【BLCD感想】マッチ売り(2013年/草間さかえ/小野友樹×野島裕史/安元洋貴×鈴木達央)
トラック1の最後、警官に追われながら二人が逃げるシーンの演技も演出もBGMも凄く良くて、これはこの良い雰囲気がずっと続くんだろうなと予感させる1枚。
実際、昭和23年、美術、文学、出版、大学などを舞台に一定の品位を保った佳作。
原作未読では場面転換や人物相関がわかりづらいし、草間さかえ独特の雰囲気を楽しむ作品だと思うので、原作予習必須。
やさぐれた野島兄はハマリ役。
安元さんも嫌味な女将のようで比較的よかった。
か弱く悲劇的な達央は無理がある。いつものブリ声が出ちゃうね。
おのゆーさんはお上手ですね。好演されていたと思います。
本編が静かだった反動で、フリトの野島兄とおのゆーさんがテンションMAXで始まったのが微笑ましかった。
安元達央組より、脇の先生助手組のほうがもっと聴きたいと思わせる出来。
登場人物全員がおキレイな身上ではないが、作品はキレイ。