お天気が不安定になって来て、天体撮影が容易でなくなって来ました。この間までの猛暑が過ぎたら、もう冬の到来ですね。11月のわずかの晴れ間に撮った対象のひとつ、NGC40 (ケフェウス座の惑星状星雲)です。

まずは、RGB画像のトリミング画像です。小さいので思いっきりトリミングしたら、星が膨化しているのが目立ってしまいました(汗  

薄雲のせいなのか、ピントが甘くなったのか? 

 

蝶ネクタイに見立てた「Bow tie nebula」の愛称がありますが、そのイメージは全く湧きません。強調しすぎて、中央が白い赤珠になってしまったのでしょうか?

 

お月様が頑張っている時間には、Hα、OIIIフィルターでも撮ったので、最近ハマっているNBRGB現像をやってみました。

Hα 600秒の長時間露光カットも混ぜ合わせたら、ひとまわり大きくなって、髭が生えてきました。

 

中心星が白っぽく見えていますが、周囲の赤い星雲とは対照的ですね。水素由来の輝線がほとんどないからだそうです。太陽よりもずっと重い(40倍以上の質量?)の星の終末期の姿である「ウォルフ・ライエ星」(WR星)という天体だそうで、きわめて温度の高い「星の芯」がむき出しになった状態だそうです。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: NGC40  ケフェウス座の惑星状星雲

AXP赤道儀 + ASIAIRPRO コントロール

鏡筒: ミューロン250CRS + RD 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 

ASI2600MM-pro (cooling -10°℃) 

オフアキシスオートガイド ASI174MMMini 

Red、Gre、Blu   gain100 60sec  10、10、10コマ

Ha  gain 300 60sec  87コマ、600sec 6コマ (月明かり撮影混入)

OIII  gain 300 60sec 50コマ

RGB合計 30分  AOO合計  197分  総露出時間 227分

11月21日、22日の夜  自宅にて撮影

 

PixInsightにて主な現像、Photoshopにて調整

StarNet+V2、BlurXTerminator、NeatImage9 使用

RGBとAOOの合成には、PixInsightの NBRGB を使用

星の色は、StarNet+V2を使って、RGB合成の星色で表現