先週金曜は、久しぶりのお天気の夜になりそうな予報。満月が眩しい中で、主鏡(長焦点鏡筒)を赤道儀に据え付けました。お月様の反対側にある、りゅう座の渦巻銀河「NGC 5907」を狙ってみました。

NGC 5907銀河は、地球からはほぼ真横が見えるエッジオン銀河です。Knife Edge Galaxy とか、 Splinter Galaxy などと呼ばれています。ナイフのように細くとんがっていて、中央に暗黒帯があるのが、くっきり見えてますね。
折角なので、トリミング前の画像も載せておきます。

この銀河を取り巻く潮汐ストリームが存在しているそうですが、当然ながら全く見えません。満月🌕の夜にこれだけ写ってくれれば、十分に楽しめたと言えるでしょう。


備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
 
撮影データ:  NGC 5907
AXP赤道儀 + NINA コントロール
鏡筒: ミューロン250CRS + RD CR 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 
ASI2600MM-pro (cooling -10℃) 
オフアキシスオートガイド ASI174MMMini 
Lum、Red、Green、Blue   gain 26 300sec   各 11、4、4、4コマ (露出合計  115分間)
撮影: 2025年3月14日(満月)の夜 住宅地(自宅)にて
PixInsight(BlurXterminator, NoiseXTerminatorなども使用)で現像、Photoshopにて調整


久しぶりに長焦点鏡筒セットを使ったら、設定を誤ってしまった
プレートソルブ失敗の原因が、ピンボケであったのは気がついたが、
gain設定を、別のカメラのままにしていた 
お天意良さそうでも満月の夜だからと、テスト撮影を気楽にしていたつもりで、油断したか?
ダークデータを取り直してから、現像作業をすることになった 

リカバリーしやすいのも冷却カメラの長所だ