友人から一つ怖い話を聞きまして、面白かったのでブログに書こうかなと思い、今回は怖い話をすることにしました。
もう少し早い季節にやるべきですし、全然ブログの趣旨にあっていないですが、個人的にやりたくなったのでやります。面白いなって思ったらこれからも続けます。
では始めましょう。
この話をしてくれた友人、仮にAくんとします。彼が小学5年生の頃の話です。
彼とは大学で出会った友人で、私と同い年ではありますが、当時の彼を私は知りません。
当時のAくんの楽しみは、放課後に近くの公園で友達数人とサッカーをすることでした。遊び程度ではありましたが、毎日のようにやっていたそうです。
夏休み間近の7月上旬のある日、Aくんとその友人たちが学校から帰る直前に大雨が降り出しました。止む気配がないので、その日はサッカーを諦めることにしました。
Aくんの帰り道にいつもサッカーをする公園があるのですが、雨に降られて全面水たまり状態で、これは無理だとAくんも思い、その日はおとなしく家に帰りました。
翌日、昨日とは一転快晴で、とても暑くなり、Aくんは「これなら放課後には公園の水たまりも乾いているだろう」と、一日中サッカーをしたくてしょうがない思いでいっぱいでした。
放課後、公園の水たまりは予想通り乾いており、Aくんは思い通り友達とサッカーが出来ました。しかしサッカーを楽しむ中で、Aくんはあることに気がつきました。
「一カ所だけ水たまりが乾いていない。」
1m四方くらいの水たまりが一つだけ乾かずに残っていました。けれどその水たまりは木の陰に出来たものだったので、日が当たらなくてまだ乾いていないのだろうと、それほど気にせずにいました。その水たまりの方にボールが転がってしまうと濡れて煩わしいくらいでした。
翌日、Aくんが登校する時に、いつもの公園の側を通ると、昨日残っていたあの水たまりがまだ乾いていないことに気がつきました。もう雨が止んで24時間以上経つのにおかしいなと思いながらも、学校に向かいました。
しかし、その日の放課後サッカーの時もまだ水たまりはありました。次の日も、その次の日も水たまりはありました。
そして夏休み。Aくんは初日から遊ぼうと、いつもサッカーをする友達の1人の家に遊びに出かけました。自転車に乗って出かけました。ワクワクしてシャーっと自転車を走らせ、いつもの公園の横を通りました。
その時のことです。あの乾かない水たまりのを両足で踏むように、スーツ姿の40代くらいの男性が上を向いて立っているのが、Aくんの目に飛び込んできました。Aくんが何だろうと思う間も無く、その男性はギョロッとAくんの方に顔を向けました。その瞬間、Aくんは自転車のコントロールを失い倒れてしまいました。
視界がぐるっと回って、怪我をしましたが態勢を立て直しました。気になってフッとあの水たまりの方を見ると、スーツの男性はいなくなっていたそうです。
水たまりは翌日にはすっかり乾いていました。Aくん曰く、男性の顔は怒りの形相で、今思うとちょっと怖いとのことです。また、あまりにも一瞬でその場から跡形もなく消えてしまったので、お化けかとしれないと思っているそうです。
Aくんの10年以上前の、しかも幼い頃の記憶なので、この話が本当のことなのか、はたまた夢と混同してしまっているのかはわかりません。
聞いていて、個人的に少し怖いなと思ったので、Aくんからお話を頂戴しました。
次回があるのかないのか…たぶんある!