過去を変える? | 彼は彼で、必死で生きてる           

彼は彼で、必死で生きてる           

良いも悪いも善も悪も
優れているも劣っているも
社会や時代が引っ張った
一本の線の上か下か。あるいは右か左か。

静かに目や耳を澄ませた時
見えてくるもの聞こえてくるものって
何なのだろう?

過去は変えられない。

そうなの?

 

悲しい過去、辛い過去。

自分にはどうにもできなかったできごと。

消し去りたい過去に苦しむけれど、

起こった事実は決して変えることはできない。

 

もしも目の前にそんな悲しみにあふれた人が現れたら、

そしてその人をなんとか救ってあげたいと思ったら、

どんなふうに声をかけるだろうか?

どんな態度で向き合うだろうか?

 

君は悲しい過去をもっているから、

悲しく生きていくんだよ、って言うだろうか?

 

その悲しい人生に少しでも光が差し込むことを

静かに祈りはしないだろうか?

 

そして、嘘かもしれないけれど、

 

悲しい体験をした人にしか、

ほんとうに悲しむ人の気持ちはわからないんだよ、

君はそういう人たちをわかってあげられる貴重な人だよ、

 

なんて言ってあげたかったりはしないだろうか?

 

 

精神的な大きな傷は専門家にしか治せないかもしれないけれど、

辛く厳しい道を振り返って

それでも生きてきた自分の力を信じることだってできるかもしれない。

 

この道が自分を苦しめたのだけれど、

この道が自分を成長させたとは言えない? 

 

ヒーローズ・ジャーニーという考え方がある。

人気映画のストーリーは、

ひどいことに巻き込まれた主人公が

幾多の困難を乗り越えて、目的を達成する。

そんなストーリーを自分に当てはめて、

今、映画のストーリーの中盤あたりかな、と

客観視してみる。

 

前に進むための工夫。

 

辛い過去も、辛い今も、

違った色合いを持って

違った光を放ち始める。

 

過去は自分の捉え方でその意味を変えるけれど。

でもね。どんな方法論も役にたたないことも多い。

 

そんな時はどうする?

答え  ただ祈ってみる。

 

君がいつも優しく微笑んでいられますように。

彼がいつも優しく微笑んでいられますように。

彼女がいつも優しく微笑んでいられますように。

そして僕が優しく微笑みながら、

みんなの幸せを祈っていられますように。

 

世界は少しずつ、変わっていくと思わない?