常連ご訪問者さんからのリクエストもあり、ハート星雲(IC1805)を自宅撮影してみました。
ハートに見えるように、右が北です。カシオペア座にある人気の星雲で、胎児星雲と一緒に撮られることも多いです。今回はハートの右(北)にも紅の淡い星雲があるのでこんな構図にしてみましたが、住宅地でのLRGB撮影では、淡いところは浮かびががってきませんでした。それでも、ハートはしっかり浮かび出てきました。ハートの部分をアップにすると、
キューピットに矢で射止められているハートが浮かび上がってます。7500光年ぐらい離れているので、近くまで移動すると、もう違った風景になっているかもしれません。
更にその中央部を拡大すると、
犬が駆けているような散光星雲の部分があります。散開星団(Melotte15)もあって綺麗ですね。新しい星々が次々に生まれているところらしいです。イーグル星雲の創造の柱と同じシチュエーションですね。
今回は、LRGBのブロードバンド可視光線のみで画像をつくってみました。4年ほど前に、Hαデータを混ぜて作ったハート星雲などの画像とは違った味わいがあります。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
撮影データ:
SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール
オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini
鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)
光学センサー: QHY600M ( gain 26、cooling 0℃)
Lum、Red、Green、Blue 各 gain 26 60sec 61、24、19、19コマ
総露出時間 123分間
9月6日、8日の2夜 自宅にて撮影
画像処理: PixInsight 、Photoshop 使用 (BlurXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む)
今回のハートは、LRGB画像編集 Hαブーストなし
本当は、ナロー撮影も混ぜた撮影計画だったのだが、残念なことにガイド不良
2晩も費やしているが、極軸ずれ疑惑のなか、薄雲が通過する状況でそのまま強行してしまった
おかげで、ナロー画像は大きく流れて、使いものにならなかった
1分露光のブロードバンド撮影はなんとか使えたが、総露出時間は短めになった
Integrationして、RGB合成してみた時、現像を中止しようかと思うぐらい、絵になっていなかった
それでも、丁寧にDBE使ってカブリ補正をしたら、そこそこみられる画像になってくれた