2月の新月期に、長焦点でも系外銀河の撮影を自宅で試しました。3年前の4月に縞ノイズまみれになった NGC3718 の再挑戦です。F10と暗い反射鏡筒では、ピントずれが目立たないのが利点です。設定後、朝まで熟睡撮影を継続できました。カブリ補正が難しくて何度もやり直しましたが、夜空の状態が良かったのか、まだ花粉や黄砂が飛来していないためか、新型光学センサーが頑張ってくれたのか、4時間の長時間総露出が効いているのか、こんな画像が出来上がりました。

キャンディーを包み紙で捻って包装したような、オシャレな銀河ですね。その左の NGC3729銀河は少し色被りしてしまってますが、ご愛嬌ということで。大きな捻れた銀河の下には、小銀河の集団: ヒクソン銀河群56 (HCG56) も描出できてます。捻れたNGC3718銀河付近を拡大してみましょう

色被りを目立たなくするために、背景を暗くしすぎて、淡いところが消えているのは、ビギナーにありがちな表現として許して欲しいところです。住宅地でこれだけ炙り出せたので、自己満足作品となりました。

 

備忘録: (以下、個人的な覚書) 

今回の撮影データ:  

ミューロン250CRS(直焦点 2500mm F10) + AXP赤道儀

D60mm F4 ガイド鏡 + QHY5L-IIM + PHD2 guiding  ディザリング

QHY600PH  (gain 26、 cooling -20℃)

L 300sec × 27コマ、R、G、B 300sec × 各7コマ (総露出時間 240分間)

2021年2月13日の夜 自宅庭にて

ステライメージ9でLRGB合成現像  キャノンDPP4で色調調整追加とトリミング