私の地元中学はなかなかサッカーの強い中学でした。


今はクラブチームが隆盛を誇っていますが、私の頃はまだまだ部活がメインで、クラブチームなんてほとんどありませんでした。


私自身は部活はバスケをしてましたが、仲のいい友人はサッカー部が多く、よく休み時間なんかは一緒に蹴ったりしていました。


素人と蹴っているので基本は手を抜いていますが、休み時間も終わりに近づき、自チームが負けていたりすると、さすがに負けず嫌いが発動するのか、いきなり全開で点を取りに来るわけですが、まあ上手いのなんのって感じでした。


私の1世代上は全国3位。私の代も全国大会にでていて二回戦で敗退しましたが、全国優勝チームとPK戦にもつれ込むまで追い詰めていました。


レギュラーには県トレがごろころいて、その上のブロックトレセンも数人、ナショナルトレセンもいました。

ナショナルトレセンだった彼は、後に地元J1下部のユースに入り、トップ昇格してプロになりました。

今でもよく飲みに行く悪友でもあります笑

彼の他にも私の地元からは知っているだけでも4人ほどプロになっていたはずです。


よくよく考えるとかなりすごいですね。


私から見ても県トレセンに選ばれている選手達はかなり上手かったですが、それ以上のカテゴリーに選ばれている選手は圧倒的な長所がみんなあるように感じました。


悪友は圧倒的な体幹と瞬発力があり、バカでかい外人選手も蹴散らしていました。

特に初速が早く10m世界大会があれば優勝できると言っていました笑


そんな彼とは本当によく遊んでいたし、試合なんかもよく見に行っていました。

プロになるくらいだし相当練習していたんだろうと思いますよね?



自主練とかしてるの見たことありません笑



なんならどうやって夜に家を抜け出して、遊びに行くかばかりを考えていました笑


普段のチーム練習をサボったりはしていませんでしたが、ストイックな感じではありませんでした。


高校に入りJ下部のユースに入ってからも、練習したくない、もう辞めてみんなと遊びたいわーって常々言っていました笑


でもなんやかんやでトップ昇格までいき、プロとして大成はできませんでしたが、サッカーだけやって食っていく数年間は誰でもできる経験ではないし特別な時間だったと言っていました。


そんな彼が辞めずに続けられたのは親御さんの力だなと思います。


厳しい親御さんではありませんでしたが、自分で選んだ道なんだからせめて高校3年間は本気でやりなさいと常々言っていた思い出があります。


彼の場合はその後の人生を見てもこの時辞めないでほんとによかったなと思います。


正直この悪友以外にもプロを狙えるような才能のある地元の仲間もいましたが、高校に入ってすぐに辞めてしまうパターンがけっこう多かったです。


そしてその後はグレてしまって、完全に道を間違えて行った仲間も多々います。


中学までは華々しいキャリアを築いていったのに、サッカーを辞めたらそれも全て0に感じてしまうのでしょうか?


グレなくてもなんだかいつまでも過去の栄光にすがっている友人もいました。


私的にジュニアユース年代で上手く行っていた子ほどユース年代って人生のターニングポイントだなと思います。


ちなみに悪友ともう1人ずば抜けたエースがチームにいました。ジュニア年代からずっと地元のスターで中学卒業後は県外の超強豪校からスカウトがきて鳴り物入りで入学。


誰もがあいつなら強豪校でも絶対レギュラーだろって思っていましたが、3年間で一度もレギュラーになることはなく、最後の大会はもはやベンチ外でした。


そんな彼には厳しい3年間だったと思うのですが、帰省した時に話していたのは上には上がいる。自分なりにやり切ったし、結果はしょうがない。後悔はないよと言っていました。


サッカーで結果を出すのも大事ですが、結局は長い人生のほんの一部。

上手くいかなくてもいい経験にできるようには支えていきたいですね。