【BLCD感想】VIP(2006年/高岡ミズミ/三宅健太×神谷浩史) | twilight

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【BLCD感想】VIP(2006年/高岡ミズミ/三宅健太×神谷浩史)

 

25歳ヤクザ×17歳家出少年→7年後に再会。
全編通して薄暗く緊迫感がある。

この時期の神谷さんの良さを堪能できる。
丁寧に機微を掬う豊かな感情表現。キャラの表情が完璧に浮かぶ。
憑依芸ですね。

細く凛とした声が、毛を逆立てた猫のよう。
意地を張り、過敏な感情を揺さぶられる様が手に取るようにわかる。

17歳時の犯され感(抵抗せず屈服せず)が異常。
再会後の絡みは濡れた声が切羽詰まって上擦る。
上手いんだよなあ…。

久々に聴き返して、神谷さんがあの立場にいる理由を改めて知る。

原作は、05年から10年かけて9巻まで出ている。
CDは3枚(3巻)まで。
「シリーズものは1が良い」と言うが、これも1が一番面白いと思う。
1枚にBLCDの醍醐味がよくまとまっている。