私のような経験値の低い天体撮影愛好家には、本当は屈折鏡筒が向いているに違いないとは思っていました。今だに、光軸調整なんて、うまくできる気がしませんからね。背伸びして使っていた長焦点反射鏡だけでなく、基本に戻って、比較的焦点距離の短い屈折望遠鏡で、どこまで天体写真を取れるかに挑戦することとしました。でも、慣れないシステムに変更すると、また初心者に戻ってしまいました。大きな壁に挑む前に、基本的なことで躓います。そこをなんとか誤魔化したM31です。

撮影データ:

FSQ106EDP + RD0.73×(焦点距離 385mm) + SXP赤道儀

オフアキシスオートガイド QHY5L-IIM + PHD2 guiding  ディザリング

QHY600PH   gain 26  -10℃ 

L 60sec × 20コマ、R、G、B 180sec × 各2コマ (総露出時間 38分間)

APT (Astro Photography Tool) 3.8

2020年9月20日の夜 自宅にて

ステライメージ8 と キャノン DPP4 で現像 トリミング

 

みんなが大好きな、アンドロメダ大銀河。銀河の中でも、特に大きくて明るい、我々の住む天の川銀河のお隣の銀河です。暗いところへ行けば、肉眼でも見えるほどです。光害地でも写るので、秋の夜長にお気楽に試すには好都合の被写体です。この画像以来、久々の撮影でした。住宅地にしてはそこそこ写りましたが、望遠鏡の向き調整に手間取ったり、画角設定中に接続リングが緩んでピントが狂ったり、問題山積みのテストとなりました。そのため、今回はフラット補正なしでの画像処理です。DPP4調整前のトリミングなし画像だと、

このように、周辺減光処理をうまくできないのも目立ってしまいます。この夜は、薄雲の襲来もありましたが、ファーストライトを試せただけでも楽しい時間となりました。そして、基本に戻って検討すべき課題がたくさん見えてきました。検討していたら、月遅れ記録になってしまいました。