さて…今日はシビアなニュースが出ているので真面目に行きましょう。
そのニュースとは…
「過労死による自殺」
↑これが労災認定されたとかなり扱いが大きくなっている件です。
どこででも見られると思うので、ニュースの詳細はここでは述べません。
「電通」「東大卒」「美人」というキーワードがあるからなんでしょう。
ちなみに、未遂も含めると労災認定された「過労自殺」は2015年度で93件。
認定自体は昔より、はるかに増えています。
で、
まぁ、報道のとおりだと仮定して…
この電通というモラルもないブラック企業が若い社会人を死に追いやったのが本当だとすると、怒りを禁じえないわけです。
怒っていてもしょうがないんで、日本の大手メディア界の頂点に君臨する電通というこの企業が「なんぼのもんか?」書いてみます。
ツイッターなんかで電通とグーグルとの対比が載っているのでグーグルとの比較にします。
今回の電通は残業時間、105時間とかいう数字が出てきますが、自殺された本人のツイッターから実は200時間?という説も…
この電通、「コネ入社」というスポンサー企業の役員なんかの子弟を「人質」のごとく入社させます。
そして、電通という「ブランド」企業の社員にさせるかわりに、コネ入社の親族のスポンサー企業からの広告受注を確かなものにしているようにも見えます。
人質なんて戦国の世の中かよ…と思わず苦笑いさせられそうになります。
労働時間は前述のとおり、電通はめっちゃ多いです。
で、グーグルの方は「週休3日もしくは1日6時間」です。
次は収益性を見るためにROEでも見てみましょうかね?
ROE(株主資本利益率)というのは、企業の収益性を測る指標です。
株主資本(株主による資金=自己資本)が、企業の利益(収益)にどれだけつながったのかを示します。
数字が多いほど収益性は高いといえます。
世界一の投資家といわれているウォーレンバフェットなんかが投資対象の優良株を発掘するときの結構重要な指標になったりしています。
電通は8.13%(連結)、グーグルは14.99%。
グーグルに戻りますが、労働時間はかなり少ないですが、収益性は倍近く違いますよね。
まぁ、これが日本の中での絶対的存在の「電通」とグーグルとの差です。
インパール作戦をやった旧帝国陸軍と少人数でビンラーディン殺害作戦を実行したネイビーシールズくらいの差かな?
残念ながら、「ど根性」では勝負にならないようです。
明け方まで仕事をしようが、休日を返上しようが、効率化された労働環境で密度高く働いたほうがよっぽどいいみたいです。
悲しいかな、これが現実ですね。
我々は金融という商品を扱っているんですが、日本と世界との差は途方もなく開いているように感じます。
バブル期は日本の金融機関が世界を席巻していたんですが、今は見るも無残です。
「ど根性」では、どうにもなりません。
金融の世界でも日本は何周も周回遅れにされていて、さらに広がるように感じます。
悲しいですね。
それでは。