モタサイコ・フォエバ -11ページ目

モタサイコ・フォエバ

Attending Surgeonになりました

 子供の目はきらきらしている。なんでだろう。笑うとさらにキラキラ輝くんだ。お父さんがお前を必ず守ってあげる・・・・出来る限り・・・・気が向いたら・・・たまには・・・・ちょっと俺には無理か・・・・お前の人生は自分で何とかしてくれ。
 子供を医者にさせたいのと聞かれることがあるが、よくわからない質問だ。まず俺の人生じゃないのだから俺が決めることじゃない。公務員がいいんじゃないだろうか。よく知らないけど。犯罪者と人をだまして食っていく職業はやめてほしいなあ。
 バイリンガルにしたいのと聞かれることもあるが、田舎暮らしで完璧な方言を身につけさせてアメリカ生まれなのに一言も英語がしゃべれないようにしたいなあ。英語はお父さんと同じぐらい苦労してくれと思っている。
 日本に帰国して写真館で写真を撮った時に、いい写真なので店に飾らせてくださいと言われて、うちの子供はかわいいから飾られるのかと思ったが、その一か月後に別のかわいい子供が飾られていた。リップサービスを真に受けんなよということと、まあ正直もっとかわいい子がいるよなあとその写真を見て思った。
 親の顔を考えるとまあそんなにかわいい子にはならないか。俺は東南アジアやメキシコで現地人に間違われるような感じだが、子供は完全な一重まぶたで日本人らしい顔をしている。親よりも日本人らしい誇らしい子供だ。
 結局お父さんは子供のこと関係なしで自分の道を突き進むことを決めてしまった。迷惑かけらごめんな。でもそういうこともあるって思って納得してくれよ。
 月明りで目を覚ますと、隣で彼女は静かな寝息をたてている。俺はなんだか眠りにつけなくなって考え事をしてしまう。
 かなり明るい月明りだ、部屋の中がうっすらと浮かび上がる。毎日が同じような繰り返しに思えてくる。突然すごい出来事なんて起きやしないんだ。5年後、10年後は俺は何をしているのだろう。結婚しているのだろうか、子供はいるのだろうか、どんな街にいるのだろうか。その時俺は何を達成できて、何をあきらめているのだろうか。というよりも生きているのだろうか。
 何者にもなれないんじゃないか・・・そういう考えがふとよぎる。若いときにある根拠のない自身はゆっくりと崩れていき、自分の平凡さを自分に納得させながら生きていくようになる。どこかで覚悟が必要だということが分かった。
 何者でもないって知ってる。でも限界まで行ってボロボロになって、何もなくなってしまうようにしたいんだ。
 

 フェイスブックは1年ちょっと前にやめてしまった。料理の写真とか見るのはうんざりだし、子どもの写真を絨毯爆撃のように見せられるのだが、独身の俺にはちょっとつらかった。書き込みとかをすることもないのだが、とにかくなんだか嫌になってきたのだ。

 いろいろ考えた末に、「俺は自分の自慢話をするのは好きだが、人の自慢話を聞くのはたまらなく嫌なんだ。」という話をすると、「自慢話をしているのをあまりみたことがない」と言われた。そうかそうか俺は謙虚な男なんだなと一瞬思ったが、よくよく考えてみると自慢できることがないから自慢話がないのだということに気付いた。

 自慢大会であるフェイスブックには参加できないのだ。やめるというのは見ないとかそういう中途半端なことでなくアカウントを完全削除しておいた。ぷいっといなくなる方が安全だと思ったのだ。俺はだれもいないところでひっそりとしていようか。小さな幸せがあったらそれを独り占めしておくよ。

思い出話を


 同じ研究室にいたA君は小説を書いているとのことだった。A君とは同じ病院でも働いたことがあるのだが、上司の指導を全く聞かないので、だんだん相手にされなくなっていった。俺は同級生ということもあり、俺は仲は悪くないと思っていたが、向こうはどう思っていたのかはよくわからない。基本的に誰の意見も取り入れないわけで、俺の話なんて全く聞いてくれないのだが、それでも俺は一生懸命話したんだ。
 研究時代にA君は小説を投稿したらいいのだが、その直前に俺が実験のしょうもないことをしつこく聞いてきたので、それが非常に邪魔だったと言っていた。落選したら俺のせいにすると笑っていた。小説が好きなのだから話が合うかというとそうでもなく、俺が伊坂幸太郎とか東野圭吾とかが好きという話をすると、表現が好きじゃないという。俺にとっては小説は娯楽の一つなのだが、彼にとっては芸術に近いものであり、表現によって情景が浮かび上がるようにしたいらしい。分かるような分からないような、いややっぱり分からない。
 研究室を出るちょっと前に、上司からA君に留学の話が来た。給料付きで2年間だったと思う。A君は英語ができないからと断ったようだが、俺が想像するにはアメリカなんかにまったく興味がなく、日本語を磨き上げて小説を書きあげたいのだと思う。全くコネなしで、給料はなんとかとったわずかな奨学金から得ている俺から見ると非常にもったいない話なのだが、そういうものはタイミングの問題で、おれにはちょうどいいときにそういうものが回ってこなかったのだ。俺は上司にはお前は留学してもしょうがないと言われてしまったのだが、勝手にアメリカに来てしまった。
 A君の好きな小説は何かと聞くと三島由紀夫が最も好きとのことだった。俺は読んだことがなかったのだが、借りて読んでみると面白かった。もうひとつ作者は忘れたが初恋という本を借りてこれも非常に良かった、俺の全く想像していないストーリーだったのだ。読み終わった後に展開が今までにないもので面白かったと話すと、A君は表現はどうだったと聞くのだ。結局話はいつまでたっても噛み合わないのだが、A君とは仲の良い友達のままである。
人から聞いた話とか、ネットの情報とか


そういうものって結局本物じゃないと思うんだ。



自分で飛び込んで、

嬉しいこととか、悲しいこと、悔しいこと
苦しみ、痛み、
感触、温度、空気とか全部

を自分で経験しないとわからない。


想像だけでは満足できない。


ただ怪我したり、命を失ってしまっては困る。



なんでそんなことするのって


本物になりたいからだよ。



結局お前は本物じゃないって誰かに言われても

自分でそう思い込めるまで頑張ります。
ビートたけし


俺の人生をそういう風に考えたら

なんだか笑っていられるような気がするんだ。



超楽観的に考えてみる(いくつか仮定が入ってます。)

試験はギリギリ合格して医師免許が手に入る。

アメリカのラボでの論文がアクセプトされる。

医学博士も一応とれた。

無事子供も生まれ健康である。



アメリカ留学した意義があったじゃん。


ということになる。




ネガティブに考えると

留学していたにもかかわらず試験は英語で落ちる

アメリカのラボの研究は論文にならず、

バイクと車を失い、貯金は大幅に減った。

勝手に留学して勝手にクビになって帰ってくる。
左遷される。

お前は何のために留学したのと問い詰められる。




最高の結果を手に入れるために
がんばりますか。


欲張らず試験だけ受かったらまあいいや。
教えてもらってる先生に

「お前は全く進歩していない、他のやつと比べると非常に進歩が遅い。」


と言われてなんだかつらくなった。


一流大卒の若い先生と比べられてもどうしようもないのだが・・・
年齢のせいにできないが、なかなか暗記できないんだよう。


彼が言うには


「いまさら残り時間で英語を改善しようとしても無理だから

とにかく俺のやりかたを全部暗記しろ。」



最後は何かを信じないと突破できない。

専門家が力強く言うならそれを信じて頑張ろう。






年をとっても覚えられる
1回で覚えられないなら10回でも20回でもやるだけさ。
試験まで残り時間も少なくなってきた。
まあ俺は全力を尽くして挑むだけだ。

昔友達が言ってた言葉を思い出した。


まずパリジェンヌというのが

パリに生まれ育った女性


ということなので

生まれもそうだが、男である彼はパリジェンヌになれない


彼は中卒だが、世渡りが非常にうまく
女性にもかなりもてる男だった。

どこに行っても大体中心になっていた。
たぶんそういう風になるのには、
才能みたいなものもあるだろうし、
本人も努力しているのだろう。

話を戻すと

たぶんパリジェンヌという言葉の響きが良かったのだろう。



大学の時に一緒にバイクで北海道に行った。
今思えば最高に面白い旅だったな。


お互いバイクは乗り続けている。
遠くなくてもいいからまた一緒にバイクで走りたいなあ。
よく笑うようになった

いっぱい笑わせたいのだがどうやったらいいのかわからない。


高い高いをするとすごく喜ぶ。


そんなに面白いのか??


ちょっと前に小学生ぐらいの子供が
小さい人形を使って劇みたいなことをやっていて


それを見て大喜びしていた。


その子供は怪獣の人形を使って
何かを喋っていた。
英語がよくわからないので内容はわからないが、

ドカーンとかバギャーンとかの音を喋っていた。


わが子はそれを見て大喜び。

目をキラキラさせて笑っていた。



どんなことがあっても
守ってあげるからな。

いっぱい笑ったらいいんだよ。

ちょっと前まで寝返りもできなかったくせに


寝返りから、ゴロゴロ移動をはじめ


はいはいで動き回り。


高いところに手をのばすついでにつかまり立ちをした。




もうそんなに成長しなくていいんだよ・・・・



俺もせめてその十分の一ぐらいでいいから成長できたらなあ。




きっと若かったら簡単に覚えて、あっという間にできるだろうことを何度も繰り替えしてやっと覚えるのにいたる。




ちょっと前にやったことを忘れているなんてよくある話で。




忘れたらいいのに、忘れられないこともあるのにね。



いやまあ困った話ですわ。