【BLCD感想】憂鬱な朝 4(2016年/日高ショーコ/羽多野渉×平川大輔)
格調高いですね。
平川さんの怜悧なお声と集中力に圧倒される。
話は堂々巡りの御家騒動。
ラブストーリー的な流れはなく、重苦しい空気感の2枚組(原作の5-6巻)
「16にもなって」という台詞でハッとする。
まだ16歳。
充分ではないか…という思いと、16歳の子爵に組み敷かれる(ことを許す)美味しさよ。
「背が…伸びたな…」
いやあ、醍醐味ですね。
子供の成長を愛憎を持って眺めるのは…。
そんな相手に抱かれるんだもんな…と思っていると、濡れ場にいくのも最高ですね。
しかし。御家騒動のインターバルのように時々ラブシーンが挟まれる構成は、いささか唐突に感じる。これだけ言い合っている最中(さなか)に顔を見れば抱き合う?
まあ、そういうBLCDもあるけど…コルセーアの後半のように…。
長く続いているシリーズだし、どちらもベテランなので、演技について今更言うことなんてないですが…
トラック14で出ていこうとする桂木を呼び止めて声を荒げて思いをぶつけるシーンの羽多野さんが、腹から声が出て、怒っているのがわかる迫力。
スカッと怒鳴るなあ…上手くなったなあ…。
このシーンを聴くための、150分。
いえ、ここまでの9時間がある。
最後は、静かなピアノ曲の中で、甘やかに言葉を交わす。
でも何も解決していないし、拗れに拗れたままなんですよね…。
脇におのゆーさんと前野さんが出ているのも飽きずに聴けて良い。
おのゆーさんの美人声は眼福ならぬ耳福。うっとりと喋ってくれる。
このトーンの役は貴重ですね。私はとても好きです。