『目の前のことから逃げるな』
確かに立ち向かうことは大切。
壁を乗り越えてこそ得られるものがあります。
同様の言葉で、
『一度やると決めたら、最後までやりなさい』
これもわかります。
最後までやり抜いた達成感が自身を強くし、より高みを目指すことができるようになる。
しかし、
『逃げるべき時は逃げなくてはならない』し、
『やると決めても自分の本質にあわなければ、身を引く』ことも大切な要素です。
戦争時には逃げること、つまり『敵前逃亡』は日本人の恥とされてきました。
そして、その教育・精神が『何となく』今も受け継がれています。
戦争が終わって平和になった日本では、日常の中に『自分で身を守らなければならない状態』はほとんどありません。
『だからこそ』、余計にこの教育・精神が、バックグラウンドで無意識的に浸透し続けているように思います。
その前提で改めて考えてみましょう。
逃げることは本当に良くないことなのでしょうか。
例えば、3匹のネコに囲まれたネズミがいるとします。
このネズミは、目の前のことから逃げるべきか、それとも立ち向かうべきか。
答えは『逃げるが勝ち』
です。
では次に、シチュエーションを変えてみましょう。
3匹のネコに囲まれた、『完全無欠な武装したネズミ』がいます。
このネズミは、ネコの向こうに見えるチーズを、お腹を空かせて待っている赤ちゃんネズミのために取りに行かなくてはなりません。
このネズミは、目の前のことから逃げるべきか、それとも立ち向かうべきか。
答えは『何としてもチーズをGETするために戦う』
です。
答えが変わりましたね。
つまり、
『目的がないのに目の前から逃げないこと』=運または状況に身を委ねるしかない
ということ。
そして、
『目的のために準備をした上で逃げないこと』=道を切り開くことができる
ということです。
ただし、これをこんな風に解釈することもできます。
『目標がないのに逃げる』=道が開けることはない
『目標があるのに逃げる』=準備が足りない、または1歩踏み出す勇気が足りない
こうして色々な解釈を挙げてみると、
自分にとって、何が足りないのか、何が必要なのか、どうするべきなのかが見えてきますね。
このように、どうしても逃げる必要があるならば、逃げる選択肢も必要です。
大切なのは、
『その壁を乗り越える必要があるのかないのか』
『乗り越える必要があるのなら、次に逃げないためには何が必要なのか』
『今回の逃げを次回の勝利に繋げられるかどうか』
ということです。
『今逃げることが最善の選択なら逃げなさい。そして次に逃げないようにするにはどうしたらいいか考えて、実行しなさい』
これを、
『逃げてはいけない状態になる前』に日頃から積み重ねていくことが大切です。