【BLCD感想】百と卍(2018年/紗久楽さわ/新垣樽助×斉藤壮馬) | twilight

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【BLCD感想】百と卍(2018年/紗久楽さわ/新垣樽助×斉藤壮馬)

 

Eテレの落語番組でも始まったのかと思うほどの江戸情緒っぷりに呆気にとられているうちに、濡れ場から。
壮馬くんは毎度ながら、鼻から抜ける苦しそうな甘さが素晴らしいです。
新垣さんは大人っぽく恰好良い低音。

声の体格差が凄い!

二人ともコミカルな演技も上手なので、全体的にメリハリがつき勢いがある。
自分のことを「もも」万次のことは「兄ィ」と呼び、幼く不憫で、色事ばかり覚えてしまい…
悲しいけど、壮馬くんが明るく演じているので、かわいそかわいい。

最中に「なんでおへそ」と笑うのが天使すぎてつらい。
「そこ…好き…」と吐息混じりに言うのが色っぽい。
そういえば最中に受けのモノローグが入るCDは久しぶりに聴いた気がするが、
「好きにしていいよ」
つらいからやめて…。なんだその自己犠牲精神は…。
最後、結構声を張るのもよかった。
けど、悲しさが勝つ。
壮馬くんの犯され感が異常。

媚薬で盛るシーンは壮絶に艶っぽい。
兄ィは婀娜っぽいが、百も…なんて声を出すの…。
泣いているような嬌声が最高ですね。
「後生や…やめんといて。あかん…」
うわ…。最終兵器かな。

そして醒役の遊佐さんが!上方言葉で!素晴らしい!!
ありがとうございます!!
は~♡関西弁の遊佐攻め♡

醒×幼少百樹は遊佐×女性声優でしっかりとある。
原作は相当悲惨なシーンだと思いながら読んだが、
CDだとナレ+BGMで多少緩和されているようにも感じる。

兄弟で迷子になりに行って、
「えらい…えらいで…」の一言で泣ける遊佐さんの説得力よ…。

客を取る前の醒×幼少百樹が不憫すぎる。
傍若無人な客×幼少百樹も悲しい。
親方や女×幼少百樹のシーンはさすがにない。

山下誠一郎×壮馬が良すぎて??なんだこのご褒美??
このトーンの山下攻め、お待ちしております!!
語尾がかすれるのが色っぽいねぇ…。
広島出身なので関西弁も馴染んでいるのだろうか。

別れの日、「探したって…」の壮馬くんが明るくて悲しくて仕方ない。
百は…良い人に拾われましたね。
つらい過去を経た分、今の二人の幸せそうな姿が染みる…。
陰惨な陰間時代を長尺で描いた効果。なかなか聴いていてつらかったけど…。

「手練手管どう染められたんだ」と詰める新垣さんが迫力たっぷりでカッコイイ。
声を荒げて反論する壮馬くんもよかったよ…。
「百はつらくなかったし、悲しくもなかった!決めつけんな!」と言うけれど…。
そんなわけあるか。
ギャアギャア怒鳴り合う演技が楽しいね。かわいいね。

「だって百は、兄ィがかわいい!」
百もかわいい!かわいい!(大事なことなので2回)

最後、百が明るく陰間について説明してくれる。
笑っていいのか悲しいのかわからないからやめてw

特典トーク。
元気ですねw
楽しそうでよかった。
原作を読んで「やりたい」と思ってくれたことがうれしい。
でも大変でしたよね。江戸弁が。
「色んな方に聴いて頂きたい」という壮馬くんの言葉が頼もしいです。
「遊佐さんから京言葉を教わった」の一言も聴けて、作品の話に終始した15分。

総括。
壮馬くんが明るく笑うほどに悲しい。
甘エロ推しのようですが、百が相当悲しい。
エロも多く、それがエロく、
世界観もしっかりと再現されており、もちろん演技も抜群。
情感に溢れた演出を含めて、関わる全員が本気で取り組んだ幸せなCDだと思う。
久々に買ってよかったと思えるCDだった。
たまーにこういうのがあるからBLCDはやめられない。
50枚に1枚レベルで良いCDです。