天の川に、小鹿がいるように見える部分があります。まるでバンビの横顔から胴体までそこにあるかのように思えてきます。その横顔〜首あたりまでを380mmの焦点距離で切り抜いてみました。

いかがですか? とても子鹿の横顔には見えない??

いろんな構造がある部分ですので、有名な部分にカタログ番号を振ってみましょう。

M24と黄色丸をつけられたあたりがバンビの横顔です。メシエ卿が彗星と間違いやすい天体として、M24の番号を振ったのがこの付近です。天の川の一部ですが、バンビちゃんがその天体なんでしょうか?

拡大して、バンビの横顔をアップで見てみましょう。

パッチリお目眼に、まつ毛まであるかのようです。頬はほんのり紅〜紫色? 拡大してみると、天の川の星々がキラキラ輝いている様子が見て取れて、ワクワクしちゃいますね。その口よりには、散開星団(NGC6603)もあります。

散開星団は、この画像の真ん中の星の集団ですね。周りの天の川の星々に埋もれそうです。さすがにメシエ卿でも、これは確認できなかったでしょう。

横顔から南へ降ると、綺麗な首飾りが見えます。

IC1284付近の紅い星雲と、NGC6590付近の青白い反射星雲が、まるで玉飾りのようですね。バンビの首飾りとも呼ばれています。

夏の天の川は、写真で一部を見られるだけでも、感慨深いですね。

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

赤道儀: ビクセン AXP  N.I.N.A.コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( gain 26、cooling -10℃) 

Lum、Red、Green、Blue 各  gain 26 60sec  79、21、21、21コマ 

総露出時間  142分間

5月3日の夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight、Photoshopなど使用

 

バンビの鼻先に超新星爆発残骸あって、青緑のビームが出ているとの情報あり

淡くて、天の川に重なっていて、この写真では、当然、確認できないww