【BLCD感想】かしこまりました、デスティニー side:Butler(2017年/さちも/前野智昭×興津和幸)
基本的には執事としての二人が格調高くてシビれる。
もっと重苦しいものを予想していたが、意外とコミカル要素もある。
前野さんは相変わらず怒鳴る演技が迫力とキレがあって素晴らしい。
独白のおとぎ話のような「ひねくれもののお話」は、興津さんがさすがに聴かせる。
「いつあなたと番うΩが出てきてもおかしくありません」
と低い声で詰め寄る興津さんが格好良い。
からの、自分の考えを伝え合う二人が大人で格好良い。
理性的ですね。
自分を抑えられるんだね。執事だものね。
絡みも、大人っぽい。
ゆったりと、酩酊感がある。
久藤がβ野郎に「かしこまりました」と応えるのは感慨深いものがある。
切ないような、穏やかな興津さんのモノローグで終わるのもよかった。
本編はわりとあっさりした印象。
アフターストーリーが2編付く。
久藤と宮内、葵と宮内の絆が感じられる小話。
巻末フリトは4人で9分。
「興津さんの艶のある声はいつお聴きしてもグッとくるものがある」
「リアルでも襲いたくなりました」
「それくらい気持ちが交わるシーンでは力も入りました」
前野さんがこういうことを言うのは珍しいのでは。
初BLの畠中さんは、
「初めて先輩達のお芝居を生で目の当たりにした」
「凄い!凄いですね!もう凄いしか出てこなくなっちゃって」
「交わる一瞬の揺らぎというか!キスした後のあの感じというか!」
「先輩の背中を見て吸収していきたいなと思いました」
よかったな、若者よ。
でもそれがBLの意義というか…
BLが若手の登竜門で、先輩と対峙して学べる場なので。
メイト両巻予約特典。
マスター編。
触れ合う時間の減った二人の久しぶりのおせっせ。
若さゆえか始まると激しい。
バトラー編。
久藤視点!これは嬉しい!
主達の旅行中に致す執事達。
「何をきれいぶって。いや、きれいなのか、あなたは。残念ながら、私はそうじゃないのでね」
と低く冷めた声で言う宮内~!はすっぱでイイ~!
宮内が感じやすいことに喜ぶ久藤も可愛いよ!!
興津さんの声が聴けない分、前野さんのリップ音の雨。
最後は激しいから二度美味しい。