【BLCD感想】500年の営み(2013年/山中ヒコ/小野友樹×鈴木達央)
中学校時代の回想もお二人が演じている。好感!!
ラブストーリーというほどハッキリした話でもなく、長いスパンのゆるやかな繋がりを描いたSF。世界観を掴むために原作既読をおすすめする。
大学時代にバーで再会してからの、少し若い二人の幸せが滲む声があまりに温かく、この後の展開を思うとつらい。
両親のホログラムを見せられて嗚咽する寅に、妙に穏やかな声で「泣いてるの?うれしいの?かなしいの?」と訊くヒカルB。耳で聴くほうが対比が鮮やかでつらい。
絡みは原作より少し足されているかな?
でも喘ぎ声というほどではなく、何をしているかわからない感じ。
ヒカルBを背負って砂漠を歩く達央さんの躍動感はさすが。
あれは自分も怪我をしているのに成人男性の重さを背負い、足を取られる砂漠を歩く以外の何物でもない演技。
ヒカルBに会うために、尾瀬を目指し砂漠を歩くシーンも素晴らしかったですね…。
吹きすさぶ風の中、極限状態を押して気持ちだけで歩く、スケール感に負けない演技。
渾身のモノローグ。
達央さんの真っ当な演技はやはり良いものです…。
役も祈るように涙が滲んでいますが、聴いているこちらもつられるね…。
それだけの強い演技が魅力の方ですね。すごくよかった。
書き下ろしボーナストラック「500年後」は原作巻末「250年後」の尾瀬にヒカルBが作ったとらさんの家が出てくる。
アンドロイドが一途に健気にとらさんを想って、二人で過ごした家を一人で作って250年待つ…
白痴的な愛情に泣けてしょうがない。
泣く寅に、また抑揚のない声で「泣かないでとらさん。痛いの?かなしいの?」と言うんだな。
またか…。
それが余計につらくて温かい。
キャストコメントはいつになく神妙に、達央「いやー我々のトークなんかいらないんじゃないかなっていう」から始まるw
小野さんは光、ヒカルA、ヒカルBの3役演じ分け+光も中学生と大学生がありましたね。
達央さんも小野さんも終始穏やかな役で、しっかりと内容のある話で演技力を発揮している良作だと思います。
決してわかりやすい原作ではないしCD向きでもない話だけど、脚本やBGMもよかった。