韓国語中級〈語彙〉 | まみんのブログ

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東京ドーム公演まですることもないので、韓国語の勉強でもしましょう。


以前、入門から初級の学習について触れました。
初級を一通り終えると、その先の勉強法について行き詰まる方もいらっしゃると思います。

今回は中級へのステップについての経験談です。


初級のテキストは選ぶのに悩むほど多くありますが、中級になったとたん激減します。

中級と初級の圧倒的な差は、まず語彙力です。中級では、新聞や雑誌の記事ならだいたい読める程度を目指すと良いと思います。


語彙力と言うと、ひたすら単語を覚えるのが近道ではありますが、一日に何十個も覚えようと無理をするより、数個でも確実に覚える方をお勧めします。



単語の覚え方の例を数点挙げてみます。


①漢字語を中心に

韓国語の表記はハングルに統一されるまで漢字を併用していました。元々は漢字である「漢字語」は、日本語の漢字の音読みと類似したものが多く、日本人ならではの覚え方です。

まずは一つの漢字から覚える方法。

例えば「심」(心)という漢字から、심장(心臓)심리(心理)안심(安心)감심(感心)など。
日本語の漢字と違い、一つの漢字につき一つの音読みが原則なので、心=심と覚えてしまえば良いわけです。


そしてしりとり形式で覚える方法。

계산(計算)→산수(算数)→수학(数学)→학업(学業)→업무(業務)

これは意外と覚えられます。
ただし、リズムに乗って覚えてしまい、「業務」という単語を思い出すまでに最初の「計算」から言い始める人を見かけたことがあります。ラッパーですね。


もう一つ、同じ読み方の漢字語を覚える方法。

「社」「写」「謝」「斜」「舎」などは全部「사」(サ)と読みます。
こうすると一定の法則がわかります。
日本語の音読みで「しゃ」と読むものはだいたい사になったり、韓国語にはない「つ」の音はだいたいㄹで表されます。

発(はつ)→발
決(けつ)→결
骨(こつ)→골
没(ぼつ)→몰

全てにあてはまるわけではないので、あくまでも一例です。


名詞は特に漢字語が多く、意味も用法も日本語とよく似ています。



私は中国語も話すので、漢字に関してはどうしても日中韓で比較してしまいます。

日本語と韓国語の漢字に共通点が多いのに対し、中国語ではぜんぜん違う漢字が使われていたりします。

三国で意味も発音も同じなのは「茶」と「山」しか思い付かない…



次に、主に用言の暗記方法についてまとめます。

②反対語で覚える

덥다(暑い)⇔춥다(寒い)
오르다(上がる)⇔내리다(下がる)

体言でも、위(上)⇔아래(下)など、単純ですが、意味と発音をセットで覚えるには良いと思います。


私は、特に動詞の場合、自動詞と他動詞を一緒に覚えました。

보다(見る/他動詞)と、보이다(見える/自動詞)
걸다(かける/他動詞)と、걸리다(かかる/自動詞)


日本語の「~する」にあたる하다動詞は、日本語同様、名詞を動詞化している場合が多いので漢字語を覚えてしまえばもれなくついてきます。わざわざ覚える必要はないと思います。



用言で注意したいのは、変格活用です。

語幹の終結パッチムがㄹ、ㅅ、ㄷ、ㅂの単語の変格活用と、으変格、르変格があります。
これらは語幹の後に続く語尾によって特殊な活用をするのですが、話しているとき、「え~っと、これはㄹ変格活用だから…この語尾の場合は~」と考えながら話しているわけではありません。


覚えるなら、原形と共に「変格させた形」で覚えるのが良いと思います。

変格活用に慣れたら、逆に「変格しない単語」を覚えたほうが早いです。例外のほうが圧倒的に数が少ないので。

ㄷ規則活用なら닫다(閉める) 받다(受け取る)

ㅂ規則活用なら입다(着る) 잡다(つかむ)

ㅅ規則活用なら웃다(笑う) 씻다(洗う)

変則的に活用しない一例です。
活用が間違っていてもなんとなく通じるので、失敗を恐れずにどんどん話してみてください。

日本語でも、「駅、東京、どこますか」と語順も語尾の活用も間違って聞かれても、東京駅の場所を聞いているなとわかりますよね。

私なんて韓国語で「在米韓国人のキムさん」と紹介するところを、「在米アメリカ人」と言ったり。それじゃ普通のアメリカ人じゃないですか。



語彙は、ただ暗記しているだけではなかなか実用として身に付かないものです。

生活に困らない程度には話しますが、私もまだまだ勉強中で、専門的な話題や修飾的な表現をするときは、かなり考えながら言葉を選びます。

そう難しくもないのになかなか覚えられない単語というのがあって、同じ単語で何度も辞書を引きます。

そのたびに「コレこの前も調べたのに…キー!」と、情緒まで不安定になるしまつ。
自分を戒めるために、そのページを破り捨ててやりたい。

が、後で絶対後悔するのでそのページに気持ち悪い柄の付箋を付けてます。

完全に頭に入ったら、その気持ち悪い付箋が取れるのです。


さんざん語彙を増やせと言っておいて、さっそく裏切って申し訳ないのですが、私は黙々と地道に単語だけを暗記するのが苦手です。

主に文章を読みながら、わからない単語を調べる方法をとっています。


大好きなストーリー「美女と野獣」
本は韓国の書店で購入しています。


実用書もおすすめです。


日本の有名な漫画はだいたい翻訳されています。日本語と見比べるのもおもしろいです。