【BLCD感想】優男とサディスティック(2016年/秀良子/興津和幸×増田俊樹) | twilight

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【BLCD感想】優男とサディスティック(2016年/秀良子/興津和幸×増田俊樹)

 

原作を何度読んでも混乱するんだけど、ストーカーの吉野(興津さん)が攻め。
最終的には攻めなんだけど、最初に読んだときに本当に終盤のあのコマまで逆だと思っていたから…CDの冒頭でまた混乱。

タイトルコールから考えるに、優男(ストーカー)とサディスティック(眼鏡リーマン←受け)なんですね?
ともかく興津さんが攻め…と念じながら聴く。

吉野はボンボンらしく、思っていたよりのんびりした口調。
なるほど優男か、と思える興津さんの役作りよ…。
「(強めに)連絡先を」の言い方…本当に興津さんは王子様…。

怒鳴る演技や距離感に増田さんの上達を見た。
「意外とSだ…」と言われる場面の詰める演技もよかった。

股間を蹴られる前の「図々しい?」の一言で、ああコイツが攻めだと決定的にわかる興津さんの匙加減が素晴らしい。

トラック5「チ○コ舐めたい」「やだ!」は笑った。
ここからの妙な空気の攻防が、トラック名にもなっている「シーソーゲーム」で、この作品の持ち味なのだろう。
耳で聴くと鮮やかに届く。

トラック6の怒鳴りながら鞄で殴るシーンの増田さんのキレっぷり◎
犬と欠け月は何だったのだと思うほど。
ご本人の認識としては、どちらも感情表現が苦手でもどかしい役のようだけど…。

興津さんの「ごめんなさい」「いかせてください、お願いします」はさすがの緊張感。

エピローグで挿入を含む絡みも収録。
原作では曖昧だったけど「全部入ってるよ」の台詞~受けが攻めの首を絞める(普通逆よね)~いくところまで。
長いシーンではないし、さして色っぽくもないが。

悪くはなかったが、恋愛もエロも感動するようなBLらしさはないので、原作既読でキャストに興味のある人向け。