一年の計は元旦にありと、時折余震がある中、晴れ間があったので、天体撮影を続けました。お月様が出てくる前のしばらくの時間に撮ってみたのは、冬の一番人気天体です。

オリオン座の小三つ星付近を撮ってみました。オリオン大星雲(M42) などが、華やかに輝いています。デジタル一眼レフを手に入れてしばらく後、カメラの望遠レンズで幾度となく撮影に挑戦した、思い出のある天体です。あれこれ気にしながらの撮影で、気がつけば薄雲が流れれくる状況。低感度短時間露光も追加して、明るいところの白飛び緩和を目論みましたが、こちらは物になりませんでした。それでも、180秒露光のRGB画像で、これまで撮った中では綺麗になったようです。

綺麗なので、見どころをトリミング拡大でご覧いただきましょう。

オリオン大星雲って、鳥が羽ばたくようにも見えますが、広げた翼は、球形を壊したような形ですね。特別に彩度アップしなくても、こんなに色がのってます。一番明るいところはトラペジウムと呼ばれる四重星なのですが、いくつかが分かるか分からない程度の白飛び画像となりました。今回は薄雲に負けたのでお許しを。(前回は結露に負けた? あれ、いつも負けてる??)

M43を中心にした切り抜き画像もどうぞ

ここは、鳥の頭のように見えているところです。暗黒帯も素敵ですよ。

その北にある、ランニングマン星雲(NGC1770)も拡大しますね。

Running Man Nebula と英米では呼ばれていますが、大の字が走っている人のようです。

トリミング前の画像を、PixInsight で作った説明画像と共に添えておきます。

 

Lumデータも手に入れたので、LRGB画像も作成してみました。

あまり変わり映えしないかとも思いましたが、強調処理を追加したら、周囲の淡いガスによる分子雲が少々写りました。住宅街にある自宅撮影で分子雲を表現したのは初めてかもしれません。どれだけカブリが影響しているのかもよくわかりませんが、少しモクモクしています。また、人工衛星の軌跡まで浮き出てしまいましたが、本格的に画像をつくるには対策が必要ですね。

 

比較的簡単に写るオリオン大星雲は、撮影方法でいろんな風に表現できて、皆の味方!

天体撮影に興味のある方は、是非撮影に挑戦してみてください〜

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

赤道儀: ビクセン SXP  N.I.N.A.コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP(直焦点距離 530mm F5)

光学センサー: QHY600M  ( gain 26、cooling -10℃) 

Red、Green、Blue  各 180秒 9コマ (RGB露出合計  81分間)

Lum  60秒 65コマ         (LRGB総露出時間 146分間)

画像処理: PixInsight、Photoshop、NeatImage9 使用

元旦の夜 自宅にて撮影

 

月が出るまでと思っていたら、薄雲が先に立ちはだかった夜

それでも短時間でRGB画像は確保した

地震で心が落ち着かない撮影となったもの、失敗が多くなった理由か? (言い訳)

超短時間撮影データも撮ろうとしたが、NINAは向かないよう

設定に苦労しているうちに、薄雲がやってきた

画像処理では、PixInsightがいつものようには動作してくれなかった

何度もやり直しで、ある程度、編集可能となった 画像処理の基本もバリエーションが大きい

ソフト的な混乱は、年末にディスクトップWinPCを再インストールする事態に陥ったためか?