくなっている。画素数は6MGから14.1MGへアップ。
ズームが広角側に伸びて3倍から4倍ズームに。
筆者がこのCyber-shotのDSCシリーズを選んだ理由にレンズがある。
元々、銀塩で写真を趣味にしていたが、その時の愛機がミノルタのαシリーズ。
現在では、コニカミノルタを経てSonyに受け継がれている。
後、サブ機としてコンタックスのG1を使っていた。
コンタックスと言えば、Carl Zeiss(カール・ツァイス)のレンズが代名詞となる名機だ。
実際にG1の写りはコントラストと色再現に優れていた。特にアンダー気味の写りは秀逸だった。
また、逆光に強いのもツァイスの特徴だった。
G1の前には京セラのTDと言うコンパクトカメラを使っていた。このカメラにもツァイスのレンズが使われていて、ネガで撮っても、色の再現の違いが分かるほどのカメラだった。
このTDは後に母親の旅カメラとして使われることになったが、一緒に行った人から写真がきれいと言われるくらいに写りが違うカメラだった。
で、最初のデジカメを買う時もレンズを気にした。デジカメの場合は、画像エンジンの性能も大きいのだが、どうしても銀塩をやっていたものから見ると、その辺が今一良く分からないので、まずはレンズからと考えてカメラ選びをした。
そこに登場したのが、ツァイスを使ったSonyのサイバー・ショットだった。
DSC-W30を買おうと決めて行った時に、実物を見てちょっと気になった点があった。
レンズ周りにはCarl Zeissの文字とレンズ名のVario-Tessarのロゴが。。。
ただ、あれがない。ツァイスレンズを名機足らしめるT*(ティー・スター)のロゴが・・・
T*コーティングと言って、レンズでの反射を抑え、コントラストや写りを良くする特殊なコーティングがされている。このコーティングがされているレンズのロゴの後には必ず赤字でT*の文字が入る。
先に書いた京セラのTDのTも、このT*から取られたネーミングだった。
ところが、サイバー・ショットのレンズには、このT*が付けられていない。と言うことはT*コーティングが使われていないことになる。
取りあえずは、買って使ってみることにした。不安は的中した。
中央付近のピントの合った部分の写りには文句はない。解像度もコントラストもツァイスを名乗ってもいい。。。だが、周辺に行くにつれて像がボケると言うか、流れるように乱れるのだ。そうは言っても4切サイズにプリントして分かる程度ではあるが・・・
また、逆光に著しく弱い。フレアーの出まくり ハレ切りしてやらないと逆光の撮影は無理
ツァイスはT*コーティングがあってこそのツァイスだと言うことを改めて思った次第。
まぁ、コンパクトのデジカメに、そこまで期待しちゃあいかんのですが・・・
ただ、普通のスナップや、ブログ用の写真を撮る分には何ら問題はない。弱点が分かれば、それを補って撮れば良いだけだから。
決して、Sonyのサイバー・ショットが他より劣る訳ではないので誤解のないように。
でなければ、また同系列のデジカメを買いません(笑)
本物のツァイスの味を知ってしまった人間が、ツァイスの文字に惹かれて、手にするとちょっとがっかりすると言う話でした。
そう言えば、後継機のDSC-W380には、Gレンズが使われているのが一つの売りのようです。
Gレンズとは、ミノルタ時代の一眼レフ用の高性能レンズに付けられたレンズの名称です。