小説『BUTTER』感想 | きょうこの部屋

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アラフォーの働く母です。読んだ本や漫画、観たドラマや映画のレビュー、2017年生まれの4歳男児の子育て、たべたものについての備忘録としてブログにまとめています。

 

前から小説をガンガン読むタイプではなかったのですが、出産後は小説からかなり遠ざかっており、年に一冊くらいしか読めてません。

 

そんな中話題の柚木麻子さん著『BUTTER』読みました。いつから読んだのかな。4か月くらい?😂空き時間にだらだらと…。

 

柚木さんの小説は雑誌『文藝』のシスターフッド特集で短編を読んだことがありました。コロナ禍の子育ての閉塞感をいい感じに昇華したシスターフッド小説だった気がします。タイトル失念しました。

 

本題の『BUTTER』ですが、なんかあまりハマらなかったな。主人公の里佳が不器用だけど真面目な優等生、容疑者のカジマナが手料理で男の胃袋をつかんで弄んでいたふくよかな女、ってなんだか少女漫画みたいなキャラが対峙してて。

 

一番読みどころあったのは里佳の親友、玲子が暴走するところでした。彼女は他のキャラより読めない感じはあった。でも、全体的に事件らしい事件が間接的に描かれているばかりで、ある人物の死や、ベッドシーンもあっさりしてて、「これで終わり…?」感が否めない。

 

昔、名脚本家の山田太一さんがインタビューで殺人やセックスを書かない、と言っていて、なぜかというと、それらは簡単に話を刺激的にしてしまうから、というような旨を話していました。

 

でもこの小説の場合、どっちも描きながらストーリー刺激を与えていないような感じがしてしまった。

 

たぶん英語で読んだら全然違う読み応えがありそうです。

 

もう一つ川上未映子さんの小説も積んだままなので読もうと思い出しました…。

 

 

☝️これはBTSの"Butter"