梅雨の空で、新規に撮影できないお天気のまま、満月を経ています。加えて本業が多忙で、春から初夏に撮ったデータを処理できていません。画像処理の技術を進歩させたいと思いつつも、なかなか容易でない過程と認識しつつ、寸暇を惜しんでいる今日この頃。ようやく、現像してみたのが、3月に撮ったエスキモー星雲です。

ふたご座にある有名な惑星状星雲ですが、エスキモーの呼称は差別用語に当たると、NASAではもう使わないそうです。なんでもかんでも差別と意見するのには抵抗がありますが、時代の流れには逆らえないかもしれません。このぼんやりした画像では、防寒具のフードを被った北の原住民を想像するのは難しいかと思いますが、極寒の地に生活基盤を置いている民族には敬意を表したいところです。なお、「エスキモー」の呼称は、カナダでは差別的表現とされているが、アラスカ先住民には受け入れられていると、ウィキペディアでは、東日本放送の2020年の報道を引用していました。 

 

トリミング前の画像も供覧します

画像右寄りには、いくつかの系外銀河も淡く写ってますね。もっと上手に処理すると、もっと楽しい画像になるかもしれません。

 

惑星状星雲の拡大トリミング画像も作っておきますね

ほとんど等倍表示になってしまったようですが、防寒具フードを被った顔にみえますか? 少しは涼んでいただければ幸いです。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: エスキモー星雲(NGC 2392)

AXP赤道儀 + ASIAIRPRO コントロール

鏡筒: ミューロン250CRS + RD 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 

ASI2600MM-pro (cooling -10°℃) 

オフアキシスオートガイド ASI174MMMini

R、G、B  gain 100、60秒、各 20, 20, 28コマ (総露出時間  68分間)

2023年3月20日の夜 自宅にて

PixInsightにて主な現像、Photoshopにて調整、NeatImage9でノイズ処理