明るくて、変わった形をしているけど、ちょっと小っちゃい惑星状星雲も、10月に撮ったので現像してみました。

トリミング前の画像です。真ん中の青っぽいのが、みずがめ座の方向約5000光年の距離に位置して、土星状星雲(NGC7009)と呼ばれる惑星状星雲です。惑星状星雲は、超新星にはならない太陽程度大きさの星の恒星が一生を終える頃、赤色巨星となった際に放出したガスが、中心の星の放出する紫外線に照らされて輝いているものです。惑星とは本来無関係な天体ですが、惑星状星雲との名は、望遠鏡で観測したときに緑がかった惑星のように見えるところから、ウィリアム・ハーシェルによって名付けられました。

それでも「土星状」との強気の愛称で親しまれるこの惑星状星雲は、本当に土星のように見えるのでしょうか?

露出オーバー気味の、可視光を全て通すLumフィルター撮影画像の自動補正画像です。これを見て、なるほど土星のようだと実感しました。土星の輪を真横近くから見た時の、串団子状土星にそっくりです。

 

明るくて、露出オーバー気味になってしまった土星状星雲ですが、丁寧に現像して、画像の中央をトリミングすると

中央の明るい部分にも、模様が現れてきました。中心星も確認できるようです。緑がかった青色と複雑な模様が美しいですね。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:土星状星雲(惑星状星雲 NGC7009)

AXP赤道儀 + ASIAIRPRO コントロール

鏡筒: ミューロン250CRS + RD 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 勝っ

ASI2600MM-pro (cooling 0℃) 

オフアキシスオートガイド ASI174MMMini

 L、R、G、B 各 gain 100  180sec   18、15、15、15コマ  (露出合計 189分間)

撮影:10月12日の夜  住宅地(自宅)にて

PixInsightにて主な現像、Photoshopにて調整、NeatImage9にてノイズ処理

 

初めて撮った土星状星雲だが、思った以上に明るかった            贅沢な反省点www

Hα、OIIIでも、いつもの gain300、600秒で撮ってみたが、見事に星雲部分は飽和して使えなかった

シーイングも考慮して、短時間露出多枚数で撮るほうが良さそうだ