2月末のようやく晴れた夜、月が沈む3月1日の未明を狙って、きりん座にあるNGC2403銀河を撮ってみることにしました。お月様が明るい間にHαフィルター撮影を行って、お月様が沈むころからカラーフィルターに切り替えました。薄明までの残った時間には、Lフィルターを使ってます。平日ですので、システム任せの熟睡中撮影です。
慣れないPixInsightを使ったLRGB現像では
ぼんやりして、メリハリのない画像になってしまいました。どうも、L画像のコントラストが低いようです。あれこれ手を加えても品質向上できないので、質の悪いL画像は諦めて、R画像にHα画像を加えたRhGB画像を作成してみました。
L画像は使っていません。少しはカラフルになって見栄え良くなったでしょうか。それでも周辺の淡い銀河の腕はあまり見えて来ませんね。トリミング拡大すると、
ひとまわり小さい気もしますが、住宅地ではこんなものでしょうと、
自己満足の画像になりました。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
今回の撮影データ: NGC2403(きりん座の銀河)
AXP赤道儀 + ASIAIRPRO コントロール
鏡筒: ミューロン250CRS + RD 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3)
ASI2600MM-pro (cooling -20°℃)
オフアキシスオートガイド ASI174MMMini
<LRGB画像>
R、G、B 各 gain 100、180秒、12、12、20コマ
(月が沈む直前のB画像 10コマを含む)
L gain 100、120秒 45コマ
(LRGB総露出時間 222分間)
<RhGB画像>
R、G、B gain 100、180秒、各12、12、10コマ
Hα gain 100、600秒 8コマ、gain 300 300秒 16コマ
(RhGB総露出時間 262分間)
2023年2月28日 上弦の月の翌夜 自宅庭にて
PixInsightにて主な現像、Photoshopにて調整、NeatImage9でノイズ処理
輝星にマゼンダフリンジが乗っかった。月夜のデータでHαの画像が滲んだのかも。でも、LRGB画像でもマゼンダフリンジがある。デコンボリゼーションを試す必要がありそうだが、まだこれからの勉強すべきところ。PixInsightの使い方も、まだまだのところ。細かなバージョンアップで、先人の教えを見返しても使えてない操作が続出! 当分は、SteraImageとPhotoShopを含めた、3つのアプリを行き来する必要がありそう。