【BLCD感想】お隣さんちの兄弟事情 藤井家の場合(2017年/高塚智人×白井悠介) | twilight

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【BLCD感想】お隣さんちの兄弟事情 藤井家の場合(2017年/高塚智人×白井悠介)

 

いがみ合う兄弟で、弟×兄。
兄の挑発「筆下ろしさせてやる」に乗って関係を持つ。

「お前、女の中って想像したことある?男って、女なんか抱けなくなるくらいハマるらしいぜ」
狂い鳴くのは~でも思ったけど、白井さんは投げやりな役が似合う。

高塚さんの鬱陶しそうなモノローグもイイ。

二人ともちゃんと感情が乗っている。
こんな脚本で、若手同士だけど、全然聴ける。
白井さんは慣れているし、頼もしい。

タイトルや展開はトンチキだけど、意外と芝居はしっかりしている。
んン~?悪くないのでは?

酔った勢いでヤッて、酔った勢いで告白。
リアル兄弟で両片想いが氷解。

「人生初のラブホが兄貴と二人で…事実は小説より奇なり」
そうですね!

しっかりした弟×ダメな兄。
「もう他の男に抱かれないで。俺はあんたを他のやつに取られたくない」
男前!高3で!これはいい攻めに育つ!

素直になった兄と、真っ直ぐに気持ちを向けてくる弟の、ラブいHをゆったりと。

兄がゴムをつけようとしたら弟が出してしまうのが可愛い。
「処女を抱く前ってこんな気持ちなのかなあ」
兄がしみじみ言っているが…なんぞ?

他の男がつけた痕の上から弟に痕をつけてもらうのも可愛い。
前戯がなかったけど、これらのやり取りで満足◎

兄→弟に気持ちいいか訊くのもよかったなあ…。
「俺、いやらしくてごめん…」と兄が言い募るのもイイ。ここにきて健気。

終わり方もとてもよかった。道端で二人が話している画が浮かんだ。

総括。
兄弟であることの葛藤はあまりない。比較的ライトな話。
だけど良さはあった。
兄弟だから意識したし、兄弟だから、これからは二人だけの秘密。

始まりこそ超展開だったが、後半はよかったし、ラブいおせっせが長く聴けて満足度が高い。
演技も意外としっかりしていて楽しめた。

高塚さんは初めて聴いたけど、落ち着いた品があってよかった。