アメブロでお世話になっている皆さんの影響を受けて、とかげ座の淡い星雲 Sh2-126を、自宅で撮影しました。
星雲の形から「鷹の爪星雲」と呼ばれている輝線星雲です。淡い対象なので、かなり時間をかけて、いつもより強調処理を行いました。撮影時間は短いので、その分ノイズや色ムラが乗っているのはお許しください。紅く見えるとこが鷹の爪でしょうが、稚拙な写真なので、家内からは「鶏の足」と表現されてしまいました。とかげ座は、暗い恒星ばかりであまり印象に残らない星座ですが、 はくちょう座、ケフェウス座、カシオペア座、ペガスス座、アンドロメダ座に囲まれるように存在しています。天の川に重なるので、微恒星が眩しすぎるので、これでも画像処理で少し暗くなってもらってます。
せっかくなので、興味深いところを拡大しますね
分子雲の白っぽい部分(LBN437)は、ヤモリ🦎と表現されることもあるようです。まるで、鷹の爪に絡まり付いているようですね。
現像中に、沢山の系外銀河が写っているところを見つけました。
初めは、変な形に写った星かと思っていたら、渦を巻いているものもあります。いずれかの銀河群の一部なのでしょうか。星なし画像を処理していて気づきました。興味のある方は、画像をクリックして、大きくご覧ください。
淡いけれども、なかなか楽しい星雲です。暗いところに遠征して、じっくりと撮りたくなっちゃいます。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
撮影データ:
SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール
オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini
鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)
光学センサー: QHY600M ( gain 26、cooling 0℃)
Lum、Red、Green、Blue 各 gain 26 60sec 68、15、25、15コマ
Hα gain 60、300sec 7コマ 総露出時間 158分間
8月10日の夜 自宅にて撮影
画像処理: PixInsight 、Photoshop 使用
BlurXTerminator、StarXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む
ノイズまみれで、強調処理をすればするほどムラムラになってしまった
RGBの露光時間が短いので仕方がない
その割に、ヤモリは容易に姿を現した 分子雲はLRGB撮影が基本と再認識
鷹の爪を強調するのにHαを加えたが、その加減も難しい
輝度マスクのみのレベル補正を目指したが、微恒星が目立ちすぎで断念
途中から星を分離して、現像作業を強行
星をスクリーンで再合成してから、トーンカーブ調整までしてしまった
それでも、微恒星がうるさい? 微恒星のみ消さないといけないのか?? 星が輝かないのも寂しい
淡ものの画像処理は難しい