夜勤班は深夜も2時間ごとに各部屋を見て歩いているし、無事を確認していたのだろう。ていうか、2時間ごとの確認など意味ないと思うけどなあ。食堂に行くときに持っていかねばならない写真つきカード(IDカードのレベルではない)の、1日3回のチェックも意味ないよなあ。一方でナースコールを押しても20分は平気で待たされるし。

 17日、最初で最期、えらい誤植だ、最後となった一瞬の部屋出によるドアの貼り紙のあと、家族2人が10時に駆けつけてくれ、何度か目を覚ましたものの、ひたすら寝続けた。食欲がないというのもマラリア以来。性欲もないかもしれない。こういうものは病院では邪魔なわけだが、食欲がないのはマズい。過去のインフルのときも完食したし、子ども時代のオタフク中にもおかわりをしたと伝え聞いている。

 話を戻す。残りの40%が、よく分からなかった。患者の「休暇」の貼り紙だけで引き下がる理由は?
 うむむむむ。頭が働かぬ。
 おとといは朝6時から、ほとんどずっと寝ていたことになる。熱はない。マラリアになった漢(おとこ)である。しつこいが、マラリアでは3週間(「2週間マラリア」と「3週間マラリア」の2種がある)に7回だったかな、41度~41.5度まで体温が上がる。救いといえば意識がなくなることだが、救いじゃないのは42度になれば人間の99%は死ぬことくらいか。くらいって。1日につき覚醒している1時間あまりで、あのときも体験考現学を書いていた。なかなか根性のあるやつだと思わないか。
http://bit.ly/1UFMwGb
 あとから書いたのでは、切迫感が抜けるのでね。

 ううむ。おとといは22時間は寝ていたことになるのだが、いつを起点に?
 そうだ。そこが問題を解く鍵なのだ。
 朝6時から、と先ほど書いたけれども、それ以前もずっと寝ていた。16日の夜は何時に就寝したか。20時すぎである。いつもより2~4時間は早い。ということは、32時間も寝ていた。いや。そういう計算はおかしいよね。
 何時間睡眠していたかどうかではなく、いつもより早く睡魔に襲われ――脳梗塞発病前の人生は、覚えている限り5歳から夜更かし型だったうえ、睡魔に襲われるという幸運に恵まれたことは稀有(けう)なのである。苦労はしていない。5歳から慣れているので――熟睡して朝6時に起きてから身体がほとんど動かなくなり、22時間ほど合計で寝たことになる。