第21話|“あれ…今日、いつもみたいに全然ダメじゃない?”
〜時間が経って気づいた、小さいけど私には大きかった違い〜
正直、
最初につけた瞬間は
「人生変わった!」みたいな感動ではありませんでした。
むしろ、
軽い。
思ったよりカバー力はナチュラル。
……これ、大丈夫かな。
そんなふうに、
少し疑いながら見ていた気がします。
今までだって、
塗った直後だけなら
「今日いいかも」と思ったことはありました。
でも問題は、
そのあと。
時間が経って、
マスクをつけて、
そして結局、
“あぁ…もう全然ダメ”
私はその流れを、
本当に何度も繰り返してきました。
最初ちょっと期待して、
でも毛穴落ちして、
崩れて、
マスクについて、
また残念。
だから今回も正直、
「はいはい、このあといつもの“やっぱりダメでした”が来るんでしょ」
そんな気持ちは、
どこかにありました。
本番はここから。
そう思っていました。
そして、
しばらく経ってから。
ふと、
“あれ…?”
もちろん、
毛穴ゼロとか、
完璧とか、
そういう話じゃない。
でも、
“あれ…今日、いつもみたいに一気に全然ダメじゃない?”
そう思ったんです。
これ、
私の中ではけっこう大きかった。
今までは、
時間が経つほど
「あ、きた…」
っていう、あの残念な崩れ方がわりと早かった。
でも今回は、
少なくとも
“もう全然ダメ”
そこに一気に落ちる感じが、
少し違う気がした。
劇的に別人、
というわけじゃない。
でも、
何を使っても
“期待しては結局ダメ”
を繰り返してきた私には、
“あれ…まだここで踏みとどまってる?”
その違いは、
思ったより大きかった。
しかも今回は、
厚塗りで無理やり隠した感じじゃなく、
少量で、
最初から“崩れ方”を意識していた日。
だからこそ余計に、
もしかして私が欲しかったのは、
“完璧に隠れること”より、
“時間が経っても、いつものように一気に絶望しないこと”
そっちだったのかもしれない。
もちろん、
まだ初回。
まだ様子見。
でも少なくとも、
“また今回も全然ダメ”
それだけじゃなかった。
劇的じゃない。
でも、
だからこそリアル。
この日最初に感じたのは、
“もしかして今回、
いつもの絶望より少しマシかもしれない”
そんな、
小さいけど、
私には意外と大きな違いでした。