雪国らしくなって、昨夜は少し雪積もりましたが、平野部はそれほどでもなく、平穏に過ごせています。夜空を撮影できないのは仕方ありません。胎児星雲(Soul Nebula)のデータに、ナローバンドパスフィルターでのデータもたくさんあったので、現像してみました。

 

Hα、OIII、SIIフィルターを使ったので、まずは、SHOでハッブルパレット現像です。

慣れているFlatAideProでカラーシフトして、Photoshopで色調を整え、星のみRGB画像からいただいて合成しています。思ったより、解像度が高く華やかな仕上がりとなりました。合間撮影なので、データ少な目と思っていましたが、月明かりデータも含めて、総露出時間は5時間越えでした。最近の画像処理技術の進歩もあり、十分満足できる画像になったので、美味しいところのみ、トリミングしてみました。

 

HOO画像も作ってみたくなりますね。

ひと捻りで、青強め、緑弱めにして、こちらも星のみRGB画像からいただいて合成しています。最近よく見かけるナロー系画像に近づいたでしょうか。

 

それでも、色の深みが乏しいので、前回のLRGB画像を混ぜ込んでみました。

最近流行りの画像は、こんな調子を目指している方々が多いような気がします。複数種類ののフィルターで同じ対象を撮り続けると、こんなふうに遊べてしまえるのも、なかなか楽しいですね。

 

お天気が味方してくれない間は、当分こんなことでお茶を濁させていただきます。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( gain 26、cooling 0℃) 

Red、Green、Blue 各  gain 26 60sec  14、14、14コマ 

Hα、OIII、SII gain 60、300sec   各 20、16、18コマ 

(SHO+RGB_Star露出時間 312分間、HOO露出時間 180分間、HOO+RGB_Star露出時間 222分間)

10月12、30日、11月3日の夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight(BlurXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む)、FlatAidePro、Photoshop 使用