長男が地元強豪クラブチームに入って1年が経つので、クラブに対して思った事や感じた事を書いてみます。


私が個人的に思った事は以下

①基本的に上手い子たちを中心に動く。


これは上手い子たち集団がやれる事を中心に練習を組んでいくといった感じです。

うちのチームでは神7的な上手い子たちがいて、その子達が課題をクリアしていくと、次なるステップにみんな強制的に上がっていく感じです。できない子がいてもそれを待つ感じはないです。

あとコーチの声かけも、できてる子やできた子にはありますが、できていない子にはありません。

しかしできないからと言って怒られたり、嫌味っぽい事を言われる事もありません。

うちの長男も最初の半年くらいほとんど声かけありませんでしたが、上手くなってきたら声かけ急に増えました。



②技術的に足りない子がいようと、そこに対する特別なサポートはない。というか基礎練は自主練などで補うのがジュニアサッカーのセオリー?


①と被る感じですが、技術的にまだまだでもそれを捕捉するような声かけや別メニューはありませんでした。

なのでできるようになる為には自主練などで補うしかありません。

低学年なので、最初はみんなでみっちり基礎練からスタートみたいに勝手に思っていたのですが、そんなに時間を割く感じではありませんでした。

強豪チームということである程度基礎ができているってのは前提とした感じなのかもしれません。


③AチームとBチームのメンバーの入れ替えは公正


これに関してはけっこう公正で迅速な感じです。

あの子調子いいなー、上手くなったなーって思う子は割とすぐにAチームに上げられています。逆に言えばBに下がる子もいるって事ですが。


④練習試合の出場時間やポジションはみんな平等



TRMの出場時間はしっかりとみんな平等で、上手い子だからと言って沢山出るとかはありません。


ポジションも固定とかはなく、みんな満遍なく回しています。

大会はさすがに結果を重視するので、出場時間の差は出てきます。



こうやってみるとすごくドライで淡々とした印象ですが、チームメイトはみんな仲良くやっていますし、AだからBだからとかで上下関係も今の所ありません。


保護者の方もいい方ばかりで、Bチームだけの試合の時もAチームメンバーの多くは親子で応援に来てくれて嬉しい気持ちになります。


Aチーム、Bチームとか低学年で分けられるのはどうなんだろ?って最初は思いましたが、③のように入れ替わりは公正で頻繁にあるし、逆にあのくらいできるようになれば自分も上に上がれるっていうのはわかりやすい環境だと思うので、モチベーションも保ちやすいし、意外に不満はたまらないのかもしれません。


でも正直最初はとても戸惑ったのも確かです。


みんな同い年の子達ですが、サッカー経験はバラバラ。


神7の子達は既に2年、3年と本気でやっている子がほとんどで、うちの長男なんかは入ったばかりの頃は素人に毛が生えたようなレベル。


そんな状況で①のように、上手い子が基準の練習になるので不安しかなかったです。


まして私はサッカー経験もなく、全くの素人なのでほんとにこの業界のセオリーとか、子供の成長の仕方もわかりません。


ついていく為には自主練やらスクールに通ったりなどを各々でしなければいけないとか全くわかりませんし、どこまでサポートするべきかっていうのも手探りな状態でした。


しかも今年のチームメイトは例年に比べるとかなりレベルが高く、粒揃いと言われているので、より顕著だったのかもしれません。


まとめると色々とネガティブに映る部分もありますが、うちの長男の場合はこの環境だからこそサッカーにハマった気がします。


みんな自立していて、主張ができる強い子達が揃っているこのチームを、単純にカッコいいとリスペクトしていました。


同時に強烈に負けず嫌いな部分があるので、かなり悔しさがあったのも間違いなく、頑張って上手くなってやるという気持ちに大きな火がついた1番の要因だと思います。


もしもう少し緩い雰囲気のチームで、最初から褒めてくれるチームにいたらおそらくここまで努力する意識は身につかなかったのではないかと。


だからといって万人におすすめできるスタイルなチームなわけではないですね。


うちには次男がいますが、このクラブに入れるかというと、次男の性格ややる気次第かなと。


もう少し実力的に劣る子達にも声かけや励ましがあれば迷わずいれようと思うのですが、そもそも練習についてこれない子は求めていないのかもしれません。


最近クラブに入ってきてる子も元々違うチームで主力級の子、もしくは自チームのスクールで目立っている子をスカウトみたいな感じで全くの初心者は入れない状況に近いです。


それを考えると0から教えるっていうのはスクールの役割で、クラブの役割はそれ以降の成長を求めている子を育成するのが前提なのかも。


なんの考えもなしで強豪クラブに入れた私はなかなか無謀だったんだろうな。


あと個人的に思ったのは、強豪チームに所属して、質のいい練習でみんなうまくなるというより、上手い子が集まってきて、そこから競争で成長しているっていう要素の方が強いと思います。


なんで無理に強豪チームに入れる必要なんてないし、その子の成長にあったチーム選びでいいと思います。


TRMなんか見てても他チームで上手い子もたくさん見かけます。


ジュニア世代なんてやる気さえあればどこでも上手くなれると思います。


そのやる気が続く場所がその子にとって1番の環境じゃないかと。


強豪チーム全てがうちのクラブのような方針ではないとは思いますが、どこも実力主義的な部分は強いと思うので、たとえ低学年でも平等にみんなを伸ばしてもらえるという幻想は持たないでおいた方がいいかもしれません。


というかAチーム目線とBチーム目線では平等って思う部分は噛み合わないと思うので、着地点として今のような方針が妥当なのかもしれませんね。