ジェミニ天文台が、「サギが魚を捕まえようとしている!」と紹介した、Heron Galaxy を撮影してみました。

りょうけん座のおよそ1億6000万光年先にある「NGC 5394」と「NGC 5395」が、相互作用を生じている銀河です。ウィリアム・ハーシェルによって、1787年に初めて観測されました。大きなNGC 5395がサギの「体」に、2本の大きく伸びた構造を持つNGC 5394が細長い首の先にあるサギの「頭」に見立てられています。「頭」から伸びたクチバシの先の PCG2101092銀河は、捉えられようとしている魚ですね。

たくさんの銀河が写っているので、トリミング前の画像にアノテーションでのカタログ番号を記入しましょう。

トリミング前のアノテーションなし画像もご覧いただきます

フルサイズ換算で、およそ2800mmの焦点距離画角です。さぎ星雲の視直径は小さいですね。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + ASIAIRPRO コントロール

鏡筒: ミューロン250CRS + RD CR 0.73x (焦点距離 1850mm F7.3) 

ASI2600MM-pro (cooling -10℃) 

オフアキシスオートガイド ASI174MMMini

L、R、G、B 各  gain 100 300sec  15、7、6、9コマ (総露出合計 185分間)

撮影: 4月10日の夜  住宅地(自宅)にて

PixInsightにて主な現像、Photoshopなどにて調整