夏至の日の未明(前回ブログ)に、立ち昇る天の川を堪能しながら天体望遠鏡で撮っていたのが、イーグル星雲(M16)でした。薄明までに与えられた時間は1時間余り。明るめの対象ならと、準備していた長焦点鏡筒を向けました。カメラのgainを目一杯の200まで上げて、画角設定です。オフアキシスガイドを行うため、ガイドカメラにガイド星を探すのに一苦労。少し鏡筒の中心をずらすと暗めのガイド星を捉えたので、これで良しとして、撮影を始めました。PC画面が眩しいので、ダンボール箱を被せてしばし天の川鑑賞^^
途中で撮れた画像を確認したら、鷲が真っ白に飛んでましたぁ(/ _ ; )
なんと、撮影用のgainに戻すのを忘れていました。慌てて撮ると、設定ミスしてしまいます。さらに、横向き画角のつもりが縦向きになってました。予想していたガイド星が見つからないはずです。せっかくのチャンスなのに、貴重な時間を半分ロスしてしまいました。gainを修正して、縦構図のまま、1コマ5分のスケジュール撮影を再スタートしました。薄明近くになって、霧が出て来たせいか、ガイド不良となって撮影は終了しました。それでも、1コマ5分でLRGB1周分以上の画像を確保できました。あっさり現像後の画像を正方形にトリミングして提示します。
撮影データ:
ミューロン250CRS(直焦点 2500mm)+ AXP赤道儀
オフアキシスオートガイド QHY5L-IIM + PHD2 guiding ディザリング
QHY600M -10℃ gain 60
R、G、B 300sec × 各1コマ、L 300sec × 4コマ (総露出時間 35分間)
APT (Astro Photography Tool) 3.8
2020年6月21日の夜 県境付近の暗いところまで遠征
ステライメージ8 と キャノン DPP4 で現像 トリミング
あまり期待していなかったのですが、よく写っているようです。短時間撮影なので、中心部の明るい鷲を描出するのが精一杯かと思いましたが、やや淡いところまで写っています。あまり炙ると、画素が荒くなって、白いところと真っ赤なところばかりになってしまうので、今回はこの辺までの強調としました。LRGB撮影なので、色に深みがあって、恒星の色調差もアクセントになってちょっと嬉しいです。3年前のプチ遠征で初めて撮った時も感激しましたが、今回は焦点距離も3倍超えで、想像の柱の繊細な構造も獲得できたようです。
せっかくなので、トリミングなしの画像も供覧します。
やっぱり横構図が良かったなぁ〜
とため息が出そうですが、写っていただけでも儲けものと考え直しております。